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Re: なりきり掲示板に革命をおこしたいのだが 【合作者募集】 ( No.95 )
日時: 2015/07/06 15:10
名前: レム* (ID: vWi0Ksv5)

 りょーかい。
 えっと、とは言っても少し小説のルールとして書き加えるだけなんだけど……



 俺は(私は)ある日、散歩に出かけたんだ。
 見慣れた……っていうか、住み慣れた町をね。ちょうど休日だったし。
 知らない道とか路地とかを歩くのが好きで、いつも見ている町並みだけど、隠し通りとか、近道とかを探す。
 
 だから今回もその手のものだと思った。
 なんだか今日は、足が不思議とどこかに吸い寄せられるみたいにどこかに向かって歩いていて。
 気が付いたら妖気っていうか、不思議なオーラを放ったペットショップにたどり着いたんだ。
 周りには全く人の気配はないし、いつの間にか、先程までの雰囲気とはまるで違う、まがまがしい雰囲気に包まれている。
 少し怖いけど、なんかそれはそれで面白いとか思ってみたり。
 だってここ、たぶん俺しかいないよな。
 しかもこんなとこ、生まれてからずっと住んでいる俺が知らないってことは、ほとんどのひとが知らない場所ってこと。
 ……面白そう。

 勇気を出して、ペットショップに足を踏み入れた。
 するとそこには、犬と猫がちょうど三匹ずつ。
 なんだ、品ぞろえ悪いなと思いながらも奥の方に進むと、痩せ細った気味の悪い老婆がいた。
 なんだか妖怪みたいなその姿は、俺が息を止めるのには十分だった。

「……なに、お前さんかい? こいつが選んだのは」

 と、突然一人で老婆は話し出す。
 そして、一匹の犬を差し出した。
 押し付けられるように差し出されたので、素直に俺も受け取る。

「そいつはね……お前さんのペットになりたいんだと。いいじゃないか、これも一つの縁だろう」

 くつくつと不気味に笑いながら言う。
 俺が突然のことに呆然と犬を見ていると、また老婆が言った。

「金は払わなくていいから、そいつを受け取ってくれ。わしにはもう面倒が見きれんわい。……それに。そいつもお前さんのペットになりたいといっておるしなぁ……」

 そうして老婆がせかすように俺を店から追い出しながら言うと、俺の目の前でシャッターを閉めてしまう。

「……えっちょっと、ばぁさん!?」
 やっと我に返ってシャッターをたたくが、びくともしなかった。
 仕方ないか。
 俺は(仕方なく)引き取った犬と共に、家へと帰った。


「ったくよぉー、しょうがねーなぁ」

 家に帰って犬をみると、そいつはきょとんと首を傾げ、こちらを見ていた。
 なんだよ、のんきだな、お前

「すみません、ご主人様……」

 ……ん?
 声をしたほうを見ると、ぽむっと謎の音がした。
 気が付いたら、犬が人間になっていた!

「いえ……別に? ……ってあんた誰?」

「あー……名前はまだありませんが、今日からあなたのペットになります。一緒に暮らしてもよろしいですか?」

 ……あー、いや、あの。
 そんなうるんだ瞳で見られると、うんと言わざる得ないんですけど。

 こうして、俺とあいつの、主人とペットな生活は始まった——


 
 あんまり変わってないけど、こんな感じかな。