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Re: あなたのオリキャラでSS 私のオリキャラでもSS ( No.141 )
日時: 2015/10/17 15:23
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: UvhXWElK)

007様>>



 ちょうど戦争ものを書いている私にとってはいい機会です。
 大丈夫かな……書けるかな……。あ、グロ注意です。本当に。小学生の方はあんまり見ない方がゲフンゲフン。



 荒野に屍がゴロゴロと転がっている。
 首がない死体、肌が焼け爛れて原形を留めていない死体、四肢が千切れている死体、様々だ。ところどころ屍の山が築き上げられて、主を亡くした武器は所在なさげに転がっている。荒れ果てた大地は屍の血液を吸って、赤くなりつつあった。
 目を塞ぎたくなるような凄惨な光景の中、集団がぞろぞろと闊歩していた。
 戦闘服に身を包んではいるが、戦争をしている兵士ではないようだ。その証拠として、老若男女様々な人間が隊列をなしている。
 その先頭に立っているのは、年若い青年だった。
 ボサボサの黒髪に、少し垂れ下がった紺色の双眸。身長は高く、隊長に相応しい風格のようなものが漂っていた。聖騎士が持つような大斧を肩に担ぎ、青年は隊を率いて荒野を横切る。

「……酷ぇ有様だな、こりゃ」

 青年——クウゴ・アルフォンド・ペルシアは惨憺たるその光景を見渡して顔を顰めた。漂う死臭を吸い込まない為に鼻を押さえ、若干早足になる。
 そのすぐ傍を、少女が歩いていた。
 鮮やかな桃色の髪を高く結い上げ、猫のような吊り目は水色をしている。顔立ちは整っているが、どこか生気を感じさせない印象を漂わせている。小柄な少女が抱えているのは、身の丈以上の槍だった。

「……リーダー……」

 震える声でクウゴの役職を口にした少女の頭を、クウゴはグリグリと乱暴に撫でまわす。

「ユイ、己の国の為に戦った英雄どもだ。墓は作れねえが、せめてこいつらの分まで精いっぱい生きてやろうぜ……」
「……うん……」

 小さく頷く桃色髪の少女——ユイ・カッシール。だが、彼女の顔色は優れない。年頃の少女にこの凄惨な情景は酷だろう。
 足元に視線をやるユイの肩を抱き、クウゴは言う。

「これは戦争なんだ。誰かが死ぬのは必然的だ……だが泣いてもいいんだ。人の死を悲しめるからこそ、生きる意味を持つ」
「……リーダー……ううん、クウゴさん……」

 ゆっくりと顔を上げたユイの瞳は、真剣な空気を纏っていた。
 少しだけ逡巡したのち、ゆっくりと口を開く。

「……貴方は、どうか……貴方は、死なないで……いなくならないで……ください……」

 震える声で告げた、ユイの願望。
 その願いを確かに聞いたクウゴは、ニッカリと笑って、

「おう」

 短くそう答えた。
 彼らは進む。どこまでも。この戦乱の世の中を、見捨てられた者たちと共に。戦争のなくなった平和な未来を生きる為に。



 わあ、中途半端!!
 なんかもうこれ……グロイだのなんだの言ってる場合じゃねえ。普通にシリアスっぽくなった。ごめんなさい。なんか、ほんと、ごめんなさい。