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Re: 神よ。私は美しい……【ポケモン対戦小説】 ( No.22 )
日時: 2015/08/20 02:39
名前: 高坂 桜 ◆hjAE94JkIU (ID: dUayo3W.)

生徒会長・虻村 英一(アブムラ・エイイチ)は容姿端麗で、しかも秀才であることで有名。御剣の最も嫌う人物の1人である。
だが、裏ではその御剣の知らない場所で舎弟の何人かから非行を隠滅した報酬の裏金で儲けていたのだった。
しかし、最近その動きが大人しくなっている。そのため、金が回ってこない。どうやらリーダーの御剣が何者かにやられてから、グループ自体の動きが大人しくなっているのだ。
突き詰めれば、その原因が速山 翼であることに行き着く。

そんなことを知る由もない翼達。好い加減、学校で集まって3DSをすることに限界を感じてきたため、部活動として登録しようとするのだった。部の名前は”極・ポケモン部”という翼の(微妙な)ネーミングになった。

部活動の申請は思った以上にすんなり終わり、今まで使っていた空き部屋を部室として使えるようになる。また、いるだけの顧問の先生を借りることもでき、全てが順調と思われた。
ポケモンの攻略本や育成論をまとめたノートを置いて、完璧だ。

しかし、次の日のこと。放課後に部室へやってきた彼らは驚愕した。部室が荒らされているのだ。備品はぐちゃぐちゃ、机は乱暴にひっくり返されており、攻略本や育成論を纏めたノートは破られていた。

さらにその日の帰り、翼は何者かに後ろから殴られて気絶してしまう。そこを通りかかった少年・古浦 雫に助けられたことで知り合う----------と思いきや、雫は翼の事を知っており、放課後に3DSをしているところを見ていたという。そして彼も極・ポケモン部に入れて欲しいとのことだった。勿論、断る理由はなかった。

そして雫の協力もあり、再び部室を綺麗にしたものの、その次の日も同じような現象が起こった。そこで翼は、未歌と秘密裏に待ち伏せ作戦を決行する。
未歌を部屋の中に忍ばせておき、誰かが入ってきたら笛を吹いて、天井裏に隠れた翼が強襲を仕掛けるというもの。
-------が、これは失敗だった。未歌は途中で寝てしまう。そして、誰かが入ったことに後から気付いて遅れて笛を吹いた。
すぐさま、天井から合図を受けた翼が飛び降り--------------そのまま床へ激突したが、すぐさま侵入者に飛び掛る。

目の前にいたのは雫だった。実は忘れ物を取りに戻ってきたところ不良グループの1人と思われる輩が入ってきたが、雫に気付いてすぐに逃げたらしい。
そこで、次の日に御剣を呼び出すが、そんなことを舎弟に頼んだ覚えはないという。そして、御剣の口から「舎弟の1人が、生徒会長に何かの包みを渡していた」とスリの名人である側近のヤスから聞いたとのことだった。最近の虻村の様子がおかしいことに気付きだす雫。もしや、と不良グループの何者かが裏で生徒会長を脅しているのではないかと言う結論に。

そして虻村が廃工場に出入りしているところを目撃した生徒の証言を元に翼達はそこに殴りこむ。御剣の舎弟である不良達の中央に虻村の姿が。
「追い詰めたぜ!」と啖呵を切った翼。御剣も舎弟に、勝手な動きをするなと咎める。しかし、そのときだった。不良2人が未歌と夏奈を捕まえたのだ。
高笑いをする虻村。そこでネタばらしと言わんばかりに自分が黒幕であることを暴露する。
全ては翼を潰すためにやったことだったのだ、と。この不良達は既に自分も支配下にあることも。
虻村は「ゲーム」と称し、人質を賭けた3対3のポケモン団体戦を申し込む。

先方の御剣は見事にその噛ませ犬スキルを駆使し、自分の元舎弟に負ける始末。これによって、いきなり後の無くなる翼達。
しかし、中堅の翼が不良を撃破。そして最後は雫と虻村の一騎打ちとなる。

対戦の途中も虻村を説得しようとする雫。しかし、彼は聞き入れない。それどころか、「愚民共に代わってこの学校を支配してやっていた僕に感謝したらどうだい?」と返す。だが、この発言で虻村に対し、完全に”敵”という認識を持った雫が危機的状況を押し返す。虻村のエースであるいばみがクレッフィに苦戦するも、深読みを狙ったことで流れが変わり、逆転した。

気付かない間に取り巻きもボコボコにされており、1人だけになる虻村。土下座して卑屈な態度で誤る虻村に手を差し伸べる雫。しかし、そのときだった。彼はその手を払い、雫へ殴りかかった。
ははは、よくも邪魔したな、ははは、と狂った笑みを浮かべる虻村。しかし、怒った翼の右ストレートを避けることはできなかった。

後日、全ては公になり、虻村は生徒会長を解任される。さらに今まで不良グループに関わっていた件や学校の金を裏で動かしていた件などがすべて大っぴらになったことで学校にいられなくなり、転校したそうだった。
ついでに、ちゃっかり臨時の生徒会長の座は雫が頂いたんだとか。

ある日。雫はあるチラシを持ってきて言った。

「一緒に全国を目指さないか?」

と--------------