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『常夜街～じょうやがい～』

１．

ある日　太陽が沈んだまま　昇ってこなくなりました

ついにこの街も　恐ろしい　常夜街になってしまった

あれから街は　よりいっそう　明るくなって、眩しくなった

日の光が欲しい　どうせ僕らは植物なんだ　街の明かりじゃ　だめなんだ

お日様じゃないと　だめなんだ


２．

最初は　抵抗こそしたが　無駄だと気付いてしまったよ

慣れれば怖くないからと　慰めてくれた　あなた

逃げたくても　逃げられない　見えない誰かが　引っ張るの

日の光が欲しい　どうせ僕らは植物なんだ　街の明かりじゃ　だめなんだ

お日様じゃないと　だめなんだ



３．

太陽の光が　無い所為で　身体に異変が　おきてきた

気づかぬうちに　段々と　腐って　融けて　だめになった　

日の光が欲しい　どうせ僕らは植物なんだ　街の明かりじゃ　だめなんだ

お日様じゃないと　だめなんだ



４．

人間が　息絶えて　何千年か　経った頃

遂に　夜明けがやってきた　太陽が地平線から　久しぶりに　顔を出した

君と一緒に　見たかったな

きれいな　あさやけ