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- Re: 長期で小説の挿絵描いて下さる方、いませんか? ( No.77 )
- 日時: 2016/05/29 01:08
- 名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE (ID: C8ORr2mn)
◆外伝◆
P2
ルーフェンは、差し出されたトワリスの掌に、鮮やかな紅色の髪留めを落とした。
花を模したその髪留めは、周囲の灯りを受けて、上品にきらきらと煌めいている。
トワリスは、見覚えのあるその髪留めに目を見開いて、それからルーフェンをじっと見つめた。
P17
ユーリッドはファフリの手を掴むと、そのまま勢いよく雪の中に手を突っ込んだ。
心地のよい冷たさが、じわじわと手に染み込んでくる。
それと同時に、不思議な暖かさが手から伝わってきた。
P22
ふと、背後から大きな影が伸びてきた。
その影は、自分と、自分の目の前にある墓標の影を全て飲み込んでしまうくらい、大きな影だった。
P37
「おえ……一気に飲むもんじゃないな、これ」
べっと舌を出しながら、飲み終わったコップを手渡す。
すると、トワリスは一瞬驚いたように目を開いて、楽しげに笑った。
P59
そう言いながら包みを渡すと、ユーリッドは包みをまじまじと見つめて、そっと破かないように開けた。
出てきた数枚のクッキーの形は、やはり歪だったが、ユーリッドがそれを気にしている様子はない。
「ごめんね、形はちょっと悪いんだけど……」
「いや、全然。ありがとう、ファフリ!」
P88
瞬間、目を見開いて凍りついたトワリスの髪の毛を、簡単にまとめて留める。
再び、かちん、と髪留めの噛み合う音が響いた。
「人の厚意は、素直に受け取っておくものでしょ?」
P95
「よっ、俺、ユーリッドって言うんだ。君は?」
狼は、にこにこしながら赤ずきんに話しかけました。
P109
そして、再び柔らかい体重がのし掛かってきたかと思うと、トワリスは、ルーフェンの上に俯せに倒れて、そのまま動かなくなった。
(…………。……は? 寝た……?)
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