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-世界観等々の説明-


▼ジャンル

　いわゆる「能力バトルモノ」を予定しております。ですが、小説の設定上(能力が作られた理由と舞台設定の都合上)、能力そのものは戦闘、非戦闘どちらにも用途があるものが望ましいです(と言いつつ僕が想定している能力もゴリゴリ戦闘向きの可能性があるのでそこまで気にしなくて大丈夫です)

▼舞台設定

　現代の日本を想定しております。私たちの住む世界のパラレルワールド的なものと考えていただければ大丈夫です。ですが、あくまでも創作小説ですので、リアリティを追求しすぎる必要はございません。矛盾点違和感ばかり潰していったら能力という概念そのものの存在否定に繋がりかねない……

▼能力

　まず、能力の概念について知っているのは能力を持つ者(異能持ちと呼びます)と後述する日本政府のみです。日本中、世界中に認知されているものではないので、基本的に能力が横行しまくるなんて事はありません。それどころか、異能持ちはお互いに、そして日本政府に素性がバレるのは余り都合が良くない為、基本的には自分が異能持ちである事を曝け出す人はいません。
　能力が誕生したきっかけは、一組の夫婦の存在によるものです。日本政府とも繋がりがあり裏で日本を牛耳っていた資産家が、能力者を使って世界中の経済や軍事などを支配し、理想の世界を作り上げようとした事が理由でした。世界的にも偉大な研究家である妻が、サンプルとして作ったAからZの26種類の薬(概念に背く力=能力を与える)の治験の被験者達が異能持ちです。その後薬を作る事が出来ない状況となった為に、異能持ちはこの世界に合計で26人しか存在しません。
　異能持ちは、能力を付加された事に加え、薬の効果として、普通の生物に比べて多少は運動能力や生命力が向上しています。しかし、副作用として、投与されたアルファベットの刻印が身体の一か所に浮かびます。消えないタトゥーみたいなものです。基本的に異能持ちの判別はここで行います。

▼被験者

　薬の被験者達は、全員自らの意思で治験を受けたのではなく、誘拐されました。小説内の時間で現在から5年前に、渋谷で一斉に無差別に男女が失踪する事件が起きましたが、そこで失踪した人達が、被験者であり、現在の異能持ちとなっています。ちなみに被験者の人数は26人ではなく、24人です。
　被験者達は誘拐から2年間の間は、薬の投与後の経過観察や能力の習得の為に施設に閉じ込められたままでした。そこで、自分を含めた異能持ちの能力の名(N以外)と、施設で呼ばれていた愛称(Nも含む)だけは何度も耳にしているので、その二つの情報については異能持ち全員が覚えている事となっています。逆に自分以外の異能持ちの本名や容姿、能力の詳細については一切知りません。

　
▼ゲーム

　物語の大筋は、Nと名乗る人物が提案したゲームに関わります。簡単に言えば、N、その他の異能持ち、日本政府の戦いです。ゲーム開始から2年間の間で、異能持ちはNに傷を一つでも付けられれば勝ち、対して日本政府はその前にNを捕まえる事が出来れば勝ちとなります。異能持ちが勝てば莫大な財産を、日本政府が勝てば最高の軍事力(Nを自由に利用できる権利)と、日本の医療の大きな進歩となるデータの支給が約束されています。しかし、Nが勝った場合は日本が消える事となります。自分で言ってて悲しくはなりますが、大分ベタです。

▼日本政府
　
　勿論、あくまで創作ですので実在する日本国政府とは全く関係がありません。が、大体似たようなものだと思ってください。ゲームの参加者の一組織です。
　Nの捜索、確保を第一の目的に、また、その過程で邪魔となる異能持ちの捜索、確保も視野に入れた「異能所持者対策本部」を設立しました。