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- Re: 【ひとまず4.20まで募集中】中編〜長編の小説書きます。 ( No.5 )
- 日時: 2016/04/18 00:15
- 名前: 月白鳥 ◆8LxakMYDtc (ID: ZExdpBCU)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode
続きですー。
>カラス君は、強さ的には成熟してるけど、最終章までに内面も成長するってことですか?
>「成長しきって人間離れしすぎた強さ」と「知恵と技術を共有し合った人々の存在」が、どういった伏線になるんでしょう(゜.゜)
もうこの辺、あんまりにも眠すぎて半分寝ながら書いてた箇所です。支離滅裂な文章でまことに申し訳ありません(震)
なーんと言うべきか……
ロイは凡才、或いは落ちこぼれとさえ言うべき所からちょっとずつ一人前になる段階を描くのが筋ですが、ジャックを対象にして描くのは、「成長する」と言うよりは「自分の持っている力の意味に気付く」過程でしょうか。
ジャックは自分の強さを自分なりにきちんと解釈しているつもりではありますが、それは表面上の威力の話だけであって、その魔法がどれだけ世界の理に反したものかはまだ知りません。そして、それを当人が知らないことは魔法の暴発や、最悪の場合魔力の暴走を起こして街や世界を滅ぼす種にも成り得るものです。主人公の場合、魔法の威力が驚異的なので猶更危険です。主人公が気まぐれで街を消し炭にできるレベルじゃないとこのプロットは成り立ちません。
そして、そんな主人公がこの事実を思い知ることになるのは、師匠の六つ目の宿題たる「“理”を覗き見る」魔法を使った時。この時の体験が、「星の怒りを買う」と言って魔法使いをやめることになった一番大きな原因となります。
で、さっきから言っている「ジャックが扱う魔法のヤバい所」とは結局どんな代物かって話なのですが。
ジャックの魔法は、すなわち「地下に溜め込まれている魔力」に干渉して流れをせき止め、それを開放した際、せき止められた魔力が元に戻ろうとするときの爆発力を目に見える現象に変換するものです。無理やり例えるなら、人為的に地震を起こすような感じでしょうか。
しかしながら、地震が時に想像以上の損害、あるいは変質を人だけでなく地下の構造にももたらすように、ジャックの使う爆発的な魔法もまた、見えない部分にダメージを与えるものです。即ち、ジャックが魔法を使えば使うほど、力を無理やり歪められた「魔力の湖」にはよろしくない傷が付きます。
この「魔法を使う度に星にダメージが行く」点が、ジャックが現時点でまだ知らないことであり、同時に致命的な欠点です。
尚、ある程度であれば傷は自然に癒え、歪みは徐々に是正されますが、ジャックをはじめとする様々な魔法使いが同じ方法で魔法を使いまくった結果、与えられるダメージ量と治癒するスピードのバランスが崩れかかっているのが今の星の現状です。
最後に「知恵と技術を共有する者たち」のことですが。
正直な所、ジャックには協調性ってもんがあんまりありません。なまじっか自分がやたらめっぽう強いので、他人と協力して何かするより自分一人で強引に押し切った方が早いことの方が多いです。
が、彼は同時に、そんなに頭がいいわけではありません。魔法と言語だけは師匠からみっちり叩き込まれましたが、他の学問に関してはほぼからっきしと言っていいレベルです。特に、機械工学とか何それ美味しいのレベルで無知です。
そして、師匠が残した宿題には、魔法の知識だけではどうにもならないニュアンスや発想を使わねばならない部分が山ほどあります。それこそ機械工学の知識を使う部分も、実はあります。
彼に遺された宿題は、自分一人がどんなに頑張った所で決して良い結果にはならないものです。他者から力を借りることを覚えなければ、この物語はいつまで経っても終わりません。逆に、彼の周りに助力してくれる人が一人も居なかったら、この物語はいずれ悲惨な結末を迎えていたでしょう。
「大団円への発想には別の誰かの力もいる」
「自分だけで解決できる難問などどこにもない」
この小説では、ジャックの勇壮華麗なバトルの裏で、そんなことをひっそりこっそり描こうとしていた次第です。
>執筆させていただく場合、以前執筆なさっていた「可能性の魔法使い」ですが、書いてあるところまでは同じ展開にしたほうが良いですか?
>それとも第零講から私のほうで新しく書いた方が良いですか?
序盤にユーリさんと彼女の経営する施薬院のお話を出してくれれば、後はご自由に執筆してくださって大丈夫ですー。
ジャックは強いですがスタミナは人並み以下なので、ユーリさんにはしょっちゅうお世話になっています(笑)
それから、もう一つ。何処に書けばよいやらって感じだった設定ですが……
ジャック達が本編で使っている「魔力塊の歪みが戻るときのエネルギーを使う」魔法は黎明期のもの、つまりは古く未完成なタイプの魔法です。
本編で描かれることはなくていいと思いますが、この未熟で不完全な魔法は、『タビドリ』本編までの数千年でカタチを変え、借りる力の源を「魔力の凝っている場所」から、それを維持・管理する“理”——即ち守神に変えて、より世界に親和し寄り添う方向へ変化しています。
黎明期の魔法の形態を確立したのがジャックやその師匠ならば、そこに変革をもたらしたのもまた彼等。この世界の魔法の歴史には、常にジャックの影が見え隠れしているようです。
大体こんな感じです。眠くて書き損ねた部分は大体補完しています。
他にも何かありましたらお気軽にご質問くださいませ。
それでは、一旦失礼します〜。
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