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Re: 【甘々・甘口・激辛】感想を書きます【ゆづさん完了】 ( No.16 )
日時: 2015/05/25 00:34
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: soVn9TCU)

モンブラン博士さん

お待たせしました。

『僕が贈る愛を』感想

とりあえず、今日は半分ということで。
スレナンバー順に最初から見て行きます。

No.1

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名前のアップルはりんご、苗字であるガブリエルは旅人の守護天使の意味を持つこの少年は、名前の通り日本人ではない。ドイツのギムナジウム(中高一貫校)から二年の五月に転校してきたのだ。
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最初からツッコミ所満載。
『名前のアップルはりんご、苗字であるガブリエルは旅人の守護天使の意味を持つ』この文を入れることに何の意味があるのだろうか? 『名前のアップルはりんご』この文は絶対に入れる必要はあったのだろうか? 名前の意味と、主人公自身に何か深い関わりがあるのだとしたら必要かもしれないが、読み込んで見ても特に関係はなさそうだった。
最初に構想云々言っているが、この時点で、特に考えなしに文章を書いているじゃないかという不安が浮かんでくる。

次、ガブリエル性は珍しくもないが、ドイツ出身なのに名前が英語? ドイツ語では林檎は『apfel(アプフェル)』。読んでいくと両親がアメリカで修行をしていたというから、そのせいかとも思ったが特に言及なし。現時点では意味不明な名前。

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だが、普通の転入生ならばクラスメートの興味もすぐに冷めてしまうものだが、彼の場合は違った。なぜか。それは、彼の美貌があまりにも美しく愛くるしかったからである。
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国語力の無さが透けて見える。
『彼の美貌があまりにも美しく愛くるしかった』
『美貌』とは『美しい顔かたち』という意味。つまり『美しい顔が美しい』と言っているようなもの。同じことを重複して書いている。『美貌』ではなく『容姿』や『顔立ち』などに変えた方が良い。


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彼の顔が付き合いたいけれど、付き合えないという優しさ故の苦しみと哀しみを表しているために、皆は彼が断わっても、それを素直に受け入れ悲観する事はなかった。
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『付き合いたいけれど、付き合えないという優しさ故の苦しみと哀しみ』それって優しさ? 『付き合いたい』と思ってたの?
国語力、語彙力がありません。
恐らく、告白してきた人の心情に共感し、感受性の高さからその想い強さを読み取り、自分に重ねることでその願いを叶えてあげたいという想いに駆られるが、自分には既に想い人が居るからその気持ちに答えられないという矛盾した思考に深い苦しみと悲しみを覚える〜〜〜的なことを言いたいのでしょうが、今のままだとただの優柔不断に感じます。
 


No.2

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剛力は所謂イケメンではなく、どちらかというと狼に近い顔立ちをしたワイルドな男だ。ボクシング部の主将かつ生徒会長も務めている文武両道な優等生であり、統率力に長けたカリスマ的存在の男である。常に冷静かつ無愛想でキザな一匹狼ではあるが、女性に対しては紳士的で女子なら誰であっても「お嬢さん」と呼ぶ礼儀正しさも持ち合わせている。
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思わず笑った。
『狼に近しい顔立ち』それって鼻と口が飛び出している犬顔ってこと?
まあ、恐らくは『狼を思い起させる雰囲気を持つ』ということを言いたかったのだろうが、『狼に近しい顔立ち』で『キザ』で『女性に対しては紳士的』というからワーウルフが一輪の薔薇を咥えてウインクしている姿を想像してしまった。確かにイケメンじゃない(笑)


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普段はキザな発言が多く、初対面の人間からすると気取っている印象を与えかねない彼であるが、言った事は必ず成し遂げるその行動力と実力が多いに教師側からも信用されている。
————ー
誤字
『多いに教師側からも信用されている』⇒『大いに教師側からも信用されている』

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他にも「苛めのない学校にする」と言い、すぐさま手配をして苛めのアンケートだけでなくカウンセリング室の積極呼びかけ、スクールカウンセラーの増員、監視カメラの設置などを提案し、自ら率先して動く事により、校内でのいじめは全くと言っても過言ではないほどに減少した。
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『カウンセリング室の積極呼びかけ』と簡単に書いてあるけど意味不明。カウンセリング室があるよーと生徒たちに宣伝したのか、カウンセリグの担当者に生徒への積極的な関わりを呼び掛けたのか?


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「登下校の最中に上級生や他の学校の奴らに目をつけられている奴もいるかもしれねぇじゃねぇか。だから、それも視野に入れて考える必要があるんだ」
冷静で的確な指示と、実行力で中等部をまとめ上げる彼に、いつしかアップルは憧れから恋にその思いが変わってしまったのだ。
アップルは転校して僅か二か月で彼の魅力の虜になってしまった。
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結局『登下校の最中へのいじめ対策』についての『冷静で的確な指示』というものが書いてなかった。

あと、時系列についておかしい。
『転校して僅か二か月で彼の魅力の虜』と書いてあるが、スレNo.1では『毎日のように男女から愛の告白を受けていた』と書いてある。剛力に恋に落ちるまでの転入から二か月間は一切告白されなかったのか?

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彼にしてみれば、剛力はさながらスーパーヒーローのような存在だった。けれど、ある日それは自分と学年が違い直接会話をした経験がないため、そのような感情を抱いているのかもしれないと考えた彼は、勇気を出して彼のいるクラスに会いに行く事にした。
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軽っ。サラっと書き過ぎでしょう。
女性が男性のことをスーパーヒーローと評するなら恋の対象と分かりますが、男性が男性のことをそう評してもただの憧れとしか思えません。
行動する前に、アップルが剛力に『憧れ』ではなく『恋』をしてしまったと確信を抱いたエピソードを入れるべき。
BL嘗めてんのか。恋をしたという衝撃が全く伝わってこない。『恋する少年』という印象が圧倒的に薄すぎる。
行動に移す前に、剛力への恋心をアップルは一度整理するべき。ただでさえ男性が男性に恋をしたというのは道徳的観点から見ても異端で異常。それに対する苦しみなどの心情もあればなおいい。背徳に苦しみつつ、しかし恋心ゆえにそれに抗えない、というのはBLでなくとも恋愛には付き物。
本当ならば恋する瞬間のエピソードもあればよかったのだが、まあそれを言うと物語全体が変わってくるので仕方がない。

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剛力は、彼に気づかれないように傍にいた彼の補佐を務めている女子の生徒会副会長にアイコンタクトを送った。
『お嬢さん、悪いが、俺に宛てられた今日の用事は全部キャンセルして貰えますかね?』
『OKよ、剛力くん』
『感謝いたしますよ』
彼は態々来てくれたアップルを落胆させたくないと、用事を全部断って彼に付き合う事にしたのだ。相手を喜ばせるためなら、時には大胆に行動する場合もあるのが、彼の生き方である。
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副会長にウケた。簡単に許し過ぎだろ。
「仕方ないわね、貸にしておくわよ?」とかだったらまだわかるけど、即答で「OKよ」って(笑) 何者なんだ副会長。
例えば『剛力の考えを察し、副会長はまたかと思いながらも無言で頷いた』みたいな一文を入れればまだ良かったですが、剛力のカッコ良さよりも謎な副会長の存在感が増しただけでしたね。



No.5

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「剛力は、好きな食べ物とかある?」
「好きな食べ物か……基本的に何でも食べるから、好き嫌いはあまりないが敢えてあげるとするなら、甘口カレーライスだな」
「甘口カレー!?」

予想だにしない答えに、彼は驚愕した。彼は転校してきた当初から、日本人はカレーが大好きという情報を耳にしていたし、実際クラスメートが給食でカレーが出た時に歓声を上げたのを見て、その情報は事実なんだなと思っていた。だが、ここにきてカレーが嫌いという人間が現れたのだ。彼の中にあった日本人の常識は早くも崩れ去ってしまった。常識だと思っていたことが覆されてしまったのでアップルは少しの間ポ〜っとしていたが剛力に名前を呼ばれ我に返る。
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まさかの会話文と地の文の矛盾。
好きな食べ物は甘口カレーと言っている剛力に対し、何故か『カレーが嫌いという人間が現れた』とか書いている。好きって言っているのに何故嫌いってことになっているのか? 『甘口カレーが好き』と言っているだけで『カレーが嫌い』とは言っていない。

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「この中庭もしかして、君が作ったの?」
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何故アップルは突然、こんなにも理解不能な質問をしたのだろうか?
例えば、此処に至る前の会話で、剛力がこの中庭のことを自分が造ったことのように話していた〜というのならば分かるが、質問がいきなり過ぎ。
『この中庭素敵だね。いったい誰が設計したのかな?』というから始まるのならばまだしも、脈絡もなにもなしにいきなり『君が作ったの?』って読者からしてみればどんな話の流れがあったのか理解不能。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.17 )
日時: 2015/05/25 00:37
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: soVn9TCU)

No.6

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夢のような一時を過ごしたという想い出だけが、心の中に残る。
けれど、その想い出は決して消えずに、その人の心でいつまでも輝き続ける。そして、アップルにとっての「夢のような時間」も終わりを迎えようとしていた。
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スレNo.5の会話から、どこら辺が『夢のような一時』だったのかがよく分からない。ただ『剛力は凄いことをやっていた』という情報が多かっただけで、剛力と話すアップルの幸せそうな心情については殆どなかった。他愛ない会話、だけど好きな人を話をしているというアップルの恋する少年としての心情をもっと描写するべき。
今のままだと、先の剛力との会話に何の意味があったのかがよく分からなかった。


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帰り道、アップルの瞳から一筋の雫が流れ落ちた。
それは、自分のためにここまで尽くしてくれた剛力に対する感謝の涙であった。
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『ここまで尽くしてくれた』何処まで?
アップルが泣くほど剛力が何をして尽くしてくれたのかが分からなかった。
予定をキャンセルして都合してくれたから?
話をしてくれたから?
アップルの心情が全然書かれていないから何に対して感謝しているのかがよく分からない。描写不足。


No.7

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簡単に見える試合の裏で実は凄まじい努力をしているのがプロなのである。
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剛力はボクシングの『プロ』なの?
プロは学生の大会に出られんだろ。

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「俺に気づかれないように背後から尾行しようと考えるとは、なかなかやるじゃねぇか……姿を現したらどうだ? 北徒十字星学園高等部のジャドウさんよ」
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この物語のジャンルが分からなくなる。
この場面はシリアスなのか? しかし言っていることはギャグ的という……。
『尾行』するんだから『気づかれないように』するのも『背後から』するのも当たり前だろう。どこらへんが『やるじゃないか』なのだろうか?
むしろ『気づかれるように』『正面』から尾行するなんてことが出来るのか? もはやそれは尾行とは言わない気もするが。



No.8

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「フフフフ……流石は仮にも中等部の生徒会長を務めているだけの事はありますなぁ」
「大した用ではない。お前の命を頂きに来ただけだ。それ以外に用など存在するわけがなかろう」
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「ます」と丁寧語を使っていたり、「なかろう」と尊大な言葉を使ったりジャドウの話し方に統一性が無いのは外国人だから?
それならそういうような一文を入れた方が良い。作者が登場人物が把握できていないのかなというような印象を読者が受けるかもしれない。


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剛力を一回り上回る長身の彼は、後輩をかけているサングラスの奥に覗く、深く冷たい瞳で見下ろし、不敵な笑みを浮かべる。
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文法的に『後輩を』の位置に違和感を覚える。だったら『見下ろし』の前に入れた方が良い。

剛力を一回り上回る長身の彼は、かけているサングラスの奥に覗く、深く冷たい瞳で後輩を見下ろし、不敵な笑みを浮かべる。

国語力ェ。

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「俺の答えはコレだ」
彼は挨拶代りに愛用のトランプを一枚、手裏剣のように彼に投げつけた。剛力はそれを片手でキャッチし、裏返してみる。
そこには、こんな事が書かれてあった。

『明朝7時30分、いつもの公園にてお前を待つ』
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ツッコミ所満載。
『挨拶代わり』とは『開始直後の攻撃を形容する表現』という意味合いで使われるが、別に試合が始まったわけじゃない。ただの質問に対する返答にこの表現を使うのはおかしい。

『愛用のトランプ』ってどういう意味? 普通に考えるのならば『いつも遊んでいるトランプ』という意味だと思うが、『投げつけた』とあるから『武器として愛用している』という意味なのか? 後者だとは思うが、だとしたらやはり『“武器として”愛用』という一文は欲しかった。トランプは基本遊戯用。愛用のトランプと言われたらいつも遊んでいるものという意味として捉えるのが一般的だと思う。普通に考えたら『いつも遊んでいるトランプの一枚を果たし状のように使ってしまった』ようなアホに見える。

『いつもの公園』って既に2人の共通言語になってるの? そしてそれを読者は知らないし、それについての言及も作中に無し。物語に入り込めない読者を置いて物語は進む。


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「ポイ捨てをするのは気に入らねぇから、ゴミは待ち合わせのファミレスのゴミ箱に捨てるとするか……」
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このセリフは良かった。
剛力の性格を表現しつつ、コメデイな感じでオチを付けていた。



No.11

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剛力の真向いに座ってミルクをストローでかきまわしている少年は、彼の後輩にあたる星野天使(ほしのてんし)である。中学生にしては幼い顔立ちで小柄なため、小学生と間違われる事が多いが、本人はそれほど気にしていない。日本人にしては茶色の髪をざっくりカットにしており、普段は目を半開きにしているが、実は少女漫画のヒロインのように大きな瞳をしているため、目を見開いた時の彼の姿は美少女同然にしか見えない。白いスーツ姿の剛力と比べると、白のシャツに灰色のズボンというラフな服装で、首に大好きなクラシック音楽を聴くためのヘッドホンをかけている。
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星野天使の容姿を説明するこの流れでどうしていきなり『服装で剛力と比べたのか』が分からない。恐らく作者も意味なんて考えて無いのだろう。素人にありがちな考えずに文章を書いているゆえの国語的な不自然さ。大多数は気にしなくても、私のように気にする人間は必ず居る。気を付けるべし。



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彼は星野にジャドウから受け取った決闘状のトランプを見せた。
それを拝見した星野は、無表情のまま訊ねる。

「まさかとは思いますが、彼の話に乗って決闘するなんて言い出しませんよね?」
「それはないさ。くらだねぇ喧嘩なんかして学校に迷惑かけたら、中等部生徒会長の名折れだ」
—————
トランプ破ってたけど、繋ぎ合わせて見せたのだろうか?
というかジャドウに『決闘してやるよ』といいつつ天使に『それはない』って。剛力ってジャドウ以上にゲスな感じがした。


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「そうだ星野、もしお前さえよければでいいんだが、奴と代わりに決闘してくれないか」
「いいですよ。僕も暇を持て余していましたし、いい退屈しのぎができそうです」

剛力はジャドウの決闘を自分と同等かそれ以上の実力を誇る後輩に丸投げする事により、邪魔者の排除と星野の実力が上昇したかどうかの拝見という一石二鳥を考えたのである。
生徒会長としては急な用事が入っても臨機応変に対応していかねばならないため、彼はときとして後輩に協力を願う場合もあるのである。
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ジャドウとの決闘を『くだらねぇ喧嘩』と言って『それをすると学校に迷惑をかける』とまで言ってるのに、後輩にその『くだらねぇ喧嘩』を押し付けるって生徒会長としてどうなの? 『丸投げ』という言葉も良くない。剛力の品を貶めている。
ジャドウと天使を戦わせたいのだったら、天使の方がこれを提案して、剛力が天使の力量を信じて託す、としたほうがいいのではないか? 剛力を褒める方向で行きたいのならこの展開はアウト。仮にも一度決闘を正式に受けたのに対戦相手に相談も無しで選手の交代をするなんて生徒会長云々ではなく一人の男として外道だろう。
交代を要請するなら、決闘を受けると明言するべきじゃなかった。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.18 )
日時: 2015/05/25 00:38
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: soVn9TCU)

No.12

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剛力は翌日、前日に話した通りにジャドウの相手を星野に任せ、とある家に向かって歩いていた。
彼がジャドウとの対決を破棄してまで、行きたい場所。
それは、他でもない彼女の家であった。
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最低だな剛力。
結局破棄するなら「望み通り決闘してやるよ」とかなんで言ったんだよ。
むしろジャドウが可哀想になってきた。


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「剛力くん、今日は私を誘ってくれてありがとう。ケーキを一緒に食べてくれるなんて、夢みたいだよ。あれ……? 確か剛力くんって甘い物嫌いじゃなかったけ?」
「ハニーお嬢さん、それは甘口カレー限定です。ケーキはそこまで苦手じゃありませんので、ご安心ください」
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あれ、剛力って甘口カレーが苦手なの? 最初のアップルとの会話では「好きな食べ物か……基本的に何でも食べるから、好き嫌いはあまりないが敢えてあげるとするなら、甘口カレーライスだな」と『好きな食べ物は甘口カレー』と言っていたのだけど、もしかしたら嫌いな食べ物が甘口カレーなのか? 作者のミスだったか。だとしたらアップルの感想にも納得。アップルとの会話の所を『好きな』ではなく『嫌いな』に直すべき。


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「お嬢さんが喜んでいただけて、俺も誘い甲斐がありますよ」
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誤字『お嬢さんが喜んでいただけて』⇒『お嬢さんに喜んでいただけて』


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ふたりは仲良く並んで歩く。
普通のカップルならばここは手を繋いでいるのだが、剛力はそれをしなかった。なぜならば、彼女のいない男子がその光景を見ると、妬むに決まっているからである。人に嫌な気持ちをさせてまで付き合うのは彼の良心が許さなかったのである。
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意味が分からん。
彼女が手を繋ぎたがっているのかいないのかも確かめず、彼女の気持ちよりも名前も知らない第三者の感情を優先しているのか? 良心云々とかではなくただのアホだろう。『彼女は幼馴染であるが故に、彼の性格をよく知っており、彼の自尊心を尊重しているからこそだ。』とあったが、もしやハニーは『見も知らない人たちが妬むのを心配して私と手を繋がない剛力くんステキ』とか思ってるのか? 勘弁してくれ。


No.15

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剛力は、以前のやりとりで、少なからず彼が自分に対し性別という壁をを超えた恋心を抱いている事に気づいていた。
—————
以前のやりとりってどこのどの部分だよ。恐らくあの会話のことを言っているのだろうが、だったらその時のアップルの心情をもっと書いておけよ。読者的にはあんな中身の無い会話のどこで自分に恋心を抱いている(しかも同性が)って感じたのか全然分からない。普通は気付くとしても同性なのだから憧れ的な好意だと思うのだが、剛力はアップルのどの部分で『性別の壁を越えた恋心』と気付いたんだ? 察し力高過ぎだろ。読者が付いていけないっつーの。



No.18

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「こんにちは。あなたが剛力くんの仲良しの後輩のアップルくんね。私はハニー=弥生=アーナツメルツ。よろしくね」
「こちらこそよろしくね。アーナツメルツさん」
「気軽に弥生って呼んでいいよ」
「本当に、いいの?」
「いいよ、気にしないで。もし私にできる事があったら、なんでも言ってね」
「ありがとう、弥生」
「どういたしまして」
—————
アップルとハニーの邂逅と自己紹介。
しかし何故ハニーは「もし私にできる事があったら、なんでも言ってね」と言ったのだろうか? 会話の流れからして不自然過ぎる。そのセリフは、相手が何か大きなものを抱えていると知ったときの受け答えに使われるものであり、この場面でいきなり出てくるのは違和感がある。まあ、作者さんが何も考えずに書いただけだろう。
もしくは、転入生という言葉が事前に入っていれば、新しい環境で何か困った事があったら〜という意味で言っていると分かるのだけど。


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そしてふたりを窓側の景色がよく見える席に案内すると、店の外に出て客寄せを再開した。ハニーと剛力は互いに色々訊ねたかったものの、取りあえずここは甘いケーキで空腹を満たす事にした。
—————
国語力ェ。
『ハニーと剛力は互いに色々訊ねたかった』。これだとハニーが剛力に、剛力がハニーに、という意味に見えます。ですが文脈からみると、ハニーは剛力に、剛力はアップルに、だと思うのですが、だとしたら『互いに』という言葉だけだと違和感があります。むしろ前述の私の読解が間違っていたのだとしたら正しい解答を希望します。描写不足。


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同時刻、星野は剛力の代わりにジャドウと決闘していた。
—————
決闘は朝7時30分だったはず。それなのに彼女の家に行って更に営業開始しているアップルの店に剛力たちが行った時刻と同じなんて、どんだけ長く戦っていたのか?
普通はケーキ屋でも10時から。まあ8時くらいから営業しているケーキ屋もあるが、そうだとしたらその時間には既に彼女の家に行ってケーキ屋に誘っていることになる。休日の早朝に突然やってくる娘の彼氏に笑顔で招き入れるハニーの両親マジ神だろう。そしてそんな早朝にやってきてケーキ屋に誘う剛力は常識が無い。


—————
No.11
「まさかとは思いますが、彼の話に乗って決闘するなんて言い出しませんよね?」
「それはないさ。くらだねぇ喧嘩なんかして学校に迷惑かけたら、中等部生徒会長の名折れだ」
「ですよね」
「そうだ星野、もしお前さえよければでいいんだが、奴と代わりに決闘してくれないか」
「いいですよ。僕も暇を持て余していましたし、いい退屈しのぎができそうです」

〜〜〜〜
No.18
「星野天使とやら、そろそろ諦めて降参してはいかがかな?」
「それは、できません」
「ほほう。それはなぜかね?」
「なぜって——あなたを剛力さんに合わせる訳にはいかないからです……!」
『剛力さん、僕の役目はこれで終わりです。後はあなたの友人達に任せますよ……』
—————
決闘を交代を受ける時と決闘中での天使の心情変わりすぎだろ。
こんな心情に変わる切っ掛けは何処に……って、作者が考えて書いている前提で読んでいる私は、何も考えずに書いている作者の支離滅裂さにうんざりする。


そろそろ読むのに疲れた。

此処まで読んで思った事。
人を客観的に表現する文章能力はあるが、人の心情を表現する文章能力は無い。
登場人物への作者的な愛は感じるが、彼らの心情を上手く表現してないせいで感情移入できない。
物語の構成が駄目すぎ。
全ての登場人物の行動には理由がある。いかにしてその理由を深く魅せるかが作者の腕の見せ所だが、半年以上の構想期間を費やしてこの程度か? 全く何も構想を練っていないようにしか見えない。
理想としては、全ての場面に意味があり伏線となっている、というのがあるが、その場面に何の意味も与えず、キャラの行動に何の行動理念も与えず、ただ思いついたから書いているという印象を受けた。

具体的には、アップルが恋に落ちる理由。現状では弱いし浅い。愛の深さが全然伝わってこない。
そして剛力の行動。考えて行動しているんだぜ的なことを書いてあるが、よくよく見ると意味不明な理由になっている部分が多い。思慮深いキャラにしたいという作者の思惑はわかるが、作者の頭、つまり想像力が付いていけていない。頭が良い設定のキャラクターも作者の頭が良くないと頭悪いキャラに見えてしまうというのは素人にはありがち。

次に一番思ったことは、キャラクターを褒め過ぎ。
これがさり気なく褒めているとか、登場人物の第三者が褒めているとか、その行動を見て読者がそういう印象を受けた〜とかならいいのだけど、直に褒め過ぎ。適度なら良い。しかしそれが続くと、しかも実際の言動がそれに伴っていないと作者の独りよがりをただ聞かされているという気分になる。
自分の作ったキャラのすばらしさを延々と語るような、自画自賛に見えて萎える。

キャラのすばらしさを読者に理解させたいのなら、相応の行動をとらせるべき。地の文でひたすらに説明しただけではただウザいだけ。

まずは半分。