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Re: あなたのオリキャラでSS 新規のお客様募集中 ( No.102 )
日時: 2015/10/11 17:41
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: gTez.RDd)

モンブラン博士様>>



 こういうキャラが好きなので張り切って書きます。
 素顔が醜いっていうので、カッコいいヒーローになりたかったという感じで行きますがそれでいいですよね……?




 ヒーローになりたかった。
 誰もが憧れる、カッコいいヒーローになりたかった。
 ふとした拍子にアニメのヒーローは、みんな強い力を持っていて、町の人からも感謝されて、羨望の眼差しを受けている。そんなキラキラした存在に、闇野髑髏も強い憧れを抱いた。
 誰よりも強くなる為に、自分の力を磨いた。トレーニングにも励んだ。全てはそう、己が住まうこの地球の平和を守る為に。
 そうして、髑髏は無敵の力を手に入れた。誰にも負けぬ、最強の力を。アニメのヒーローにも匹敵、いやそれ以上の力を得ることができた。
 しかし、そう、しかし。
 町の人々の反応は、というと。

「怖い」
「何あれ、気持ち悪い」
「近づきたくない」

 恐ろしいものでも見るかのような目で、髑髏を見ていた。羨望の眼差しではない。これは、嫌悪の眼差しだ。
 硝子に映る自分の顔を見て、髑髏は確信した。透明な硝子に映し出されたその顔は、とても醜いものだった。ヒーローのような顔ではない。これは、悪役の顔だ。悪役を牛耳るボスの顔だ。

「……嗚呼、私はあのカッコいいヒーローのようにはなれないのか……」

 ポツリと落とされたつぶやきは、果たして誰かに届いたのだろうか。
 しかし、髑髏は諦めたくはなかった。たとえ顔が醜くても、自分がこの美しい地球を守っていくのだ。カッコいいヒーローのようにはなれないが、この誰にも負けぬ力で、人々の笑顔を守るのだ。
 髑髏は己の醜い顔を隠す為に、御伽噺に出てくる魔女のような三角帽子を目深に被った。そうすれば、誰1人として髑髏の醜い顔を見ることにはならないから。
 悲壮な決意を胸に、髑髏は愛用している大鎌を携えて、町の平和を守るのだ。




 うん、とても短い。
 なんか話を膨らませることができずに申し訳ありませんでした。