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Re: 【募集〆】貴方の小説に感想を書こうか ( No.25 )
日時: 2019/07/07 17:16
名前: 書喰神 ◆ugFJcpBygw (ID: kEC/cLVA)

申し訳ありません。
仕事が忙しくなってしまい、まだ一話しか読めてません。
取り敢えず、途中ですが上げます。

『最強次元師!! 』 感想

第一幕 第1章 兄妹

第001次元 緑色の瞳


まず最初に、括弧「」付きの会話文に、段落を下げる必要はありません。

次。
『その手首にはだれもが、ギラギラと輝く装飾品を施している。大きなダイヤからシックで上品なデザインのものまで、指輪ひとつとっても、ここに訪れた招待客たちの身分を推察することは容易だった。』

細かい指摘ですが、最初に『手首』の『装飾品』に焦点を当てているのに、すぐ次に来る装飾品の説明が『指輪』というのは文章としておかしい。
だったら最初から『その指や手首には』と入れて、装飾品の説明も指輪と腕輪にしておいた方が良いです。


次。
『司会の男は、派手な赤色のジャケットを大袈裟に煽らせると』

ジャケットの動きを表現するならば、『煽らせる』よりも『翻らせる』が適切です。
『煽る』は『風で火の勢いを強める』という意味合いが基本なので、動作を意味させるならば『翻る』の方が合っています。


次。
『会場内の喧噪をバックグラウンドに、1人、丸々とした体系の男がワイングラスを弄んだ。男は2階席で下の様子を伺っていた。』
『男は口を大きく広げて、唾が飛ぶほど豪快に笑っていた。短い丸太のような脚が、もう片方の脚に乗りきらずじつに滑稽な形で男は腰かけに座っている。』

太った男が足を組んで座ると、太い足だから重ねると格好良くならない事を言いたいのだと思いますが、『座っている』も『足を組む』も事前に書いていない状態で、いきなり『脚に乗りきらず』と書くのは前後の文章の流れに違和感を覚えます。だったらまず『足を組んで座っている』という一文を入れた方が違和感はありません。

例えば『男が腰かけに脚を組んで座っている。短い丸太のような脚が、もう片方の脚に乗りきらずじつに滑稽な形だった。』

という形の方が違和感はなくなります。


次。
会場の警備は?
違法オークションの主催者ほどの人物が、自分の周りや会場に護衛を付けていないのは不自然。もしくは「護衛の者たちは何をしている!?」みたいなやり取りがあった方が自然です。
このような場に出てくるような者たちが護衛も付けずに来る事はありえないでしょう。
最低でも、客一人に付き一人、会場内に数人、商品に警備に数人、会場の外に数十人と、かなりの金持ちが78名も参加している場所に対し、警戒態勢が見えない事が不自然です。
次元師であるロクアンズが出てきても、逃げるだけで彼らを守ろうとする者たちも出てきませんでしたし。


次。
売られる少女の心情については、コルドがデーボンを拘束する前に持ってきても良かったかもしれません。

会場の喧騒→デーボンの高笑い→少女の嘆き→「大丈夫だよ」

と、悪役絶頂時と囚われの少女の不幸を画いてからそれをぶった切るように『引き』を見せてからの場面転換で、

デーボン拘束→少女救出→大暴れ

とした方が爽快感が増すと思われます。まあ、かなり使い古された手法ですが、現状よりは物語の抑揚は増すでしょう。


次。
『2人のだれかが、合図を交わし合う。』

→『その2人が、合図を交わし合う。』で良いと思います。
文章としておかしくなるので、『誰か』と入れる必要は無いです。


次。
『暗がりでよくわからないが、2人の髪色は、自分とおなじで異なっていた。』

商品少女の髪の色は『栗色』で、ロクの髪は『若草色』らしいですが、この文章はどういう意味ですか?
何が『同じ』で、何が『異なっていた』のですか?
私の読み込み不足かもしれませんが、文章からは読み取れませんでした。


次。
『幼い声が、わあっと湧き上がる大人げない歓声に呑みこまれる。』

これまでに商品少女の年齢的描写は「幼い」しかなく、ロク、レトの年的齢描写が「少女」「少年」しかないので、彼らの年齢を特定しにくく、『幼い声』に繋がりにくいです。
「少年」も「少女」も、小学生低学年から高校三年くらいまで表現する事もありますしね。
詳細な容姿を後に持ってきたいなら、せめて背丈か推測年齢は入れて欲しいと思いました。
描写が少し曖昧で、想像しにくい場所がちらほらあります。例えば、同じ『背丈の低い』でも、見る人によっては全然範囲が異なります。子供視点での『背丈の低い』ではことさら幼く見えるかもしれませんが、大人視点での『背丈の低い』では中学生(13〜14)くらいまでは範囲に入ると思います。場合によっては高校生(15〜18)くらいまでも。その場合はとても幼いとは言えません。
どのくらいの『背丈の低い』ならば、『幼い声』という表現が適切なのか。文章の前後で違和感のないように心がけましょう。


次。
会場にロクが現れた場面にて。
本来なら『栗色髪で両眼の色が異なる少女』が現れるはずだったが、『新緑色の片目に若草色の髪の少女』が現れた。
商品の詳細を知っている司会者が「何だお前は!?」と言うならば分かるのですが、お客からすれば『少女』という点は同じなので、司会側が商品を間違えて出したとお客側が勘違いするのが普通では?
別に商品ではありませんとロクが明言した訳でもないのに、いきなり「商品じゃない!」とお客側が断言しますか?
いきなりお客側が怒鳴り散らすのは違和感があります。
普通ならば、唖然と疑問が先にきて、司会者側に「間違えたのか?」と問いかけるのが先だと思われます。

お客は何故、ロクが商品ではないと分かったのでしょうか? 

それに例え「ザンネンでしたあっ! ──悪さできるのも、ここまでだよ!」とか言われても、相手が幼いならば大人は基本戯言と見るでしょう。どうして顔を真っ赤にして怒鳴り散らしたのでしょうか? 幼子相手にそこまで怒る事でしょうか?

むしろ司会者側に「どうなってるんだ!?」と問い質すのが先ではないでしょうか?
怒りの矛先に違和感があります。


次。
「子ども子どもって……善悪の区別もつけらんないようなオトナが──」

こういう場所に来る大人って、『善悪の区別』が付けられない訳ではないのでは?
悪い事と知りつつも、それが自分たちにとって『都合が良い』から許容しているだけで。
このセリフは周りと噛み合っていない感じがして違和感です。


次。
『瞬間、招待客たちは肌を刺すような痺れに脚を絡めとられた。小さく悲鳴を上げながら、彼らは次々と床の上に倒れこんでいく。』
「なーにが『正義の味方、かなっ!』だ! おいロクアンズ、これはやりすぎだろう! 招待客全員を焼死させる気か!?」

どの程度の電力かは描写が無いので分かりませんが、『肌を刺されるような痺れ』と『小さい悲鳴』程度ならば、『焼死』ではなく『感電死』の方が適切では?
『肌が焼けた』どころか『服が焦げた』とか『焦げ臭い』という描写もありませんから。


次。
「一歩間違えれば大惨事だったと言っているんだ! この大バカ者!」

思ったのですが、コルドはどういう方法を用いてどんな結果が理想だったのでしょうか? ロクを使用する時点でこういう結果になると思ったのは私だけでしょうか?
子供が現れれば怒鳴る、次元師と分かればとにかく逃げ惑う、そんな客が70人以上も居て、どうやって手荒な真似はせずに拘束する予定だったのでしょうか?

例えば、会場の至る所が破壊され、焦げ付いていたり、客のほとんどが黒こげになっていた……というような描写があれば、確かに「やり過ぎ」と思いますが、現状は『肌を刺されるような痺れで倒れて意識を失った』としか描写が無いので、そこまで怒るような事には見えませんでした。


続きはまた後日にて。