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- Re: あなたの小説が好きです ( No.3 )
- 日時: 2018/01/31 18:34
- 名前: 一匹羊。 (ID: UJ4pjK4/)
>>黒雪様
『移ろう花は、徒然に。』
試運転の意味も込めて一部のみ読ませて頂きました。このような感想でよければまた書かせていただきたいです。感想を書かずとも黒雪様の文章に惚れ込んでしまったので読みますがな!!!!
私が好きだったところを羅列します。
『操り人形』
他の子と比べて優越感を感じてる操り人形ちゃんが愛しくて可愛い。文体の優雅さがとても好きです。空の部屋でベッドに腰掛ける操り人形ちゃんが愛おしいです。言葉がないことを悔しがる描写がとても丁寧で素敵。人形にキスするという記述で愛がすごいなと思っていたのだけれど歪んでいましたね。気まぐれだったのか……。そういうキャラ、好きです。ただの木偶に戻りたくないと叫ぶ表現がひらがななのがとても好きで心に迫りました。
【Sand Glass −Crash−】
砂時計を、地面と平行に倒せば砂の流れが止まるようにっていう発想がというか比喩が素晴らしいと思いました、好きです。時を止めたいと願う主人公の背景がリアルで共感できて好きです。静かな部屋に1秒ごとに時を刻む秒針の音はいらないと考える主人公の思考になるほどと思いました。いつの間にか時計を壊している主人公の追い詰められ具合が心に迫ります。その後凡庸と夕方になるところも好きです。
【Sand Glass −Cheese−】
流るる時間を凍らせろって格好良すぎないですか。好きです。時間を止める方法が、時計を壊すから一転叙情的な方法になっていて、時間を切り取るという発想が好きだなと思いました。写真を撮る理由を『その景色を自分だけのものにしたくて』とするのもなんだか爽やかでとても好きです。最後の方法は一体何なのかとわくわくしました。
【Sand Glass −Close−】
時の流れは、とどまることを知らぬ——。でやはり止めることは出来ないのだろうか? と思わせるのが上手いなと思いました。好きです。今までのまとめのように初めから時計は壊され、祖父の家から撮った写真が何枚もあるけれど時間は止まらない。それを主人公が悟る描写『目に時間の表記が映らなくても、太陽や月、自然の動きで時間の流れはわかる。一瞬の表情を切り取っても、絶え間なく自然は姿を変えて、時間の流れを感じさせる。』が綺麗で好きです。
読者に投げかけで終わるラスト(黒雪さんの作品はそういった終わりが多いですね)が考えさせられます。
【紫陽花の陰】
『重たそうな雲がよたよたしながら』
この表現す き で す!! 彼女が一人いなくなってしまっただけで何もかも失ってしまったような気がする青臭さと愛の深さが好きです。全体的に梅雨と紫陽花に合わせた描写をなさってますよね。『残ったのは梅雨入りまえに感じるような気だるさだった』この一文が主人公の感情をじっとりと伝えてきます。電話の二人の距離感が苦しいです。主人公の一言『君は、僕にどうしてほしいんだい?』の不器用さと途方にくれたような感じが好きです。全力で彼が走る描写『走りだした。誰一人いない道を、全力で駆けた。息が、苦しい。どしゃ降りの雨で前が見えない。白いシャツが、身体に張りつく。水を吸ったジーンズが、僕を抑え込もうとする。髪から滴る雫が僕を、さらにずぶ濡れにした。どうして走っているのかは分からない。でも、その先に君がいるのは分かってる。』に胸を打たれました。最後の抱きしめるまでのリズムも好きです。情景が眼裏に浮かぶようです。
【怖がりな彼女】
お伽話のような語り口が好きです。いじめと決定的な別れを経て人を信じられなくなり、心を開けなくなり、自傷に走る少女、という展開に胸が締め付けられるようでした。「生きられるんだから、今は死んじゃだめだよ」少女が自傷をしながら自殺しないのは、希望を捨てられないのともう一つ、愛した人の言葉があるからかと思うと……もう……だめです。自分を肯定してもらう前に自分を肯定しなければならないことに気付けない彼女を愛しく思うと同時に幸せになってほしいと思いました。
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