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- Re: あなたのオリキャラでSS リク締め切り ( No.202 )
- 日時: 2015/11/03 22:16
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: 6KsExnZ3)
風死様>>
艦これはやってなくて話が全く分かりまゲフンゲフン
そういえば職場の先輩がやっていたような気がしますが……これ聞いたら分かるんでしょうかね。ええハイ。
「復讐の為に戦うのは、間違っていると思うの」
海戦が始まる前、出撃準備をしていた夕張に声をかけてきたのは金髪碧眼の女性だった。
和装に身を包んだ金髪の美女は、その鮮やかな青い瞳に悲しげな色を湛える。今にも泣きそうだ。何故彼女が泣く必要があるのだろう。
夕張は首を傾げる。自前の緑がかった銀髪がさらりと揺れて、頬にかかった。
「何故間違えていると?」
「復讐って悲しいものだもの。何で最優先で復讐を果たさないといけないの?」
夕張は答えない。ただ橙色の瞳を伏せただけだ。
金髪碧眼の女性——比叡はキュッと唇を引き結び、夕張の華奢な肩に手をかける。白魚のような指先に、力が込められた。少しだけ痛くて、夕張は身を捩る。
蒼海の如く美しい双眸が、じっと夕張を見つめた。悲しみと心配が綯い交ぜになった瞳だ。
「お願い、無理はしないで。だって仲間でしょう!?」
「……私を同性愛の対象として見ている訳ではないんですよね?」
「そんな訳ないじゃない!! 私が好きなのはお姉様で——今はそんな話をしている場合じゃないでしょ!」
だったら、と夕張は比叡の腕を振りほどいた。
青い瞳を数度瞬かせて、比叡は夕張を見つめる。呆然としている。
「何が分かるのですか?」
こんなにも低い声が出るなんて、と夕張は自分でも驚いた。それほどに低くて冷たくて無機質で、感情が感じ取れない平淡な声だった。
比叡が息を呑む。悲しそうだ。泣きそうだ。でも事実、彼女は夕張のことに関して何かを分かっているのだろうか。
「何故復讐が間違っていると、言えるのですか? 何の為に復讐するか、あなたは分かっていないのに」
「そ、それは……」
「そうやって復讐は悪だなどと言う奴は……」
ギッと夕張は唇を噛んだ。しばし逡巡し、比叡へ背を向ける。その場から逃げるように去った。
リノリウムの床を軍靴で打ち鳴らし、夕張はさっさと戦場へと向かう。重苦しい曇天に、荒々しい波を立たせる蒼海。轟く銃声、大砲の音。煙の臭いに敵艦が炎に包まれて沈んでいく。
紺碧の大地へ飛び込み、夕張は我慢した言葉を吐き出した。
「何も、分かっていない……くせに……」
少女の脳裏に、悲しげな仲間の姿が思い浮かぶ。
訳の分からない仕上がりになりましたごめんなさい。そもそもなんで復讐するのか明確に分からなかったから、とりあえず復讐という言葉も使ってみたけど言い訳ですねこれすみませんでしたァッ!!
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