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Re: 神よ。私は美しい……【ポケモン対戦小説】 ( No.28 )
日時: 2015/08/20 02:49
名前: 高坂 桜 ◆hjAE94JkIU (ID: dUayo3W.)

 遂に全国大会の予選前日となった。この日は対戦組み合わせが発表される日で、つまり初戦の相手はこの日から分かる。
 予選通過を目指すのであれば、決勝戦含め四回勝たなくてはならない。日程は初日に1〜3回戦を行い、次の日に決勝戦を行う。つまり、予め全参加者の10パートナーズは発表されているため事前に対策は行えるものの、次の対戦相手を見据えた対策となると、初戦と決勝戦以外はやや厳しいものがある。一応、対戦ごとに休憩時間が確保されているため、その間に下調べをある程度行うことはできるが、ポケモンの育成、自由枠の用意などは少々きつい。
 それに関しては雫がある程度は言いつけてあるので、あとは本人たちと相手次第。不安や緊張を覚えつつも、初戦の相手を確認する。と、そのチームのメンバーの一人、その名前には見覚えがあった。
『虻村 英一』
 かつて翼たちを(以下略)。その名前に驚いていると、本人が翼たちの前に現れる。当然、チームメイトも引き連れて。虻村の一件は警察沙汰になったのだが、流石に中学生ということもあり、身柄を拘束されるなどといったことはなかったらしい。そして翼たちがこの予選に参加すると知って、以前の仕返しをするべく多大な報酬と引き換えに強豪トレーナーを引っ張って来たらしい。その中でも一際目を引くのは、先鋒にオーダーされている九州の鬼(以下略)。
 初っ端から因縁ある相手と当たってしまい、しかも各地の強豪を連れて来たとのことで多少の戦慄を覚えるも、華音の「心配ありません。いつものように、特訓の成果を生かして戦うだけ」、雫の「有名人なだけあってデータは十分にある。対策は万全だよ」という言葉もあり、翼たちは気を取り直し、引き締める。
 この日は遅くまで部室に残り、ミーティングとなった。

 翌日。
 遂に、遂に始まった、全国大会予選。翼たちの相手は言うまでもなく、虻村を大将に据えた、各地の強豪集まるチーム。
 正直な話、虻村よりもその前にいる四人の方が強い人物で、試合前からダークホースだと囁かれていたが……
 先鋒戦、コスモパワーをバトンしたメガギャラドスが竜舞を積んで三タテ。
 次鋒戦、二つの壁を盾にしたメガルカリオが悪巧みを積んで三タテ。
 中堅戦、ゲンガーの道連れ、メガガルーラとカメックスのロマン砲による一人一殺で試合終了。
 虻村など見る影もなく、ストレートで翼たちは二回戦に進出したのであった。



 色々省略されているのは仕様です。とにかく虻村をぞんざいに扱った結果ですね。まあ一番の被害者は持ち上げられているのに出番もなにもなかった副将の人っぽいですけど。