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Re: のんびり小説採点などをします『如月様の鑑定終了』 ( No.42 )
日時: 2016/01/03 11:53
名前: 音宮 ◆93nWkRSozk (ID: Jk.jaDzR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

長らくお待たせしました、ことり様の鑑定結果をお知らせします。

恋愛ものと親スレに書いてありましたので楽しみにしていましたw
恋愛ものは音宮自身もよく書いています(これしか書いてませんw)ので、
しっかりと行っていきたいと思います。
そして今回の鑑定場所は、スレの>>12までの間です。
(私的的な事情もありますし、ここらへんで読者が読み続けるか、読み続けないかを判断していると思うからです)

まずは文章構成から。(7/20)
携帯小説を目標にしているのでしょうか。
これは小説とは言い切れません。こういうタイプの文章もあるとは分かっています。小説の書き方は自由です、ですが、もう少し心理的なものばかりではなく、背景描写を濃くしたり……色をつけていきましょう。
心理描写は素敵なのでここはもう一息、背景描写にも力を入れましょう。
ここで一つアドバイスなのですが、同じ『〜だ』『〜ている』などで終わる文章が何回も続くと、簡素的いや少しつまらないものになる原因です。
切ないものをもっと文章であれば、鑑定の総合点の後ろで私が簡単に手直ししたものを例としてあげておきます。

キャラクターについて。(18/20)
キャラクターについては何もいう事はありません。
感情移入しやすそうな作風が影響しているせいか、主人公になりきった気分で読めるというか……素晴らしいと思います。
この調子で、頑張ってください。


会話について(13/20)
会話文に良く使われている「・」、「!」、「?」は正しく使いましょう。これは文章の基本的な問題です、小説家であれば知っておくべきなので、(音宮も最近、ある方のスレで習ったばかりですが)、一応、全部の記号の使い方を乗せておきます。

まず「・」は、中点ではなく、「…」を使います。
ちなみに、「…」は二回続けて使うのが一般的です。

次に「!」は、会話文ではそのまま、地の文(会話文以外)では半角にして使います。これは「?」の場合も一緒です。

他にもあなた様の小説で良く使われている「—」は、二本だけと決まっています。そして話の変わるところの「*」は使いません。これは、携帯小説で見かけることがありますが、本物の小説を書くならこれは使わないことが一般論でしょう。

会話文はこれくらいでしょうか。


面白さについて(25/40)
空白の使い方がうまいと言われることはないでしょうか。
よく空白をうまく使っている方は見かけますが、ことり様はその一人のようですね。しかし、ここは小説投稿のサイト。いくらなんでも使いすぎは良くありません。
空白の使う場所と文章の量のバランスを成功させてこそ、カキコの小説なのではないでしょうか。
心理描写はとても興味深いものでしたので、背景描写も頑張りましょう。


総合点は、百点中63点です。



手直しの一例としてここからあなたの小説を音宮なりに手直ししてみました。(スレの>>5)

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翌朝、綺麗な青空の日。
いつものように私は挨拶を交えてドアを開けながら言う。

「いってきまーす」


元気よく言ってみるが、誰も応答しなかった。
期待をしていたといえば、期待をしていたのだが、私の声が家に響き渡って、むなしさが沸く。

当たり前といえば当たり前なんだが、どうしても今日は声を返してほしかった。

ため息をつきながら、外へ出たくないとふと思い始める。
しかし、この家にずっといるのも気が引けて仕方がなく外へ出るしかないと葛藤を吹き飛ばしながら出発する。

祖母に罵声をあびせられてる母を傍観しかできない私は、自分で自分に腹をたてていた。
なぜなら母をかばってやりたいが、悪いことをした、いけないことをしていた母を許せない気持ちもあったからだ。だから祖母に怒られるのは当然だと思っている。
きっと、自分の中の天使と悪魔が闘っているんだ。

玄関のドアが重く音を立てながら私を家から追い出す。
まるで私をこの家から要らないものを出すかのように、私はそんなむなしさを感じながらも、外へ一歩踏み出そうと気持ちを構えた時だった。

家からとても大きな音がしたのだ。何かと振り向いてふと母の事を思い出す。母に何かあったのかもしれない。きっとそうだ。


「お母さん、大丈夫!?」

どうしよう、お母さんに何かあっったら、私が守らないとという気持ちに駆られ、足音を大きくさせながら祖母と母の部屋へと向かう。
バンッと勢いよく部屋のドアを開けて、母が無事か確かめようとするが、目の前の光景に真っ白になる。

そこにはガラスの破片をはいつくばって拾う母の姿とそれを傍観する祖母の姿がある。

なんだこれ、何があったんだとまず、頭の中に浮かんできた言葉と共に、私は立ち尽くした。
そして次に浮かんできたひどいという気持ちを持ちながら私は彼らを傍観する。そんな私に天使と悪魔が闘っていた。


「麻里……ごめんね……」


謝った母の姿が私を壊す。
母はこの世のものではないように儚い人へと、小さい人へと進化していく。
弱弱しい声が私を奮い立たせ、私をまた一つ、一つを壊していった。



「……私の事はいいから、外へ行ってきなさい」


優しい声音とひきつったように見える笑顔。
そんな姿が私を引き留めた。


(こんなところですかね。参考にしてください。)