リクエスト依頼・相談掲示板
- Re: 【カキコ住民よ集まれ】偶像劇が書きたいのだが【まだまだ募集】 ( No.72 )
- 日時: 2015/10/28 22:29
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: 6KsExnZ3)
「これからケーキ投げ大会を始めたいと思いますッッ!!」
時は放課後、場所は体育館裏。土と雑草とクリーム色の壁しかない殺風景な場所に、3人の生徒が体操着姿で立っていた。
1人目は男子。銀髪碧眼が特徴で、背の高い生徒である。10月だと言うのに半袖の体操着を着用し、紺色の長いジャージを穿いている。
2人目は女子。こちらも銀髪だが、少女は紫の瞳が特徴的だ。こちらは上下紺色のジャージを着用し、顔以外の露出はない。
3人目も女子。黒髪を後ろで縛った、如何にも真面目そうな少女である。2人目の女子と同じように上下ジャージを着用し、眼鏡を胸元から下げていた。
高らかに「ケーキ投げ大会」の開会を宣言した少年へ、銀髪紫眼の少女が挙手して質問した。
「何でいきなりケーキ投げ大会?」
「フッフッフ、理由を説明しよう」
銀髪碧眼の男子——八雲優羽が腕を組み、不敵に笑った。それからケーキ投げ大会をするに至った理由を2人の女子生徒へ説明し始めた。
「昨日な、俺のバイト先でケーキが大量にロスが出て、もう持って帰るのも面倒になったから壁にぶつけて消化してた訳です」
「ケーキに謝ってこい」
「いやそうなんだけど。もちろんそのあと土下座して全力で謝ったけど。話の腰を折らないであずにゃん」
黒髪に眼鏡の少女——梓啓香は、にやにやと笑っている。
にやにやと笑う啓香を注意した優羽は、わざとらしく「ごほん」と咳払いをして説明を続けた。
「そこで俺は思った訳です。パイ投げがやりたいと!!」
「唐突だね」
「べーやん、そのリアクションは後でいいから最後まで話を聞こうね」
銀髪紫眼の少女——紅河玲奈は、いたずらが成功した子供のようにペロリと舌を出した。
やれやれと肩をすくめた優羽が取り出したのは、紙皿に乗せられたホイップクリーム(植物性)だった。取り出した場所は、優羽の足元に置かれていたクーラーボックス。パイを左右の手に装備した優羽は、べちっと啓香と玲奈の顔面に叩きつけた。
べっちょりと美少女2名の顔面が、見事にクリーム塗れになる。
「ハイ、べーやんさっきのリアクションどうぞ」
「……やーさん本当に唐突だね」
顔面をクリーム塗れにさせた玲奈は、もはや美少女の欠片もない。彼女は優羽の足元に置かれていたクーラーボックスからパイを取り出して、にやにやと楽しそうに笑っている優羽の顔面にぶつける。べちょりとパイは見事に命中し、優羽の顔をクリーム塗れにした。
3人とも顔面をクリーム塗れにし、数秒の間が開く。
優羽がクーラーボックスからパイを2つ取り出して、啓香と玲奈にそれぞれ1つずつ手渡した。それから自分もパイを装備する。
3人によるケーキ投げ大会ならぬパイ投げ合戦の火蓋が今、切って落とされた。
本編はこんな感じのSSをつなげてつなげて、最終的に1本の壮大な話になるつもりです。
最初はやっぱり主人公と悪友のべーやんとあずにゃんですよね!!
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク