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- Re: あなたのオリキャラでSS リク締め切り ( No.209 )
- 日時: 2015/11/10 22:36
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: 6KsExnZ3)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs3a/index.cgi?mode
モンブラン博士様>>
大変長らくお待たせしました。多分実に2週間は待たせたと思います。
サボっていた訳ではありませんが、ちょっと忙しゲフンゲフン言い訳ですね黙ります。ナルシーさんって誰だろうと思って過去の応募用紙を引っ張り出した山下が通ります。
「海水浴に行かないか?」
もっさもっさとマンゴーソースがかけられたドーナツを頬いっぱいに詰め込みながら、星原夏は顔を上げた。
彼の視線の先にいたのは、金髪碧眼のどこぞの男性アイドル張りに顔立ちが整ったイケメンである。ただしイケメンなのは顔だけで、このクソ暑いのに黄金色の甲冑に身を包み、夏風に黒いマントを靡かせる。普通の格好をしていればスカウトマンが声をかけてきそうなのに、甲冑を着ても汗1つ掻かない彼を敬遠しているのだろう。その証拠として、周囲の子供を連れたマダムたちはひそひそと声を潜めて雑談していた。
名をナルシーという。最近星原に付きまとっている変態さんだ。もう1度言おう、変態さんだ。
口の中に詰め込んだドーナツを咀嚼し、嚥下した星原は口元の食べかすを拭いながら、
「何故?」
「君の水着姿が見たいからさッッッッ!!」
彼の渾身の願望が、赤い唇から放たれた。夏空に木霊し、マダムたちは冷房よりも冷ややかな目線を送ってくる。
しかし星原は若干抜けている部分がある。言っては悪いと思うがドーナツ以外のことに関しては非常にどうでもいいのだ。なので周りの目線の温度がどんなに上がろうが下がろうが最初から興味はない。
膝の上に置かれたドーナツ屋の箱からさらにドーナツを取り出して、パクリと1口。美味しいのか、周囲にふわふわとお花が飛ぶ。
ちなみにナルシーだが、美味しいドーナツを食べて幸せそうな星原を、その甲冑のどこから取り出したのだろうかスマホで連写していた。カシャシャシャシャシャシャ、とシャッター音が絶え間なく響く。
「——ハッ!! いかんいかん、夏さんがあまりにも可愛いから……僕の心を魅了するから……ッッ!!」
「そういうつもりじゃない」
はて、自分はいつこの金髪碧眼甲冑男を魅了したのだろうか、と星原は首を傾げる。艶のある茶色い髪が横へ滑り、彼の白い頬にかかった。
ナルシーの熱弁は続く。
「嗚呼、君は一体どんな水着を着てくれるのだろう。ワンピース、セパレート、いやビキニ……待てよまさかスクール水着か!? 想像が膨らむぞ、どんな水着でもきっと似合ってしまうのだろう。真夏の空の下、水着を着た夏さん、煌めく白い肌……嗚呼ッッ!!」
「わたし、行くと言ってない」
早くも星原の水着姿を想像したのか、ナルシーのツンと尖った高い鼻からボタボタと鼻血が垂れる。おそらく熱中症だろう。甲冑を着ているからそうなるのだ。
いよいよマダムたちがスマホを取り出した。だが星原は気づいていない。気づいていないが、申し合わせたかのように彼は行動を開始した。
くねくねと身を捩じらせるナルシーの手を取って、星原は言う。
「水着、持ってない。だから、買いに行く」
だから付き合え。
遠まわしにそう伝えたのだが、果たして彼には伝わったのだろうか。
鼻を押さえながらきょとんとしたナルシーは、その数秒後に鼻血をさながら噴水のように撒き散らしながらぶっ倒れた。当然救急車が呼ばれた。
すみません、今11月なのに……。そしてナルシーさんの扱いが酷いような気がする……。
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