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Re: 小説読みます屋さん ( No.18 )
日時: 2015/12/05 22:29
名前: 楠木ひよ ◆IvIoGk3xD6 (ID: DYDcOtQz)

>>4 黒雪さんの「移ろう花は、徒然に。」を読ませていただきました。

最初の文にセンスを感じました。物語を花に例えて、「これからどんな物語たちが待ってるんだろう」と興味を惹かれます。この文は、人々が荒れ果てた地に、「また綺麗な花を咲かせよう」と約束するところで終わります。私としては、これは希望的な終わり方に見えたので、これから始まるお話も明るい話が多いのかな?と思っていたのですが、実際は暗い話の方が多いんですね。
本編に共通して感じたのですが、きっと黒雪さんはたくさん本を読んでこられた方なのでしょう。本を読まない人間って頭の悪さを隠すために難しい言葉を多用することがあるんですけど、黒雪さんの文章は難しすぎず、それでも情景がはっきり伝わってきます。黒雪さん自身もあとがきでおっしゃっていますが、特に「Sound」でそれを感じました。
イメージカラーがどの作品にも当てられています。これは、花の色に当てはめているのでしょうか。素敵だなぁと思いました。

文章は難しくないし、描写もわかりやすく、「そっか、こんな話なのかぁ」と思いながら読みすすめていたのですが、読み終わったあと、「この話ってこういうことでいいのかな」と理解しきれない部分があり、これで感想を述べるのは失礼かと思い、解釈があるという黒雪さんの雑談スレを見に行きました。しかし雑談スレを見に行っても解釈を発見できず、こんな形の感想文となってしまったことを謝罪させてください。私の技量不足です。
お話自体の雰囲気はとても楽しめました。印象深い作品をひとつあげるとしたら、「紫陽花の陰」です。中学校の卒業式の日、「君」は突然「僕」に別れを告げました。社会人になった「僕」に、過去にしてしまった「君」から電話がかかってきます。「君」は、中学を卒業したあともずっと「僕」を忘れられなかったのでしょうか。「僕」の方も同様に。突然電話をかけてきた昔の恋人を、なぜ主人公は受け入れたのだろう?という疑問が残りました。「君」は相当「僕」にとって魅力的な女の子だったのかな。

「キャラというキャラは作っていません」ということで、一体どんな話なんだろう、と読んでいて、読後になるほどこういうことかと感心しました。
私なんかは、こういうキャラを活躍させたいからこんな小説を書こう、と思い書き始めるのですが、黒雪さんの小説は、キャラよりも物語が先に来ている感じがします。ミステリアスで興味深い物語を、とてもよく引き立ててくれています。キャラクターがどうしても優先になってしまう私からしたら見習いたい点です。

好きな人はとことんハマる小説だと思います。しかし私のような人間からすると、読後には「結局これってどういう話なんだろう」ともやもやした感じだけが残ります。(暗い話が多めとおっしゃっていたので、こういう読後感を狙って書いたのならお見事としか言いようがありません。)

雑談スレは過去ログに落ちてしまったようですが、また始めるようなことがあれば、ぜひ「移ろう花は、徒然に。」の解釈を載せていただきたいものです。
このような感想になってしまい、申し訳ありません。黒雪さんの書く物語や描写のしかたにはとても惹かれるものがあったので、個人的に長編の方も今度読んでみたいと思います。
読ませていただき、ありがとうございました。


>てるてる522さん
感想を読んでいただきありがとうございます!
偉そうなことを沢山言ってしまいましたが、私からすると長いあいだ同じ話を書き続けるということはとても難しいことなので、あとは完結さえできれば次の作品は絶対にいいものになりますよ。応援していますo(^▽^)o

>風死さん
はじめまして、楠木ひよという者です。
艦これは詳しくないのですが、原作を知らない人向けに書いておられるということなので、一次創作を読む気持ちで読み進めていきたいと思います。ちなみに私は北上が好きです。
来週以降になるかとは思いますが、楽しみにしています!