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- Re: あなたのオリキャラでSS書きます!! メデューサ様完成です。 ( No.15 )
- 日時: 2015/09/22 22:41
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: gTez.RDd)
ルナ様>>
口調がちょっと危ういと思います。イメージとそぐわない場合は申し訳ありません、土下座させてください。
それではお題としていただきました、能力・危険・事件の3つです。
しくじった、と森山陽人は苦々しげに舌打ちをした。
能力を使った凶悪事件を追っていたら、まさか犯人に不意を突かれて攻撃を受けてしまうとは。
横合いから筋力増強でも使ったのかどうなのか知らないが、蹴られてノーバウンドで吹き飛ばされ、頭から生ゴミで満たされたポリバケツに突っ込んだ。臭いし体中が痛い。そしてこの上なく面倒くさい。
「オイオーイ、もう終わりか?」
犯人は愉快そうに笑っている。とても不愉快だ。
泥とゴミに汚れたスーツの襟首を掴んで引き寄せる犯人は、下卑た笑みを浮かべる。今すぐその面を殴り飛ばしてやりたいが、あいにく自分に筋力増強の能力は備わっていない。
「ぎゃははは!! 能力使えねえのかよオッサン!! 何なら死んだって文句はねえよなァ!?」
襟首を持つ指に力が込められて、喉が締めつけられる。呼吸ができない。「かはっ」と苦しげな吐息が漏れる。
ああ、畜生。こんな奴にやられて死ぬのかよ。
己の不甲斐なさに涙が出てきた。次第に意識が重くなっていく。霞む視界。これが死という感覚か、などとどうでもいいことを頭の隅で思う。畜生。怖い。死ぬのが怖い。怖くて仕方がない。死にたくない。
——大丈夫だよ。
頭の中で、声がした。
何が、と思うより早く、意識は途切れてしまった。
「ハロー、薄汚ぇ世界。今から俺が綺麗に掃除してやるからさ、さっさとその汚ぇ手を離せやこの野郎」
ぐしゃっ。
昼時に訪れた居候の森山陽人は、どんな危険な事件に巻き込まれたんだと肩を強く掴んで問いかけたくなるほどに薄汚れていた。
スーツは泥だらけ。毛先だけが金色の髪には生ゴミが引っ付いている。そんな姿で喫茶店に現れれば、さすがに店員である長田宏樹も怒る。
「顔と髪とスーツを拭け」
短く命令し、清潔なおしぼりをその顔面に叩きつける。
呻き声が聞こえようが知ったことではない。汚れたナリで店を訪れるお前が悪い。
言われるがままにおしぼりで顔を拭いている陽人を横目に、宏樹は珈琲の淹れる。湯気の立つ茶色い液体が満たされたカップを客である陽人の前に置き、呆れたようにため息をついた。
「今度は何をしたの?」
「犯人にちょっとな」
「ボコボコにされたんだ。ねえ、危険なことはしないでよ。君のことが心配なんだ」
陽人は何も言わなかった。多分宏樹の言葉を無視したのだろう。
彼がこうして傷つくたびに、宏樹は寿命が5年ほど縮まる。それほど心配なのだ、彼のことが。いつか本当に、能力を持つものと相討ちになって死んでしまうのではないかと考えてしまう。
できることなら、危険なことは控えてほしい。そう何度も言っているのに、目の前の青年はそれを受け入れてくれない。
「いっそ、世界の時を止めてしまおうか。そうすれば君が働かなくても済む」
「それだけはやめろ」
何気なくつぶやいた言葉を聞いていたのか、陽人が恨めしげな目線を送ってきた。白い陶器のカップに口をつけ、珈琲を啜っている。
「好きでやってんだからいいんだよ」
「……でも心配している人がいるってのは覚えておいてね」
「分かってる」
何度その「分かってる」って聞いただろうな。
そんな言葉が出かけてしまったが、宏樹は喉の奥へ押し込む。代わりに苦笑を浮かべて答えた。
なんか訳の分からん作品に仕上がりました。大変申し訳ないです。
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