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Re: 【募集再開】貴方の小説に感想を書こうか ( No.48 )
日時: 2019/08/10 03:37
名前: 書喰神 ◆ugFJcpBygw (ID: h4V7lSlN)



>>37
瑚雲さん

遅くなりました。質問にお答えします。


『"台詞の中でキャラの性格を表現する"という手法はあまり好みではありませんか?』

私としては、どんな手法を使っても良いと思います。
ですが、この質問を出してくるという時点で、瑚雲さんの認識と私の認識とで差異が出ているようです。

『台詞の中でキャラの性格を表現する』というのなら、勿論それはそれで構いません。
ただし、何度も言いますように、私は『読みやすさ』と『分かりやすさ』を意識して指摘しています。
現状の本文では読み手にその表現が正確伝わっていないから、こうしてはどうか、という提案をしました。

台詞だけでキャラの性格を表現するのも良いとは思いますが、はっきり言えば『最強次元師』の作風には合わないと思います。
一般的な中世風ファンタジーとか、現代風異能モノとか、読者がある程度世界観を察することが出来る設定ではなく、この作品独自の世界観や固有名詞があり、色々と説明しなければならないこの作品では、三人称視点での地の文の説明の役割は非常に重要で、かつ無くてはならないものだと思います。

『台詞の中でキャラの性格を表現する』の極端な例を挙げるとするなら、「この素晴らしい世界に祝福を!」です。
これはありきたりなRPG風世界観で、あまり難しい設定を使わないので読者に背景の想像補填をし易くして、その分キャラクターのセリフでの絡みを多く入れることでキャラ立てに成功した作品です。


逆に、次々に新しい設定が出てきて、常にある程度世界観を説明し続けなければいけないようなオリジナリティのある世界観の作品は、そういう手法は向きません。
否、『物語の最初の方では』と言いましょうか。ある程度設定が出揃ったらそういった手法も問題ないとは思いますが。


長々と説明しましたが、結局のところ、現状ではロクアンズの勘違い発言をしてしまうような性格も、コルドの大袈裟すぎる説教も、読者にそうと伝わりにくい文章になっているから、『だったら文章を追加して分かりやすくしてみては?』と提案したのです。

それが地の文であれ、台詞であれ、私は構いませんが、折角の三人称視点の地の文だから、どちらかと言えば説明を追加するならば地の文での方が書き易いと思っただけです。

そもそもロクアンズやコルドの勘違い発言や大袈裟発言なんて、そのセリフ単体では勘違いなのか大袈裟なのか、それとも真実を言っているのか、読者には分かりません。
前後の文章でそれを否定するから『勘違い』とか『大袈裟』だと読者は認識するのです。現状ではその『否定』の部分が弱いから二人のセリフに違和感や不自然さを感じるのです。
それをどう直すのか、それは作者様自身が考えるしかありません。

もう一度言いますが、現状の文章では「ロクアンズってまっすぐだなあ」「まだ考えることも子どもらしい」とか「コルドは"大袈裟にことを心配する男」という作者様の思惑が読者に伝わりにくいんです。伝わらない文章になっているんです。
手法の好み云々ではなく、色々な手法を使って『伝わる文章』にして欲しいと思って言っているんだという点をちゃんと理解して下さい。

以上で質問への返答とします。