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Re: あなたのオリキャラでSS 新規のお客様募集中 ( No.105 )
日時: 2015/10/11 21:27
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: gTez.RDd)

メデューサ様>>



 出す前にきっと俺ら戦争が終わってしまったからどこにも行き場がなかったんですね……。
 よし、供養してやりましょう。ただTRPGの場面は一切ないですが、黛さんが多分暴走する回だと思います。




 放課後のことである。
 戦争組リーダーの二条蒼空、幹部の織川理央、木崎音緒、浅比奈奏人に加えて武闘派戦争組の来栖梓、微笑みの貴公子の小山子海、風紀委員の葉隠五月、3年変態組の割島博が屋上で駄弁っている時だった。
 澄み渡った青い空に、凛とした声が響き渡る。


「市民、君は幸福かい?」


「……なあ今幻聴が聞こえたんだけど。どこぞの誰かがゲームでもしてんのか?」

 蒼空がその場にいる全員に問いかけると、全員は口を揃えて「さあ?」と言った。
 声は上から降ってきたので、何とはなしに視線は上へ向けられる。頭上に広がる大自然の天井『青空』——ではなくて、少し下の位置にあるペントハウス。その上に、

「ハーハッハッハッ!! 鳩が豆鉄砲ならぬグレネードを食らったような顔をして一体どうしたんだい?」
「うわ、如月だ」

 ペントハウスの上で仁王立ちをしている乱入者の女子生徒——如月黛は高らかに笑い声を響かせた。灰色のロングヘアーを靡かせて、紺色の瞳は緩やかな曲線が描かれている。プリーツスカートも風に靡いているので、その下に穿いているものが見えそうで怖い。いや実際見えた。
 ——ストッキングと黒色のガードルが。
 博と奏人が揃って舌打ちをしたところを、五月が問答無用で拳骨を叩き入れた。

「オイ愉快犯ババア。スカートの中モロ見えてんぞォ。見せてんのか、セクハラで訴えんぞ」
「愉快犯ババアとは聞き捨てならない。私は君たちと同い年だよ、来栖君」
「でしたら夢の国(という名のスカートの中)をフルオープン状態にするのは如何なものかと思いますけど」

 そもそも見ようともしていない子海は、発売されたばかりのライトノベルを読みながら言った。彼は女の子のスカートの中身よりも目の前の字の世界に夢中だった。音緒は自前のパソコンの画面とにらめっこ状態で、理央も音緒のパソコンを眺めている。蒼空はポカンと呆気に取られている様子だ。
 野郎どもの反応を一通り楽しんだ黛は、「トゥ!!」と掛け声と共にペントハウスから飛び降りた。難なく着地をした彼女は、迷いのない足取りで呆然としている蒼空に近づく。

「ところで二条君、何か面白いことはないかい? 私は暇で暇でしょうがないんだ」
「え、えぇ……」

 我に返った蒼空は反応に困るような声を上げる。
 黛は期待に満ちた目で蒼空を見ていたが、その時だ。

「よっし蒼空、成功だ。スプリンクラーの作動に成功した」
「でかした音緒!!」
「んん? 何をしていたんだい?」

 嬉々とした様子で音緒に近づく蒼空。その後ろから黛もついてくる。
 音緒が見せたパソコンのディスプレイには、防犯カメラらしい映像があった。どうやら職員室の防犯カメラを乗っ取ったらしい。警備会社は涙目になっていることだろう。
 防犯カメラが示す映像は、スプリンクラーが作動してギャーギャー言いながら慌てている教職員だった。霧状の水が頭上から降り注ぐ光景はさぞ見物だだろう。

「スプリンクラーを誤作動させたのかい? さすがにそれはまずいのでは?」
「ハハッ、さすがにそんなことはしないって。偽物のスプリンクラーを天井に張りつけただけ。音緒の自信作」

 手を叩いて笑う蒼空の隣で、闖入者である女子生徒は不満そうに唇を尖らせるのだった。
 おそらく今回の戦争に参加できなかったのがつまらなかったのだろう。




 うーん、ちょっと不完全燃焼。ごめんなさい。ちょっと外野がうるさくて集中できなくてゲフンゲフン