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Re: スキルワールド 【オリキャラ募集中】 ( No.392 )
日時: 2023/02/13 21:31
名前: 猫まんじゅう (ID: smoAuckL)

今更ですがアラクネの皆さんのスキルの元ネタである虫について解説します
是非、アラクネのキャラ達の戦闘シーンやスキル使用時の参考にしてください

キリギリス
有名な童話『アリとキリギリス』でおなじみの直翅目の昆虫
バッタによく似た姿から草食かと思われがちだがカマキリを捕食した例も存在する生まれついての『捕食者』
しかし、その生態はかなり臆病であり慎重
身に危険か迫ると擬死(所謂『死んだふり』)により落下して落ち葉の奥に潜もうとしたり茂みの深い方へ、下へ下へと素早く逃げる。それ故か無闇に飛び跳ねて姿を現すことは滅多に無い
鳴き声も特徴的だが、鳴くのはオスだけであり更にはこちらの足音に気づくと鳴くのを止めてしまう為捕虫にはかなりの労力を伴う。それに、捕虫に成功してもその臆病な性格から飼育箱の蓋の裏等に隠れてしまう
しかし、臆病と侮るなかれ。彼も捕食者であり一匹の虫。無闇矢鱈に手を出せばその鋭い大顎で噛み付いてくる


カマドウマ
強靭な脚力を備えた捕食者。
ゆうに数mを跳び獲物を捉える俊敏さと獰猛さは折り紙付き
雑食なので野生のカマドウマは主に小昆虫を捕らえて食べたりすることもあるそうで酷い時は共食いもする。更に木の高い所にいる蝉を捕食した事例も存在する
しかしその脚力が仇となり、飼育器の壁などに激突死してしまう事も良くある

ディノポネラ
世界最大のアリ。『オソレハリアリ』とも呼ばれる
私達がよく見かけるアリであるクロオオアリの三倍から四倍程の大きさ
かなりの肉食系で昆虫は無論カエル等の両生類や爬虫類すら捕食対象であり『弾丸アリ』ことパラポネラすら捕食する事も
集団で狩りをする他のアリとは違い、単独狩りを行い大きなアゴで噛みつき毒針を何度も執拗に突き刺すことによって仕留める
そして、アゴの力も非常に強い故にディノポネラに噛みつかれたら皮膚がちぎられ出血する事もある
ディノポネラの毒はスズメバチの毒に似ている為アナフィラキシーショックを起こす可能性がある


リオック
オバケコロギスの名で動物園で展示された事もある凶暴なコロギス(名前の似ているコオロギとははるか昔に分化した遠戚。コオロギ科が主に雑食なのに対し、リオック含むコロギス科の昆虫は生粋の肉食)
動物園で展示していた際は展示レイアウトを破壊していたそうで、飼育も難しく『ダンボール箱を食い破った』という報告もあるほど
その強さはかなりの物であるDVDシリーズでは、対戦相手である5匹の昆虫全てに圧勝。『インドネシアの悪霊』の異名を付与されている
かなりの肉食で、その狩りに戦略性は皆無。
跳躍を駆使して喰う『カマドウマ』や毒を使い相手を抑える『ディノポネラ』とは違い、ただ純粋な『力』でねじ伏せ喰う。自分より体の大きい相手に立ち向かう事もある
そして、分厚い外皮は装甲に等しく甲虫類を除けば昆虫界随一。蟷螂の鎌もスズメバチの針もムカデやタランチュラの牙も容易には通さず圧倒的な硬度と腕力により時にはネズミすら捕食するが、既に死んでいる獲物には興味を示さない
彼には技など存在しない。動く物を襲い食いちぎる本能のみで狩りを行なう。『生きて彼の目の前にいる』と言うだけで狩の対象となるのだ

ハナカマキリ
花に擬態して獲物を狩る蟷螂
姿形や風に揺れる動きは勿論のこと、紫外線を周りの花より反射する事により自らを花より美しい、獲物から近づいてくる最高級のご馳走に見せる
更に恐ろしい事に、獲物を自分に引き寄せる為に誘引用のフェロモンを使い獲物を誘う。
蟷螂にはその鎌を携えた姿から『拝み虫』(英語名『Praying mantis』(祈り虫))という異名を持つ。しかし、その『狩り』は神に祈る姿とは程遠い
何故なら、鎌を振るい獲物を狩る時間はたったの0.03秒。この速さで敵をその鎌で刈り取り、喰らうのだから

パラポネラ
南米のジャングルに住まう針蟻。ある研究家曰く、パラポネラの神経毒による痛みは全生物の中でも最凶らしい
そして、パラポネラの毒による痛みは銃弾を受けたような痛み故に英語圏では『弾丸蟻バレットアント』と呼ばれる。更に恐ろしい事にパラポネラの毒は神経毒が故に痛みが24時間は続くとされている
それに加え、パラポネラは連続して刺す為複数のパラポネラに刺されることは即ち全身に無数の弾丸を受けると同意義である
そして、パラポネラを含むフタフシアリ亜科の一部は『発声器官』を持つ。もしパラポネラの巣に近づけば、たとえ相手が人間だろうと恐れること無く金切り声を上げ襲いかかってくるのだろう

カブトムシ
皆さんご存知『森の王さま』『夏の風物詩』
しかし、カブトムシの筋力が生み出すパワーは自重の約100倍もの重さを牽引するという文字通りの『怪力』。人間で換算すると8トン(アジアゾウの平均体重が4000kgなので、アジアゾウ二匹分位の重さ)を担いで歩く程のパワー
しかし、この力を出すために使われるのは筋力から推定されるエネルギーの五分の一ほど。
性格はあまり好戦的では無く、体の大きさで餌場を使う時間分けたりを角同士を突き合わせて角の長さを計測。短い方は体格で勝っていても直ぐに退散する。力量差を誇示して戦わずに勝つ。正しく森の王である
だが、そんなカブトムシが戦闘を開始する瞬間は何で決まるのだろうか
その答えは『挑発』である
状況や利害を問わずに無遠慮な接近や接触があれば即ち戦闘開始の合図。体格に勝るオスであろうと害意の無い多種昆虫であろうと果てには交尾を誘うメスであろうと容赦なく投げ飛ばし木から落とす。温厚なカブトムシも、本の些細なきっかけで繁殖すら意にも留めない戦闘狂へと変貌するのだ
しかし、『戦わずにして勝つ』のは日本のカブトムシのみ
海外のカブトムシは敵を投げ飛ばすという発想そのものが無い故にその巨大な角で『捩じ切る』『挟み切る』のだ
特に世界最大であり最強にカブトムシと名高い『ヘラクレスオオカブト』の長大な胸角は頭角の捻転力を最大限までに引き出し上下からの圧力による破壊を前提としている。

芋虫
様々な虫たちの幼虫の総称
昆虫が進化する前、『原初』の形である。つまりは節足動物の起源の形
単純な故に柔軟。単純故に強靭
羽も無く鳴いたりもしない、極限まで単純化されたその姿はどんな環境でも進化し生き残るサバイバルの完成形
狩られる側の『弱者』かと思いきや、中には獲物を狩る肉食の種も存在する
芋虫は『食べ続ける』為だけに生きる生命。故に一つの目的に向かって突き進む際に生じる爆発的な生命力を発揮する
大挙して田畑や樹木を食い尽くす自然災害をもたらす芋虫は人類や植物達からしたら怪物であるのだ

ヒメスズメバチ
一般的に『スズメバチ』と聞き最初に思い浮かぶのは類稀な凶暴性だろう
しかし、ヒメスズメバチは他のスズメバチ達に比べれば大人しく『温厚』と呼べる程攻撃性が低い種であり実際、ヒメスズメバチによる森林死亡事故は『スズメバチ』による害の中でも最下位である
その低い攻撃性の由来はヒメスズメバチの『群れ』の数が少ない事にある
ヒメスズメバチの巣は他の日本産スズメバチ属の中では最小。故に大きな群れを持ち活発に活動する他のスズメバチの様様に無闇矢鱈に動けないのだ
しかし、いくら温厚とは言え彼女もスズメバチ。巣や自らが攻撃を受ければ迎撃し、幼虫達の餌を得る為にアシナガバチの巣を襲撃する『捕食者』である事を忘れてはならない



筬虫
その凶暴性や食物連鎖における優位性から『地を這う王』の異名を持つ昆虫
強靭な顎と俊敏な動きで獲物を狩る筬虫はが餌にするのは、腐り落ちた果実や腐葉土からカタツムリやミミズ等の『地にある物』全て森林の中の食物連鎖の中では頂点にかなり近い。(かの有名な『マイマイカブリ』も筬虫の亜種)
故に身近な天敵のいない筬虫は、空を飛び逃げる為の翅が著しく『退化』しており、身を守る強靭な盾となっているのを見れば『地を這う王』の異名が伊達ではない事が分かるだろう
事実、この『盾』はあのムカデの顎ですら容易に噛み砕けない事が判明している


ミイデラゴミムシ(三井寺歩行虫)
オサムシ上科の『ゴミムシ』の一種。種としては筬虫の親戚に値する
ゴミムシという酷い名前だがその『能力』とサバイバル能力には目を見張る物がある
『ヘッピリムシ』の異名を持つミイデラゴミムシは外敵に襲われると水蒸気とベンゾキノンから成る100℃を超える高温の気体を敵に向けて噴射する。この高温のガスは自らを捕食しようとしたカエルの口内に火傷を残す事もある。そして時には捕食者の胃の中で生き残り、自らを吐かせ脱出することもある
又、このガスに含まれるヒドロキノンを含む『キノン類』はタンパク質と結合し化学反応を起こす為、痛みや炎症を起こし皮膚炎を引き起こす事もある。又、皮膚の角質のタンパク質と結合し化学反応を起こすと肌に褐色のシミが発生し酷い悪臭を起こす
『ゴミムシ』と侮るなかれ。彼も又『捕食者』であり『地を這う王の眷属』なのだから


ナナフシ
木の枝に擬態する草食の虫
その擬態能力はかなりの物で、今でも全ての種は見つかっていないのはその擬態能力の高さ故だと言われている
しかし、草食だからと侮ってはならない。カブトムシ程ではないが、ナナフシもかなりの怪力。その力は自重の約40倍
程の物を運搬する程であり、ある大学では『ナナフシモデル』というナナフシの体構造を参考にしたロボットが開発される程である
高度な擬態能力と怪力を併せ持つ『ナナフシ』
暗殺者の素質を兼ね備えた彼女が一度『捕食者』として牙を向いたら猛威を振るうのは間違いないだろう

女王蜂
ひとつの巣に必ず1匹居る蜂
働き蜂や雄とは違い、働き蜂の作る『ローヤルゼリー』のみを食べて生涯を過ごす
『女王』の名を冠しては居るが、彼女の役目は群れの統率では無く働き蜂を産む事
働き蜂は卵を産まない。その代わりに、産卵管が変形し武器となった物が蜂を象徴するあの『針』である
故に弱いのかと思いきや、そうでは無い
何故なら、越冬をできるのは『女王蜂』のみ。他の働き蜂達は越冬出来ず死ぬのだから
同じ『女王』を持つ個体には蟻も居るが、蟻の場合女王が死亡すると群れが崩壊するのに対し蜂は『女王蜂』が死亡すると働き蜂の中から新たな女王蜂が生まれる場合もある