リクエスト依頼・相談掲示板

Re: あなたのオリキャラでSS!! siyaruden様完成です ( No.22 )
日時: 2015/09/23 18:42
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: gTez.RDd)

あるみ様>>



デート・幸せの一瞬、映画の恋愛ってことで。ほのぼのしますな、このお題を見てると。
でも男同士でデート……あ、いやいや繚君は元々女の子ですもんね。男装ですよ男装。




 デートに行かないか、と先輩である島野柚木(♂)に誘われた。
 ちょうど暇だったので、デートという単語は頭の隅に追いやって了承した。柚木が「映画の無料券を貰ったから、よかったら一緒に」とデートに行かないかという台詞の前に言ったので。
 何の映画だろうな、と少しだけわくわくしながら何の映画を見るのか問いかけたところ、

「今人気の『幸せの一瞬』っていう映画なんだけど」

 イケメン俳優と可愛らしい女優が手を取り合って見つめ合っている映画券を差し出された。
 恋愛映画ではないか。何が悲しくて男2人で恋愛映画を鑑賞しなければならないのか。もう少しハラハラするような映画がよかった、と繚はひそかに心の中で漏らした。
 まあでも、行くと言ってしまった手前、断る訳にもいかない。もしかしたら面白い内容かもしれない。そう思うことにした。

「でも珍しいですね、映画なんて。よく見るんですか?」
「たまにだよ。気分転換なんかに最適なんだ。でもさすがに野郎同士で恋愛映画なんてなぁ……」

 映画券を眺めながら、柚木がうーんとうなり声を上げる。

「あ、もしよかったら彼女と行く? 彼女いる、御剣?」
「いる訳ないじゃないですか。何を馬鹿なことを言って」

 というかむしろ女だよ、とは口が裂けても言えないのだが。女と女が付き合っていたらおかしな話だろう。そんな奴は一部しかいない。
 柚木はからからと軽い調子で笑いながら、「そっか」と頷いた。

「じゃあ、時間は明後日のお昼ぐらいがいいかな。遅刻してこないでね」
「それはこっちの台詞ですよ。では先輩、明後日会いましょう」

 にっこりと笑って、繚はその場を去って行った。
 人混みの中に消えていく短い黒髪の少年の背中を見送って、柚木はポツリとつぶやきを漏らす。

「……あれ、御剣って女だったっけ……?」

 そんな訳ないか。
 柚木は己に言い聞かすのだった。





かなり、変な、ものに、仕上がった……!! ジーザス!! 申し訳ございませんでした!!