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Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.78 )
日時: 2015/11/29 10:34
名前: 桜庭 優 (ID: .5n9hJ8s)

これは中学生の百合小説です。
〜with love〜
〜第一話〜
春の季節らしく公園の周りには桜が満開でした。
公園の中では、頭に大きなリボンを付けて天然パーマを三つ編みをした幼稚園児位の女の子が熊のぬいぐるみを手に持って走り回っています。
でも女の子は、走りすぎたせいか顔を赤らめて息つかいも少し苦しそうでした。

「おそいよ、しんちゃん、さくらちゃん。」

乃愛は、走りながら苦しそうに顔を赤らめながら後から追いかけてている同じ年位の二人の女の子に楽しそうに話しかけました。
でも心の中では、早く乃愛を捕まえてよね。と思っていました。

「まってよ、のあちゃん。
そんなにはやくはしったらまたたいちょうをわるくするわよ。」

茶髪で髪の低い位置でツインテールをしている幼い女の子が心配そうに乃愛を見つめながら息をきらしながら乃愛を追いかけました。
桜は、乃愛が体が弱いのが良く解っていました。
そして何時も無理をして苦しんでいる乃愛を見てると何時も心が辛くなりました。
だからから早く乃愛を捕まえようと頑張りました。
桜は、あと少しで乃愛に手が届く所まで来たけれども乃愛を掴む寸前で乃愛に避けられて乃愛との距離が離れました。

「だいじょうぶだよ。
もうさくらちゃんは、しんぱいしょうだな。
でもはやくのあをつかまえてくれないとつまらないよ。」

乃愛は、楽しそうに笑うと走るスピードを速くしました。
そしたらどんどん桜と乃愛の距離が離れて行き乃愛が大きく右足を踏み込んだ瞬間に苦しそうにその場に倒れこみました。

「だいじょうぶか、のあ!?」
「だいじょうぶ、のあちゃん!?」

ツインテールの幼い女の子とのショートカットで黒髪の幼女が乃愛に走って近寄りました。
心配そうに乃愛を見つめながら体を支えてくれる紳とそれを今にも泣きそうな表情で乃愛を見つめる桜に乃愛は、二人を心配させないように辛いのを我慢して無理に笑って見せました。

「ごめんね、またふたりにめいわくをかけちゃったよね。」

乃愛は、申し訳なさそうに紳と桜を見渡すと一回深呼吸をするとゆっくりと立ちあがろうとしました。

「きゃっ!?」
「あぶない!?」

立ち上がる寸前の所で体のバランスが崩れて倒れようとしました。
でも倒れる前に紳が乃愛の体を支えました。

「まだたいちょうがかいふくしていないのにあんまりむりをするなよ、のあ。
わたしがベンチに、はこんでやるから、すこしやすんでいろよ。」
「もうこんなからだは、いやだよ…。」

紳は、乃愛の体を姫様抱っこするとベンチに向かいました。
紳に抱っこされた上で乃愛は、泣きそうに涙を瞳に溜めながら辛そうに俯いた。
紳は、乃愛を優しく見つめながらベンチまで運ぶとベンチの上に降ろしました。

「そんなかおをしないでよ、のあちゃん。
おおきくなったらからだのたいちょうもかいぜんされるとおもいますよ。」

桜は、乃愛の体を優しく抱きしめると耳元で囁きました。
それを見た紳は、桜の上から乃愛を抱きしめた。

「のあは、からだのことをきにしすぎだ。
からだのたいちょうがわるくしてもわたしとさくらがほろうするからのあは、どんとかまえていろよ。」

紳は、乃愛の耳元で優しく話しかけた。
乃愛は、顔を上げると自分の涙を手で拭いてから桜と紳に向かってはればれと微笑んだ。

「ありがとう、さくらちゃん、しんちゃん。
のあ、もうすこしがんばってみるね。」

それから乃愛は、体の弱さを隠すようによりやんちゃをするようになりました。
それが桜と紳それに乃愛の両親に気を使わせない一番の方法だと考えていました。
そして乃愛の事は、紳達にとってお転婆の姫様として受け入れられるようになりました。

「乃愛、朝よ、起きなさい。」

乃愛の体をゆするのを感じて目を開けると乃愛の目の前に乃愛のお母さんが居ました。

「う…んっ……お母さん…?」

乃愛は、目を擦りながら自分の体にかかっている布団を捲り体を起こしました。
それと同時に乃愛のお母さんは、部屋のカーテンを開けました。

「お母さんじゃないわよ。
ほら、早く起きて制服に着替えてご飯を食べなさい。
もう少ししたら紳ちゃんが家に迎えに来るわよ。」
「は〜〜〜い。」

乃愛のお母さんが部屋から出て行くのを見送ってから乃愛は、制服に着替えてから髪をといて髪を三つ編みにして頭にチャームポイントの赤色の大きなリボンを付けてから鏡の前で一回回りました。

「うん、完璧だよね。」

乃愛は、鏡に映っている自分に向かって一回ウインクをしてから頷くとリビングに向かいました。
リビングでは、乃愛のお母さんが焼いた食パンをのせたお皿をテーブルに運びながらため息を吐きました。

「乃愛は、もう中学二年生なんだから自分で起きれるようにしなさいよ。」

乃愛のお母さんは、テーブルに食パンをのせたお皿を置くと乃愛の方を向きました。

「早く朝ご飯を食べないと紳ちゃんが迎えに来るわよ。」
「急いで食べるから急かさないでよ。」

乃愛は、椅子に座り食パンを二口食べてから牛乳を飲んだ瞬間に呼び鈴が鳴り響いた。

「わっ、もう紳ちゃんが来たの!?」
「ほら、言わない事じゃない。」

乃愛は、急いで立ち上がると牛乳を一気飲みしてからお母さんに近づきました。

「いってきます、お母さん。」

乃愛は、お母さんの頬にキスをしました。

「行ってらっしゃい、乃愛。」

お母さんは、乃愛の頬にキスをされました。
乃愛は、食パンを食べながら玄関に向かいました。
玄関を出ると黒髪のショートカットの女の子が立っていました。

「おはよう、紳ちゃん。」
「おはよう、乃愛。」

乃愛は、食パンの最後の一切れを口の中に詰め込んでから紳ちゃんの方を向いた。
紳ちゃんは、呆れたようにこちらを見ていて一回小さくため息を吐いた。

「お前な…年頃の女の子なんだから行儀が悪い事をするなよ。」
「もう紳ちゃんは、硬いんだから、少し位良いじゃない。」

乃愛は、紳ちゃんの腕に抱き着くと甘えるみたいに上目使いで紳ちゃんを見つめました。

「乃愛に何を言っても一緒だな…。」

紳ちゃんは、軽くため息を吐くと優しく乃愛の右手を握り締めました。

「ほら、早く行かないと学校に遅刻するよ。」
「うん、早く行こう、紳ちゃん。」

乃愛は、紳ちゃんの手を握り返すと歩き出しました。
しばらく歩くと茶髪のセミロングで低い位置にツインテールをしている女の子が見えてきました。

「おはよう〜〜〜〜さくらちゃん。」

乃愛は、左手を振りながらさくらちゃんに近づきました。
さくらちゃんが乃愛に気が付き乃愛の方を向きました。

「おはようございます、乃愛ちゃん、紳ちゃん。」

さくらちゃんも右手を軽く振りながら乃愛に近づいてきました。

「おはよう、桜。」

さくらちゃんは、乃愛と紳ちゃんが繋いでる手を見ると楽しそうに口元を押さえて微笑んだ。