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- Re: 投票お願いします!【準備中】 ( No.12 )
- 日時: 2016/03/31 17:07
- 名前: 藍霞 (ID: bUOIFFcu)
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登場人物
ドS 一日 空澄(いちか あずみ)
ヤンデレ 七邑 梨恋(ななむら りん)
「———あんた、馬鹿なの?」
澄み切った声が響く。
私自身が発する声は、驚く程綺麗で芯が通り力強く。そして扇情的だった。
だって———
「そのちっぽけな脳みそと残念な身体を総動員しても私の1000分の1にも及ばない上に、総動員できるだけの技量もないのだから、無駄に抗うのはやめてさっさと私に跪いて従属を誓えばいいじゃない」
だって、これから私、一日 空澄は目の前の女を存分に虐め抜くことが出来るのだから。
足元に転がった女生徒をゴミでも見るような目で見下し、さてどうしてやろうと思案したところで———予想外にも、その女生徒は顔を上げた。
何を言うつもりか、それとも何をするつもりか、面白いから見ててやろうじゃない、と思った矢先、女生徒は口を開いた。
曰く。
「一日先輩、やっぱり最高ですね!!」
———はっ?
***
「も、申し遅れましたっ!あたし、1年の、七邑です、七邑 梨恋!えっと、知らないですよねそうですよね、でもあたしは知ってましたし覚えてました!ところで本題なんですが、あたし、先輩に一目惚れいたしまして、こうして伺った所存です!が...あの噂って本当だったんですね!?いや先輩だからどんな先輩でも先輩ですしだから先輩が素敵なのは当たり前です!ていうか先輩が素敵なのなんて当たり前ですけどね!?裏があるところも素敵です、ドSなところも素敵です、その見た目も中身も生き様も存在すべても、何もかも素敵でたまらないっ!あたしっ、先輩の全てを愛してますっっっ!!」
ガーーーーーっと熱っぽく語り終えた女生徒は、いつの間にやら立ち上がっていて、目線が同じくらいのところにあった。それが気に入らなくて首からまたハッ倒したら、「ごふぅっ!」とか言って沈んだ。...身体はやっぱり弱いようである。
じゃないっ!!
え、なに何なのこの子!?なに言ってんの!?一目惚れ!?愛してる!?そっち系なの!?ていうか何で私のこと知ってんの!?どこで見たの!?いやそれより何で惚れたの!?そもそも———そもそも、何者なの...!?
頭の中を無数の「(!)?」が埋め尽くす中、その後輩、確かナナムラ?は、突っ伏した状態でなおも語る。
「先輩、さすがです...私が同じ目線に立ったら片手で張り倒すとは...プライドの高さと技の強さに恐れ入ります、かっこいいです素晴らしいです」
何気に過大評価をされている気がしなくもない。というか、何で張り倒したかわかってるのが怖い。普段の私なら、自身がかっこいいとか美しいとか評されることに抵抗はなくむしろ「当然ね」と言ってのけるものだが、ここまで言われると気が引けるものらしい。
張り倒した理由も、一般人なら「何でぇ!?」とか言うところに「は?お前如きが私と同じ目線に立つのが腹立たしいのよ、当たり前でしょう?」と返すところだが、実際当たり前のように理解されているとなんか気持ち悪いものだった。
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