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Re: あなたのオリキャラでSS 10月19日18時募集開始 ( No.180 )
日時: 2015/10/25 22:29
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: aUfirgH8)

コトコト様>>



 完全にこれ趣味ですね、ハイ。私がしたかったからやりました。文句は受け付けないつもりでいます。
 いや、ギャグ向けのキャラなので調子に乗った結果です。テヘペロ。





 ここに1人の少女がいる。
 艶のある長い髪、人形の如く整った顔立ち、モデルも顔負けのスタイル——完璧に2次元から飛び出してきたかのような少女だ。黒いワンピースにロングブーツ、白いカーディガンを合わせたモノクロの洋服に身を包んだ彼女は、銅像前で誰かを待っているようだった。しきりに腕時計で時間を気にしては、ため息をついている。
 道行く野郎どもは、みんな彼女に見惚れた。もちろん恋人同士であるはずの野郎も、少女を見て鼻の下を伸ばし、己の彼女に引きずられて行った。
 その時だ。

「藍璃様ぁ〜!!」

 少女——辻藍璃のもとへ、銀髪碧眼の美少女が駆け寄ってきた。どうやら、彼女が待ち人のようである。
 ふわふわの銀色のセミロングを揺らし、緩やかな三日月を描く瞳は鮮やかな青。体つきは華奢であり、藍璃よりかメリハリはないがスラッとした体躯である。純白のシャツにベージュの七分丈ズボン、上から灰色のカーディガンを羽織っていた。
 にこにこと笑う銀髪碧眼の少女の名は千崎葵。辻藍璃の友人——とかでは、ない。
 藍璃は葵につられて柔らかく微笑むと、肩から下げていたショルダーバッグに手を差し入れた。ごそごそと数秒、鞄の中を漁る。
 取り出したのは黒革の鞭だった。あのSMプレイで使うような、あれである。
 誰しもが目を疑った。なんてものを、なんて時間に出しているのだと。ちなみに言っておこう、現在の時刻は11時32分である。白昼である。真昼間である。

「ねーぇ? 私は一体何時に集合って言ったかしらぁ?」
「ハイ!! 11時です!!」
「今の時間は何時か言って御覧なさい?」
「ハイ!! 11時30分を過ぎています!! 正確な時間は32分です!!」

 ハキハキと答える葵に、藍璃は「よくできました」と頷いた。
 手にした鞭をしっかり握りしめて、振るう。しなる鞭。空気を引き裂いて、鞭は銀髪の少女の体を打つ。
 ぴしゃん、ぴしゃん、ぴしゃん、ぴしゃん。
 痛々しい音が、白昼であるこの空間に響き渡る。通行人は揃って顔を顰め、彼女たち2人から目を逸らした。遅刻をして怒るならまだしも、鞭打ちとはさすがに酷過ぎやしないだろうか。きっとあまりの痛さに葵は泣き叫んでいるはず——

「くぅっ、ぅんっ、もっとぉ! もっとですぅ! もっとたたいて、たたいてぇっ!」
「黙りなさい雌豚。無様に喘ぐしかできない肉の塊め!!」
「あうううっ! そうですぅ、葵は無様に喘ぐことしかできない雌豚ですぅ! 雌豚にお仕置きしてくだしゃい〜ぃ!」

 藍璃が鞭を打つたびに、葵は恍惚とした表情で喘ぎ声を上げる。いつの間にか彼女は四つん這いになり、藍璃の振るう鞭を受け止めている。
 白昼堂々SMプレイが開始されてしまった。こうなったらどうにもできやしない。藍璃は実に楽しそうに鞭を振り、葵は涎を垂らしながらご主人様のお仕置きを受けている。
 さすがに鞭を振り始めた時は、誰か1人は止めようとしたのだ。
 しかし、葵が瞬きの間で四つん這いになると嬌声を上げながら鞭打ちを受けだしたらもうどうにもできなくなる。
 ぴしゃん、ぴしゃん、ぴしゃん、ぴしゃん。

「ほらぁ、これがいいんでしょ? これがいいんでしょう? もっとくれてやるわよ、ありがたく思いなさいな!!」
「ハイィ!! ありがとうございますありがとうございますご主人様ぁ〜!!」

 ……あの、地の文だけど突っ込ませてもらってもいい?
 真昼間っからSMプレイやるとか、お前らの精神に異常とかきたしてない?

「「私(葵)たちはいたって正常よ(です)!!」」

 ……あっそう。もう知らん、好きにしてろよ好きに……。
 こうして2人はしばらく鞭打ちという遊びを堪能した後、人混みの中に消えていくのだった。







 鞭打ちさせてみました。SMと言ったらこれでしょう、痛そうだけど。
 これギャグかな。盛大に滑った気がする。