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Re: PInCS-DCTC 相談スレ/設定保管庫 ( No.11 )
日時: 2018/03/22 06:17
名前: 静かの海 ◆k.ZBagCsQo (ID: F9pxRki6)


【キャラシート-サーバー管理AI用】

コードネーム:アケローン(ダンテ『神曲』内の川「アケローン川」より)
性別:男性
年齢:23

容姿:
・ 歳の頃十代後半-二十代前半ほど、真っ白な髪にライラック色の目の男性型アバター。北欧系の顔立ちで、切れ長の瞳が鋭利な印象である。火力を大量に搭載しているためか体格はそこそこがっしりとしているが、それでも筋骨隆々とはいかない。背はガブリエル以上イスラフィール以下。
・ 翼は背に三対。真ん中だけが飛翔の為に大きく、後の二枚は防御や浸食から身を守る盾の役目を果たす小型のもの。色は薄いシアンを基調に、風切り羽の先端だけがほぼ透明に近い淡いライラック色となっている。光輪は頭上に三つ、腕の光輪は数が多いため腕輪として表現されている。数は全部で十個、伝達力の高さとしては最高レベルと言えよう。
・ マスターとの連絡端末は右目に掛けたモノクルとピアス。当人曰く度が入っている。
・ 偵察を兼ねる為装備は極力削いである。純白のローブにサンダルとズボンを穿いているのみで、それ以外の装飾は「無地は寂しい」という理由でアクトゥルスがローブに入れた銀のライン数本だけ。ガブリエルと比べると随分さっぱりしている。
・ 武器として大鎌を持つ。鎌は銀の柄に青白い発光体で形成された刀身が伸びたもので、出力を調整することで刃渡りは草刈り鎌-身の丈以上の巨鎌にまで可変。

性格:
・ マスターであるカノープスとは裏腹に物静かで、マスターの命令に忠実なAI。稼働期間が長いせいか妙に年寄りじみた所があり、業務中以外は割にのんびりとしている。また他に対する面倒見がよく、稼働したてほやほやの新参AIに教育という名の並列化処理を施したり、臆病な気質のAIを後ろに庇いながら戦ったりと器用なこともよくこなす。
・ とても人間くさい。評価の違いで対立するAIの間に割り込んで折衷評価を下したり、他のAIが修復し難い傷を負って消える時には“声”を上げて泣いてみたり、脱走を繰り返すマルウェア(脅威度の高いマルウェア)に対して口汚い罵声を浴びせかけたり、本当の人間とそっくりの挙動を取る。その精緻さはカノープスをして「画面の向こうに本物の天使がいるかと錯覚する」ようとも評され、頼りにされる一方で「人間的な感情をつけすぎて電子戦の戦績が下がるのでは」と危惧もされる。
・ 人間の危惧とは裏腹に、通常業務と電子戦はきっちりと優先度を分けてソートしている。一瞬揺れることはあっても完全に覆ったことは今までになく、あまりに揺らぐようならば自己判断で感情を切るくらいのことはしてのけるだろう。

分類:全域型-攻撃/偵察
ランク:L
戦法:
・ カノープスの指示を仰ぎ、その通りに舞い飛び敵性勢力を切り伏せる、電子戦の切り込み隊長にしてAIの総指揮官。普段は物静かでおっとりとした彼も、この時だけは鎌を振り回しながら敵陣のど真ん中を突っ切って進む勇壮な戦士である。
・ 電子戦の最中は自己判断を最小限に留め、カノープスの指示を忠実になぞることへ全力を注ぐ。AI自体が得意とするのは、どちらかと言うとミドルレンジからのヒット&アウェイ戦法。ジリジリと外側からコードを削り、ある程度削り切ったところで中核を一気に破壊する耐久戦法が得意で、自己判断を任された場合はその傾向が出やすい。
・ 得物の鎌はマルウェアの中核破壊プログラムである『見神』を可視化したもので、DCTCでは『メルキセデク』専用の破壊プログラムの次に破壊力が高い。鎌の刀身が触れた場所は、触れた場所のコードの内挙動の維持に最も重要な部分を選択的に破壊されて自壊する。攻撃性の高いプログラムであるため、彼が鎌を振り回す半径5m以内は味方AIも近づけない。
・ 流石に万能ではなく、修復プログラムや防御プログラムなどは未搭載。その為どんな状況であろうと前へ前へ攻め入ることしか出来ないのが運用時の難点だが、それを補って余りある豊富な経験と高い火力・敏捷性を持っている。DCTCで稼働している管理AIの中で突出した、L級と呼ばれるに相応しい戦力の持ち主であろう。
・ 尚、電子戦でないときは隔離サーバー『神曲』に常駐してマルウェアの挙動を監視している。

背景・経歴:
・ DCTCで最初に稼働した七体の管理AIの内一体。同時に最古参のAIでもあり、そして一人のマスターに最も長く仕えたAIでもある。初期に設定された管理AIは、アケローンと他一体のL級管理AIを除けばいずれも自立移動型のAIである。
・ 最初のマスターはシリウス。ただし稼働チェックの為の試運転として軽く半年ほど動かしただけで、微調整が加えられた後はカノープスがマスターに代わった。それ以来、22年半ずっとカノープスをマスターとして動いており、最早AIでありながら家族以上に彼のことをよく知る者となっている。
・ 電子戦に敗北し、DCTC襲撃からカノープスが命辛々生き延びた後、彼は簒奪されたサーバーからのバックドア切り離しを自己判断により敢行。あわやバラバラにされかけながらもサーバーのサルベージを成功させた後、その跡地に構築された隔離サーバーの管理者に自身を登録させた。その行動の裏でどのような判断が成されたのか、それを知るのは彼のみである。

備考:
・ 『神曲』の最外縁の防壁『辺獄』の傍に自分で子サーバーを構築し、最近はもっぱらそこに住み着いている。勿論無断なのだが、実際『神曲』の監視をするAIだし忠実だからという理由で削除はされていない。内部の様子は可視化を受けないよう隠蔽されているが、ソースコードを見たアクトゥルス曰く「人間の道具で言えばコタツと枕が置いてある」とか。とことん人間臭いAIである。

サンプルボイス:
「ようこそ、揺蕩う電子と情報の海へ。此処はプラクトー星間通信サーバー隔離区画00-#1、通称を『神曲』。そして私はL級攻撃・偵察型AI『アケローン』、貴方達と同じく管理AIである。此処へ放り出されたということは、大方私のマスターが教えを請わせに連れてきたのだろうね」
「くそ忌々しいマルウェアどもが。最近大人しいかと思えば、性懲りもなく外に助けを求めたか。——失せろ、辺獄に触れることすら貴様等には許さん」
「そこまでだ、君達。同じ管理AI同士で、しかも低ランクのAI達が取り囲む前で殴り合いの喧嘩は頂けないな。私で良ければ話を聞こうではないか?」

***ご応募ありがとうございました***