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- Re: 神よ。私は美しい……【ポケモン対戦小説】 ( No.27 )
- 日時: 2015/08/20 02:47
- 名前: 高坂 桜 ◆hjAE94JkIU (ID: dUayo3W.)
『闘神』。それは、この地域でトップクラスの実力を持つプレイヤーだった。大会では彼が相手になるだろう、と雫は情報を集める。
しかし、彼の構築は度々大きく変えられており、一番パーティに入っている確立の高いゴウカザルでさえ、技構成は大きく違った。ここまでメタの張りにくい相手は初めてだと頭を抱える雫であった-----------
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ある日のショッピングセンター。3人で買い物に来た夏奈と華音、そして未歌は突然、知らない少女に話しかけられる。
彼女曰く、自分は『闘神』のチームの一員である、とのこと。そして、その『闘神』が未歌と華音に興味を持っているとのこと。
角南 天祢(スナミ・アマネ)。
華音曰く異常気象パーティの使い手で、それらを使わせて彼女の右に出るものはいないと言われている。第六世代で『闘神』に並んで有名になったプレイヤーの1人だ。
しかし、「ですが、心配ですわ」と天祢は告げた。初心者である夏奈のことだ。彼女がいる所為で自分達まで辿りつけるか甚だ疑問だという。
それに反論する夏奈。完全にこの挑発に乗ってしまったのである。
「なんなら、いまここで勝負してください!」と天祢に勝負を挑む。
夏奈を止めようとする華音と未歌だが、時既に遅し、だった。彼女は負けず嫌いなのだ。
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天祢の使ってきたパーティは、天候スイッチ。エースであるバンギラスと雨要員のニョロトノの2体を軸に互いの弱点を補完しあう動きをするパーティだ。さらに、オムスターの特性:すいすいによって先手を打たれてエースのバシャーモがいきなり倒される始末。さらにガブリアスもオムスターの冷凍ビームで撃破される。
そして、砂パに強い敵は雨パに強く、雨パに強い敵は砂パに弱い。つまり、最後に出てきた特防の高いヌメルゴンもお世辞にも物理耐久が高いとはいえないため、バンギラスのどくどくとストーンエッジで倒されてしまう。
勝ち上がってきたいなら、夏奈をはずすように、と忠告する天祢。
「遊び半分で対戦をするような方に私達は負けないですわ」、と付け加えて。
夏奈に屈辱的な敗北感を残したまま、彼女は去っていった-------------
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翌日の部室。話し合うは雫と翼である。
まだ彼女達が来ていなかったので彼らだけなのだ。
『闘神』は構築、立ち回り、運の要素を兼ねそろえた非常に実力の高いプレイヤーである----------と雫は語る。
そして、相手を罵ることこそないが、その実力だけで相手の精神をも削いでしまう。構築・立ち回り、そして運。この3つの要素を完璧に揃えたトレーナーと呼び声高い。
もし地区予選で当たる場合は激戦を避けられないとのことだった。
さらに、彼は自分の情報が漏れることを嫌うため、何者かも不明。
結局、メタを張ることもピンポな対策もままならなかったらしい。
あらゆる状況に対応できるようにしておかないとですね、と翼の提案で今一度パーティの相性補完を確かめることに。
さらに翼は、自分のパーティならば「特殊エースのゲッコウガが鍵になる」という。相手が手数で攻めてくるならば、こちらも多い手数で攻めるまで、ということだ。
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そんな中、珍しく沈んだ顔で夏奈、そして続いて未歌と華音がやってきた。
訳を聞いた翼は『闘神』の仲間に会ったことに驚くと同時に、そろそろパーティの面子を変えていくべきといった。
まずはフェアリーの弱点持ちのポケモンが2体もいるのは危険、さらに相手がマリルリの場合は3体に増える。
あのときは手軽に育てられるものからチョイスしていったから起こった事態なのだが。
というわけで、パーティ構築について本格的に彼女に教えることに----------------
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今や起点構築の翼、サイクル構築の未歌、地雷構築の雫、スタン構築の華音、そして雫は構築にチームでばらつきを与えるために夏菜には耐久バトン構築を提案。新たに加えたミミロップのコスモパワーからのバトンタッチで後続につなげると言う戦法。これにより、身代わりが壊れなくなるのである。そして、その相棒に選んだのはメガギャラドスだった。耐久と言う言葉だけだと防御的に聞こえるが、実際は積みまくった状態から暴走する鬼のような攻撃的な構築だという。
……しかし、彼らは知る由もなかった。このミミロップが後々彼女のエースになるということを……。
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放課後。珍しく不安げな表情で夏奈は未歌に話しかけた。自分が足手纏いになっていないか、心配だと言う。だが、それは未歌も同じだったのだ。互いの考えていることは一致する。それは、勝負で互いに何が足りないかを確かめることだった。
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未歌の編成はいつものサザンクチート。一方の夏奈もミミロップで序盤から積んでいく----------しかし、結果的にサザンドラとクチートが暴れまわったので場は崩壊、夏奈の敗北だった。
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こんなので大丈夫なのか、と嘆く夏奈。今のままで、あの闘神のチームに通用するのだろうか。だが、未歌はいう。今はがむしゃらにやればいい、と。正直自分もまだ不安は隠せないが、それでもやれることだけやれば、結果はついてくる、と。その言葉を聞いて少し安心した様子の夏奈。しかし、本当に不安を抱えていたのは未歌だった-------------
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