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Re: 【感想スレ】まあ読もう話はそれからだ ( No.89 )
日時: 2020/05/03 18:13
名前: ヨモツカミ (ID: Whg7i3Yd)

久しぶりにカキコで面白いファンタジー作品に出会えた感じして楽しかったです。スラスラ読めました。

【宵と白黒】

《トワイライト・イブニング》
プロローグに関しては地の文が少ないと感じますね。もっと説明することはいくらでもあるし、かといって説明しすぎてもくどくなることはありますけど、これは全然少ない方です。
くどさはないけれど、同じ単語や指示語をあまり近い頻度で繰り返すとくどくなります。

例えば1レス目で言えば「死にかけの体」て、どんな状態かとか説明していいと思います。
部屋の内装の描写とかは、本編に絡んでこないならそこまで必要ないです。ただ、「物の少ない質素な部屋」とか、主人公の性格をイメージできる描写なんかはあっていいでしょう。

あと、記号の表記が気になっちゃいます。「・・・」じゃなくて「……」という、三点リーダと呼ぼれる記号を2つ並べるのが基本とされてます。


《フェノメナン・セルフズ》
5
ここまで読んでいて思ったんですけど、読点の位置が気持ちよくないな、って感じがします。
読点は読んでいるときの息継ぎの場所で、意図的に文に区切りをつけたりなど、小説の雰囲気をなんかいい感じにするためにめっちゃ大事なものなので、執筆するときに文章を声に出して読んでみながら書くと違和感なく読点が打ちやすい気がします。

容姿の説明が目と髪の色だけなので、髪型(長さや髪質)顔立ちの特徴(塩顔とか目鼻立ちの整ったとか)他にも肌の色や釣り目垂れ目、年齢、体格、身長、人の特徴の説明にはいろんな要素があるので、取り入れていくとより鮮明な人物像が浮かびますよ。
初めての暗殺依頼の特徴説明が名前、性別、茶髪金の目って、写真を見せられたわけでもないし、それだけじゃ分かんないよなあって思ったので。
例えば「茶色のロングヘアで、金色の目を持った細身のババアだ」とか言われればまだ殺しやすいと思います! 是非参考にして下さい。

17
リュゼが捕まってたから仕方無くトワイを攻撃した、というのがよくわからなかったです。ちょっと説明不足な感じがします。


《コントラクテッド・ジャーニー》
↑これって一章なんですか、二章なんですか? なんか、本編には一って書いてあって、目次には二って書いてあって、ちょっと混乱しました。
3
真名奪い、とは何でしょう。そもそも真名が何か、奪うとはどういうことかとか、本編で説明あったほうがいいと思います。
あと、ここまで読んで気になったのですが、この世界では異能力のようなものが当たり前にある世界なんですか? 普通に炎の糸とか、透思とかの話をされて、ちょっと読者は置いてけぼりにされてる感じがします。そのへんの説明もどこかでしてほしいです。


第二章 契約下での(ここで二章と書いてあるのも混乱します)
2
黎明とか薄暮とか、すごい好きな言葉なので、それらを街の名前に使うのオシャレですね。
11
トワイさんが田舎者なの可愛いですね。エレベーターを知らない……。
13
エンターホンになってましたが、インターホンの誤字ですかね。
15
あー、家族の記憶ないのね……ティータさんにママ味を感じているトワイさん。なんだか、双子のことも羨ましそうに見ていたし、家族に対する憧れとかがありそうですね。殺し屋として生きてきたのに、人並みの“普通”の暖かさに触れて、少し優しくなるのいいですね。


《スウィッチ・インテンション》
3
ちょっっと……本文コピペさせていただきますね↓
 ぞわり、とトワイのうなじに悪寒が走った。紛れもない殺意。だが、それは明確な殺意、と言うよりは、虚無の殺意。誰かに言われたから、命令だから─そんな、殺意。
 彼自身の殺意も、この類の殺意のはずだ。だが彼は、それに酷く嫌悪感を抱いた。
↑この文章で「殺意」って何回出てきたでしょうか。六回です。あまり同じ単語を繰り返すとくどく感じる、というかここまで沢山出てくるとちょっと面白かったです。そうだな、「殺気」と置き換えてみるとか、わざわざ書かなくても伝わるとこは省略すれば、殺意半分くらいには抑えられると思います。まあホントは一文に同じ単語を使いすぎないほうがいいのですけれど。

7〜9
沢山人が動くシーンだからだと思いますが、ちょっと誰が何を言っているかわからないとこが多々あります。あと、トワイさんのことを「青年」と書くことが多いので、少年と青年が入り乱れてると、表記も似たようなものだし、一瞬どっちだかわからなくなったりします。名詞が出てる人は名前表記でいいんじゃないかなって感じます。文中で名前を出すのは、登場人物の名前を読者に覚えてもらえる意味もあります。


最後まで読み終えてみて、お話自体は面白いと思います。これからどうなっていくのか、あの少年は何者なのか、続きが気になるので、これからも続きを読んでいきたいなと思います。
文章はくどいと思うときは、同じ単語が繰り返されてるときくらいで、それ以外はむしろ描写がかなり少ないように思うので、物足りないです。それから全体的に説明不足が目立ちます。
作者は何でも知ってるけれど、読者は何も知りませんので、その何も知らない人が世界観を理解できるように説明を足していく必要があると思います。

あとは小説の基本的な書き方の部分。「……(三点リーダ)」も「──(ダッシュ、もしくは罫線という記号)」は、基本二つ並べて使います。それから!と?を使ったあとは1升あける。
文中の台詞とかをお借りすると、
「リュゼ! 無理しちゃダメ!」
「分かってる、姉さん……けど、私も、戦うの!」
といった具合に。
あとは、なんだなやたら文中に数字が振られてましたが、そんなに頻繁に区切る必要はないのでは、と思います。大きく場面が変わったわけでもないのに数字で区切られたりしてて、逆にテンポ悪いなと思ってました。
それと、人物の容姿の描写もそうですが、全体的な描写不足。書けることはたくさんあると思いますよ。人の表情、仕草、動き、周りの様子、景色、臭い、色、形。私はあまり書きませんが、服装なんかも世界観をイメージするのに大事な要素ですよ(ファッションセンスとか色彩センスまで見られるし、時代や場所にあったファッションじゃないと違和感を感じさせることが多いのであまり描写するのはオススメしない笑)

そんなもんですね。これだけはどこかに書いてほしいんですけど、この世界の異能力? に対する説明。これは一般人でも持っているものなのか、それともこれが使えるのは特殊な人間だけなのかとか。急に人形遣い? と双子が当たり前のように異能力で戦いだしたシーンは混乱しましたよ。読む人のことを一番に考えて書いていくこと。これが大事だと思います。
あとなんだろ。段落、開けられるなら開けましょう。

まだ書きなれてないと仰ってましたが、初めての私よりはめっちゃ書けてるように見えるので、ライターさんは全然上手くなると思いますよ。まだ聞きたいことがありましたらヨモツカミは雑談掲示板にもいるので、頼って下さると嬉しいです。

これからの宵と白黒、楽しみにしています。
ありがとうございました。