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- Re: 東方で合作しよう!(メンバー再募集) ( No.117 )
- 日時: 2016/11/23 02:51
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)
>>110 魔理沙
オリキャラの設定などがふんだんに出ていて、興味をそそりますrが、流石に少し説明不足な部分が目立ちますね。
細かく言うとキリがないですが、キャラの容姿や思考、風景、過去などもう少し肉付けをしたほうが雰囲気もでるし、伝わりやすいと思います。
キャラクタの会話などは軽快な感じでいいですね♪
戦闘描写も簡潔ですが、悪くないと思います。チルノが本当にチルノしていていいですね。
あとは文章に関する幾つか。
台詞文で!?や!、?を使うときは、そのあとにスペースを一つ開けましょう。次に、……や」の前では。や、を付ける必要はないです。
それと!や?を連続で使うのは避けたほうがいいです。
最後に〜だ。や〜る。など文末が同じ字で終わるとテンポが悪くなります。
では。
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>>108の続き
さて、霖之助さんのところに行き、事態が発展するとして、私はどうすべきか。現状相手方は私のカードをつぶしてきているように思える。そりゃぁ、1年間寝食を共にした相手なら、手の内も読めているし、先手をうつのは当然となるが。
「正直、あの娘は異変を起こすよりは、起こされた異変に首を突っ込むのが好きなものと思っていたけど」
今まで交わした言葉や、彼女の心情からそう分析していたが。2人屋根の下。波乱万丈の1年を暮らしたとはいえ、全て知ったなど流石に虫がいいわ。異変により、様々な能力に触れるのが面白くて仕方ないのは確かとして、彼女の何もかもを知ろうという本質からすれば、異変を起こすことにより、起こる世界の動きにも関心がうつっておかしくない。
「現状、あの娘がこの件に関わっていないという明確な立証は無理、ね。でも、私は彼女がこんなことをするとは思わない。私の手で証明してやりましょう」
正直なところ、異変を起こすとしてなぜ私を狙うのか。上海も蓬莱も嫌いじゃないはずのイリスがあれほど無残に人形たちを壊すか、何よりメモリーについてしる彼女が、人形たちに姿を見せるなどといいう愚を犯すはずがない。と、推察はするが、結局は状況や性格に対する思索でしかない。うだうだしていても仕方ないわけだ。
「いつのまにか、人を思うようになってしまったわね」
ふいに出た言葉が耳朶(じだ)をうつ。イリスと合う前の私は、人当たりは良いけど、誰とも深く付き合わない質だった。魔理沙や霊夢にも変わったと言われるわけだ。最近は、触れ合った人々が傷ついたりしたら、をそれなりに考えてしまうから。
何事も物的証拠が物を言うのが、現実だ。かりにあの娘が戯れで異変を起こしたのだとしたら、平和的解決をするなら急いだほうが良い。1年間で全てを見せなくてよかったと思おう。
「魔界にいた頃の武器。久しぶりに手にするわ」
ズシリと重みのある、わけでもない柄のないこげ茶色のナイフを握る。自らに内包される魔力を増幅することで、魔力の砲弾を放ったり、硬さを無視した斬撃を放つ剣を形成したりできる武器だ。名は「ブリューナク」とかつけてた記憶があるな。力を無効化するには、本来解析という対策が必要だから、これは霧になったりはしないはずだ。
ブリューナクをガーターベルトのポケットに刺し、いざ霖之助さんの元へと走り出す。扉を開く。その瞬間、突き刺すような魔力が、私の体を襲う。突風に煽られ左手で顔を覆いながら、ガーターからブリューナクを抜く。
「アリス・マーガトロイドか」
「海南……さん? それにイリス!?」
「ちっ、アリスが来ちゃったじゃない。海南さんったら余計な真似を」
突風を術で打払い、眼前を見やるとそこには2人の見知った影。1人は黒を基調とした肩の見えるゴシックドレスを瀟洒に着こなす、美しくたおやかな腰までと届く長髪の長身女性。この魔法の森において最高クラスの力を持つ千年妖怪。名を海南雛芥子(ひなげし)。そして相対しているもう1人は、どう見てもイリスだった。
「これは、海南さん! 一体、どういう……」
気配や音をを感じられなかった理由はおそらく海南さんが、イリスとの戦闘がバレることを恐れたのだろう。彼女ほどの妖怪なら音や気配を遮断する結界をはることができる。何より彼女自身が、幻想郷に来てから身につけたらしい、物の流れを操る能力を利用すれば容易いこと。
「本当なら、お前が来る前に終わらせる予定だったのだがな」
イリスを蹴り飛ばし、私の方を見向きもせず海南さんは一言。私にイリスが傷つき倒れる姿を見せたくなかったということだろう。それにしてもイリスはすでにそれほどの凶行を起こしたということなのか。いや、そんなはずはない。彼女は確かに知りたがりで一々、喧噪を巻き起こすけど、だからと言ってなんの理由もなく一線を超えるような娘じゃない。それにそもそも、魔力があることが発覚したとは言え、今のイリスに起こせる異変など——
「ぐっ、海南さん! そこまでする必要はないわ!」
私がイリスを助けようと身体強化の魔法を掛け、動き出したときにはもう遅かった。海南さんの蹴りをしたたかにうけ、腹部をよじらせるイリスの後ろへと、海南さんは滑るように高速移動し——実際に、水をまとわせ、摩擦を減らし滑っている——彼女の体に手を当て。
「歪符(いびつふ)ブラッディオルフェイス」
力を解き放つ。イリスの体が一瞬歪む。そして、海南さんが触れた場所を中心に血管のような何かが浮き出で、まるでドリルか何かに巻き込まれた蛙のように捻子曲がっていく。骨が砕けるような不快な音を立てながら。最後には血しぶきを上げ、真っ二つになって地面へと血の雨とともに落ちた。数滴、頬や髪にそれが降り掛かったが、声を出す気にはなれない。そんなことより、大切な人を失った喪失感が体中を震わす。
「そんな。何で……せめて理由くらい」
瞳に色を映さない肉塊(にくかい)と化した同居人を見つめる。憎しみは増長し、私は握ったブリューナクに力を込める。そして自分より10センチ程度は長身である海南さんへと剣を振り下ろす。彼女がつけている眼帯で死角になる左側から。彼女の痛みを教えてやる。まだなんの事情も知らないのに、感傷的になって勝手に体が動く。
「落ち着けアリス・マーガトロイド」
彼女は自らが右手に持つ得物——吸血鬼から授かったという曰く付きの黒い剣シックハザール——を使うことはなく、左手で私の右手を掴み小手投げにする。地面にしたたか叩きつけられ、一瞬呼吸困難になる私を少しの間見守り、彼女はその剣でイリスの躯を指差す。
「……えっ? あれは? 綿に木材。まさか」
落ち着いてなんていられるか。そう噛み付こうとはしたが、海南さんの動きにつられてしまい、ついそちらに目を見やる。人間の死体。損壊の酷いものは、流石にほとんど見たことはないが、それでもイリスの骸(むくろ)が異常であることは分った。
「人形——?」
血が噴出したのは、表面だけそれでコーディングしていたから。つまりあれはイリスではないということ。
「今や、今金アリスはお前にとって半身のような存在なのだろう。いかに姿を模しただけのただの人形とは言え、壊すのは苦痛が伴う」
海南さんの判断はおそらく正しい。状況はまだ全く読み取れないが、上海のメモリーに映ったのも、きっとあれ、ないしはその同型なのだろう。深呼吸をして気を落ち着かせ、立ち上がる。
「取り乱して、格好悪いところを見せてしまったわ。ごめんなさい。一旦家に入りましょう。ここで立ち話をするべきではなさそうだわ」
「若い内は、取り繕うなどということをしなくて良いさ……変に形を気にするほうが、成長の妨げになる」
海南さんは大して気にした素振りも見せず、むしろ微笑みさえ湛え、失態を是だという。そして私の言葉に同意し、後についてくる。しかし、その時だった。空間に流れる力の微弱な揺れとともに……
「ねぇ、私も貴方たちの話に興味があるのだけど。ご一緒しても良いかしら?」
あまり聞きたくない声が、耳に届いたのは。聞き間違うはずもない、幻想郷の賢者のすべてを見透かすような、空寒さを感じさせる声。
「八雲紫か」
いやそうに名を口にする海南さん。八雲紫が動くということはただごとではないということか。
「あら、大海の黒におかれましては久しぶりですわ」
「お前が動くということは大事か」
「えぇ、相当にね」
「だそうだアリス。淹れる茶が増えたな」
「私が気にしているのはそこじゃないわ……」
張り詰めた空気が流れる。不意にため息が漏れた。
————————
読みづらさは相変わらずだろうか。異変の本質を知るために動き出すアリスだが、動き出した瞬間に、事態も動き出すのだった。最後にはBBAの登場ということで幕……です。
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