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- このテーマで恋愛小説書いてくれませんか
- 日時: 2016/02/02 10:13
- 名前: さあこ (ID: 2nMcmtOU)
なんとなくこんなテーマで書かれた小説が読みたいなって。
基本的に愛しい彼女を、彼氏が眺めて惚気を語ってる話たちです。
オリジナル/二次創作不問、長さ自由。短編集向けだと思います。
1 一人暮らしの彼氏の家に来て料理をしてる彼女を見てニヤニヤしてる彼氏の話(彼氏視点)
2 キス魔の彼女が可愛くて仕方ない彼氏の話
3 外では仕事のできるクールな彼女なのにふたりっきりになると甘えたになる話
4 出身地が違う恋人二人が料理の味付けで痴話喧嘩をする話
5 彼女のことを考えながらプレゼントを探しにデパートをうろついている彼氏の話
6 同棲中の彼女が出張に行ってしまって寂しく恋しくお留守番してる彼氏の話
7 大学のサークルの飲み会の帰り、解散した後一緒に帰るカップルの話
8 彼氏が帰ってくるまでに、彼氏の好きな料理を作りながら待つ彼女の話
9 無口なバンドマンの彼氏が、普段言わない彼女への気持ちを作曲してる話
Page:1 2
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.2 )
- 日時: 2016/02/02 10:36
- 名前: さぁき (ID: 2nMcmtOU)
ここで書いてもらおうかな。
・テーマ番号・タイトル・話数(1/2←全2話の1話目)を先頭に記載の上、お願いします。
誰かと同じテーマでかぶってもらっても大丈夫です
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.3 )
- 日時: 2016/02/02 14:20
- 名前: リリカ (ID: bUOIFFcu)
2番書かせてください!
- Re:題名 メガネ君の名言 ( No.4 )
- 日時: 2016/03/24 15:38
- 名前: はずみ (ID: ad5ZdhUW)
8番書きます!
トントントン。
まな板と包丁の音がリズミカルだ。調子に乗っていると、肘で野菜の入ったボウルを押してしまった。
最近まったく掃除してない床に、野菜がぶちまかれる。
「あ……」
前にもこんなことがあった。
「男子たち、全くやんないよね」
そういうあんたもやってないでしょが。と言いたいところをぐっとこらえる。あぁ、私の大好きな調理実習が、だいなしになる。何でこの班なのかな……
ちゃんと料理してるのは2人。わたしと、非常に失礼だが頼りないメガネ君。半年は同じクラスだと思うけど名前が思い出せない。のどの所まで出てるんだけどな。ごめんなさい。
今日作るのは、焼うどん。他の班はもう具材を炒め始めているが、馬鹿どもが足手まといなせいでまだ野菜を切っている。
「あはははは、え、マジ?」
「そう、そーうなんd」
「 「 「 「 「 あっ 」 」 」 」 」
みんなの声が重なる。大げさな身振り手振りで話していた男子の手が、切った野菜の入ったかごにぶつかり、お世辞でもきれいと言えない家庭課室の床にぶちまかれたのである。
「ご、ごめん……」
今更のようにあやまられたが、私は体内で何かが切れた。
怒りではない。悔しさだ。
メガネ君以外の馬鹿どもをにらんで、自分でもおどろくほどどす黒い声を出した。
「どうしてくれんの」
「へっ?」
「調理実習どうやって続けるの、教室にはいってきた先生になんていうの、ブチまかれた野菜どうすんのって聞いてんの!」
「焼うどんはかごにはいっていなかった人参と肉だけでも美味しく作ることができます。先生には正直なことを言いましょう。野菜はもったいないですが捨てましょう。遊んでいた方たちがはいつくばって拾えばいい。当然の報いです。」
熱くなった私に氷を当てるようにメガネ君が冷静に答えた。
「さぁ、続けましょう」
そう言ってにっこり笑ったメガネ君は、すっごくかっこよかった。
昔を思い出した私はつぶやく。
「人参と肉だけでも焼うどんは美味しく作れます。」
ふふっと笑って野菜を拾う。
あの名言を言った本人がもうすぐ帰ってくる。それまでに作らなきゃ。
彼は「懐かしいな」って笑ってくれるだろうか。
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.5 )
- 日時: 2016/03/06 18:31
- 名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)
・テーマ番号 「7番」
・タイトル 「これからもよろしくね。」
・話数 「1/1」
ーーーーー
「ふあーー!! つっかれたぁあ!!」
「うっさいわ、アホ! ……私もだけど。」
薄暗い道を歩く二人の男女。高身長の茶髪の男と、低身長の赤茶髪の女。男女__晴翔と葵は大学のサークルのカラオケの二次会に強制参加させられた付き合って5年目のカップルである。
「てゆーかなんか今日葵不機嫌……?」
「ふんっ、どーせ幼児体型ですよぉーだ!」
ぷくっ、と頬を膨らませる葵に、晴翔は納得した。
というのも、葵はこの低身長で小さめの胸がコンプレックスなのである。可愛いのに。そして今日のサークルの一人の、紗和乃さんは、なんと言うか……そう、モデル体型であった。すらっ、とした高身長に綺麗な顔だち。そして胸が……でかかった。
「晴翔はあーゆーのがいーんでしょ?」
けっ、と吐き捨てるように言う葵。
困っている自分の彼氏に罪悪感を覚える。どちらかと言うと素直で人を傷つけるのを苦手とする彼には難問だったかもしれない。
「……別に、葵も、可愛いよ。」
沈黙後の意外にも攻撃力の高い「可愛いよ。」に頬を赤らませる葵。
「別にって何さ!」
ふい、とそっぽを向く。
別に恥ずかしいわけでもない。ただ、このニヤケ顔を見られるのは恥ずかしいだけ。
「……あ、雪。」
粉雪と称すのが正しいような、小さな雪。
手に触れて、じわりと溶けた。
「これは積もんないねー……」
アスファルトの地面に落ちて、染みになる雪を見て晴翔が呟いた。
「……葵。」
「なに?」
いつもとは違う、真剣な声に目を合わせられなくて、でも真剣な話なら目を見なきゃと思ってしぶしぶ目を合わせる。
「……結婚しような。」
サークルの二次会帰りじゃ、ムードもくそもない。
けど、やっぱり………_________
「嬉しいじゃん、アホ。」
『これからも、よろしくね。』
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.6 )
- 日時: 2016/02/02 20:22
- 名前: りんこ (ID: 2nMcmtOU)
1番「三度の飯より君が好きです」
午後7時前。
「……ひゅうい、むふ」
不意にそんな声が聞こえた。
声の主は分かっている。
見れば、彼女が文庫本を片手に、頬をふにゃふにゃにした何とも言えない顔をしていた。
俺がそっちを向いたのが気配で分かったのか、ちょっとこっちを見て、
「ごめん、ちょっと本があんまりに素敵なシチュエーションで」
と言って、ころりと寝返りを打ってまた読書に没頭する。
顔がニヘニヘとでも聞こえてきそうなくらい幸せな顔をしてる。
いくら付き合いが長いからって、一応彼氏のベッドで、無防備なとこあんま見せないでくれないかなーっとちょっと思う。
ベッドに広がる黒髪って、むしょうにエロいんだ。女にはわかんないのか。それとも俺が髪フェチだからか?……くそっ、無自覚小悪魔め。
でも、サラサラの髪は、髪フェチを公言している俺の為に手入れを欠かさないようにしてるーなんていつか可愛いこと言ってくれたことを思い出して、少し留飲を下げる。
その髪が鎖骨にかかるくらいしかないのは、一回大ゲンカした時に、彼女がバッサリ切ってしまったからだ。
その次の時に会った時の衝撃は今でも忘れられない。
そこまで思い出して、少し暗い気持ちになる。
そんなこと露知らず、彼女はベッドの上で本を読みふけっている。
彼女が持っているのは、ラブコメを書くことで人気の結構有名な日本人作家だったはずだ。
アニメやジャニーズなどにハマっているところを見たことがない彼女にとっては、珍しくその人の大のファンらしい。
彼女はなかなかの読書家で、年間読書冊数は3桁は余裕で超すらしい。
そうなってくると、大量の本を全て買うなんてことは出来ないので、基本的に本は図書館で借りることになる。
そんな理由で普段彼女はあまり本を買わない。
今日はテスト期間明けで、ご褒美に大手の古本屋に行ってきたそうだ。
るんるんでワンルームマンションの部屋に入ってきながら、彼女はそう言った。
一冊数百円の本一冊でご褒美になるなら、なんとも安上りなものだとちょっと思った。
彼女は大学のノートなんやらかんやらが入ったいつもの鞄と、古本屋の袋を置くと、自然な流れで台所の片隅にかけてあるエプロンを手に取る。
エプロンのポケットにいつも入っているヘアピンで髪を止める。
そのまま、俺の聞いたことのない歌を歌いながら冷蔵庫にスーパーの袋の食材を入れ始める。
その一連の動きを嬉しいようなくすぐったいような気持ちで見ながら、手を洗い始めた彼女の後ろから抱きしめた。
「やぁ……もう、なに?」
「んーん……いいの?本、早く読まなくて」
「ん、あとでじっくり読みます。うふふ」
そう言ってちょっと頬を緩めて、例の顔の片鱗を見せた。
……なんかそこまで思われてる本に嫉妬しそうだ。
「そっか」
俺はそこで腕をひく。
料理は彼女の趣味も兼ねていて、あんまり邪魔をすると怒る。
これは下宿を始めて、彼女がたまに家に来てくれるようになってから学んだことのうちのひとつだ。
かわりに多趣味な彼女が、どこからそんな時間を捻出しているのかという疑問がひとつ増えたわけだけど。
おかげで可愛い彼女に美味しいご飯がセットでついてくるという彼氏にとっては最高のシチュエーションが待っているわけで、こっちとしてはまったく異論はない。
かなりの活字中毒者の彼女だが、俺もこそこの読書家だ。
そんな俺と彼女との出会いは、分かりやすく、高校の時、図書館で。
それなんの恋愛漫画だとよく友達にからかわれるけど、事実なんだから仕方がない。
ただ、お互い第一印象のことは覚えてない。
いつも図書館にいる先輩/後輩という認識がなんとなく定着していた。
本棚で本を物色していると、向こうの本棚から
「ひゅへへ」
という声が聞こえた。
俺は本の隙間から、向こう側を覗き込んだ。
……たまんなく可愛い。
その時はただの後輩だった彼女は、本棚の間に座り込んで、本を読んでいた。
普段の彼女は、下品にならない程度に大口を開けて笑う。
高校の時の彼女は陸上部で、日焼けした顔に似合う、明るい性格だ。
全力笑顔は彼女の魅力のひとつで、それはそれでもちろん可愛い。
ただ、本当に好きなものを前にした時のこの顔は格別だ。
歯は見せないで、口を閉じようとしてるけど、それでも口角あがっちゃうんですとでもいうような口元。
目は悪戯をしかけた子どもみたいにキラキラしてる。
なのに眉は困ったように下がって、どこか満足気な、冒頭で言ったように、本当に何とも言えない顔だ。
俺は、これに惚れた。
色々あって、なんとか付き合うことになれた後も、たびたびこの顔を見ることが出来た。
たとえば、
好きな映画を見に行った後とか。
ネイルが上手く塗れた時とか。
2人で夢の国に行った日とかは、1日ずっと頬がゆるゆるだった。
白子を食べた時に、あの顔をされたときはマジか!と思ったけど。
炊飯器がご飯が炊けたことを知らせてくる。
彼女は本に夢中で気づいていない。
——ねぇ、ご飯炊けたってさ。
——腹減ったよ。
——ご飯にしよう?
——きょうのご飯なに?
——……、
——……うーん。
「うふゅひゅ」
そんな顔されたらさぁ、もうちょっと眺めてるだけとかでもいいかなぁとか思っちゃうだろ、馬鹿。
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.7 )
- 日時: 2016/02/04 18:31
- 名前: リリカ (ID: bUOIFFcu)
2番 XYZ 1/2
「ん〜、もっかいぃっ」
「はいはい」
「『はい』は、一回...!」
「はーい」
「もぉ、伸ばしてもだぁめっ」
「はいよ」
「よ、つけるのも...う〜、もういいやぁ」
諦めたようにして、ちゅーっっと唇を押し付けてくる彼女。
つまりはキスをしている。もう何回目だ、と呆れつつも可愛いなぁとそのキスを受け止める。
彼女は、キス魔だ。
酔っ払った時は決まって、こうして何度も何度もキスをせがんでくる。もういいんじゃない、と言っても「もっかい」と天使の顔で言われるためどうしても断れない。そのうち唇がふにゃふにゃになってしまうんじゃないかと思うほどだが、当の彼女はこちらの考えなど意にも介さず、何回も何回も唇を重ね、押し付け、合わせては離す。
普段の彼女は恥ずかしがりで、こちらがいくら言ってもキスなんか全然してくれないのに、お酒を飲んで酔っ払った時だけは別だった。最初に二人で飲もうという話になった時に、彼女が「お店はダメ」と言ってきた理由が今ではすんごくよくわかる。人前でこれをやられたらさすがにマズい。...可愛いけど。
そんなことを考えていると、彼女がすっと唇を離した。
「ん〜、ふふふっ」
「今日はもういい?」
「だめー、まだ」
だろうなぁとは思いつつ、今日もなかなか眠れそうにないと嘆息する。
キスなんか何回もするものだから、最初はてっきりそういう意味だと思ってベッドに行ったのだが、彼女はどうもそういう気があってキスをするわけじゃないらしい。だからといって可愛い彼女のキスで何も感じないほど俺は冷めてもいないので、いわゆる不完全燃焼を何回も起こしてきている。勿論今もだ。この可愛さでキスしてそのあとのことを何もさせないなんてことを続けてたら、そのうち俺はどうかなりそうなのでやめてほしい。
「...あ、お酒切れちゃった...つくってー」
「はいはーい」
「伸ばしちゃだめー、『はい』は一回っ」
相変わらず可愛らしく俺の『はい』を注意する彼女だが、その彼女、カクテルが大好きだ。
俺は近くのバーでバーテンダーをやっているので、お酒さえあれば一応カクテルはつくれる。そんなこともあって彼女は何回もうちに飲みに来てはキス魔になる。
さて何をつくろうかなと考え、酒がしまってある戸棚の扉を開いた。中身をざっと確認する。
ブルガルのエクストラドライ...ホワイトキュラソー...あとは、レモンジュース...か。
なら、アレがつくれるな。
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.8 )
- 日時: 2016/03/05 03:06
- 名前: 氷菓子 ◆0Cub5T7RmI (ID: bc0yv78V)
初めまして、ずっと前から見ていて書いていたのに投稿する時がなくて今の今まで投稿していなかった氷菓子と申すモノです。
3番をテーマに書いてみました。題名は決めておりません。
——————————
「うん、これでお願い」
テキパキと仕事を割り振り、あらゆる人から頼られる。そんな彼女は今もまた後輩や同級生に指示を出している。俺はといえば、そんな彼女を少し遠くから眺めていた。
中学も高校の時もそうだった。部活のキャプテンをしていた彼女は持ち前のリーダーシップで自分から先陣を切って行ってきた。まさに仕事の出来る女の象徴である彼女は大学生になった今もその持ち前のリーダーシップを発揮している。
こんな調子で社会人になっても指示を飛ばしたりして信頼されるんだろうなぁ、とキリッとした表情で指示を出す姿を見ながら思う。
「あ」
ずっと見惚れていたら、彼女と目が合った。
彼女がちょいちょい、と俺を手で招いてくる。
何だろうか。もしかして、人前で彼女は俺に彼女らしい振る舞いでもするのだろうか。憧れる、そんなシチュエーションを彼女はふらふらと無用心に近づいた俺の頭を小突いて真っ白にさせる。
そんな淡い期待を抱きながら彼女に近づいていくと、
「サボってないで、これやっといて」
ドサッ、と手に書類の山を持たされた。
あぁ、いつも通りの彼女だ。俺は小さく返事をし、それを拝借して戻った。
今はいわゆる学祭というやつだ。大学の学祭は高校や中学までのものとは違ってえらく大規模で、その学祭を取り仕切るようなグループに所属しているのが俺と彼女だ。
今は学祭の前日。忙しい環境の中、彼女のリーダーシップは遺憾なく発揮されている。
彼女は今日も順調だ。
今日の作業が終わり、明日の学祭は頑張ろうということで解散となる。皆が散り散りになる中、俺だけが彼女の帰りを待つ。
彼女は仕事が無駄に出来るせいもあってか、色々と重役のポジションを任されている。最後の打ち合わせってやつを行っているらしく、それを寒空の下で待つ。これも、いつものことだ。
「ごめん、待った?」
顔をあげる。彼女が白い息を切らして俺の目の前に立っていた。長い黒髪に、すらっと長身の彼女。誰がどうみてもスタイルの良くて、美人で、仕事の出来る女の理想系。
「いいや、大丈夫」
そんな彼女はキョロキョロと周りを見渡す。
ふぅ、と一息をついて彼女は俺の手を不器用に握り締める。それから下宿している彼女の家に向かって二人で歩き出す。
先ほどまで空っぽだった手が冷たい手で覆われて。次第にそれも温もってきたかなというところで彼女の家に着いた。
着くまでの間といえば、彼女は周りを気にしながら寒さのせいか顔を少し赤らめて決して僕の方を見ることはなかった。その姿に小さく笑みが零れてしまう。
彼女の家は清潔感があって壁紙とかに関してもクールなイメージがどことなく存在している。彼女らしいなぁと思いながらも、部屋についても何故か手を離さない彼女がそのまま俺を連れて電源の入っていないコタツに一息ついた。
俺も反抗することなく、それに従って座る。
「……お茶でも入れようか」
「それ、私のセリフじゃない? 家主なのに……」
「まあ、今日頑張ってたからご褒美ってやつかな」
「あー……なるほどね? そういうことなら、お願いしようかな」
「うん。……なら離してくれる?」
「え? 何が?」
「手だよ、手」
いまだに握り締められた手。もう随分と温かくなってる。
「……やだ」
「……なんで?」
「せっかく温かくなったのに、手離すと冷たいじゃん」
「コタツあるじゃん……。つけたらいいのに」
「勿体無い!」
「じゃあ何でセットしてあるんですかね……?」
彼女は、二人きりになるとこうなる。
自分の言いたいこと、やりたいことを素直に言い始める。彼女は器用なように見えて、実のところ自分の気持ちに対しては不器用だ。俺にだけ、こうやって言ってくる。これが彼女なりの”甘えている”ということらしい。
小さくため息を吐く。相変わらず、こういった可愛いところは人前で出さないんだよな、とか思いながら。
「あ、ため息禁止!」
「いやいや、このため息はマイナスな意味のものじゃなくて……」
「とにかく禁止!」
「あ、はい……」
ぐぃ、っとこちらに顔を寄せて言ってくる。しかめっ面でも可愛い。いつもなら、綺麗だ、という表現だろう。しかし、この空間の中だと可愛いという表現が正しい。
子猫のように擦り寄ってきて、俺が返事をすると人前で見せたことのない人懐っこい笑顔を俺に向けて見せるのだ。それが、どうしようもなく嬉しい。
「明日、成功するかなぁ……」
唐突に、不安そうな表情をして彼女が言う。普段は弱音を吐かない彼女だが、たまに弱音を吐く。それは甘えているサイン。俺に聞いてもらって、安心させて欲しいということを意味している。
「大丈夫だよ。明日の為に今までどれだけ頑張ってたかって、俺は一番近くで見てたから知ってる」
「……うん」
「意外と心配性だからなぁ」
「何よ、意外とって……」
彼女は俺に普段のクールな姿と今の姿を比較されるのを嫌う。俺にだけはわかっていて欲しい一線があるらしい。これも、彼女なりのわがままで、甘えている証拠。
「そんなところも、まあ……好きなんだけどな」
「…………えへへ」
こう、たまに、本当に。彼女は頬も緩んで凄く照れる時がある。この瞬間が、たまらなく好きだ。その表情が見たいが為にこういう会話に持っていっているといっても過言ではないぐらいに。
とは言いつつ、面と向かって言っている俺も俺で恥ずかしいけど。
いつも通りの彼女はどこにもおらず。目の前には可愛らしい声と表情でニヤける俺の彼女がそこにいた。俺の描く、最高のシチュエーションがまさにこの形。俺の前では甘えてくれる可愛い彼女だ。
「……それで、結局お茶は入れさせてもらえるので?」
「だーめ! ここにいて!」
「いいの?」
「お茶より、こっちの方がご褒美になるから!」
と、嬉しそうに俺の手と繋がった手をコタツの中から出して見せる。そしてすぐさまその行為を恥ずかしがったのか、何故かもう片方の手で頭をチョップされた。
彼女は今日も絶好調だ。
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.9 )
- 日時: 2016/03/05 09:32
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: F5aTYa7o)
4番書かせてください!
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.10 )
- 日時: 2016/03/06 09:38
- 名前: 凜太郎 ◆4Qt96vtFIw (ID: eldbtQ7Y)
6番書いてみました
希望通りの作品が書けたか不安ですが・・・
どうぞ〜
「はぁ・・・」
ひとりぼっち、とでもいうんだろうか。
同棲している彼女は現在出張中。
俺は一人でお留守番だ。
「暇・・・・・・」
なんとなく呟いてみる。
いや、こんなこと言っても彼女が帰ってくるわけないっていうのは分かってるんだけどさ。
「つかやっべぇ、マジで暇。することねぇ・・・・・・」
仕事も休み、お友達は皆今日は用事あるらしい。
俺はソファの上で三角座りをして先ほどから流れるニュース番組を見ていた。
「はぁ・・・暇だぁ〜」
彼女といれば、時間が経つのなんてあっという間だった。
こんなニュース番組でも、彼女は話すのが上手いから面白おかしい話にしてくれるんだろうな。
俺は無意識に彼女の面影を探す。
自然と足が向いたのは、彼女の部屋・・・・・・。
俺は彼女のベッドに倒れ込む。
「くんくん・・・ハァ・・・・・・彼女の匂い・・・・・・」
ハッと顔を上げる。
いやいやいやッ!俺何やってるんだよ!?
確かに良い匂いしたし、彼女いなくて寂しいけどさッ!
そうだ!折角だし部屋を掃除しておいてやろう。
アイツの部屋、こうして見ると結構汚いしなっ!
・・・・・・まぁ、そこも好きなんだけどさ。
俺はそんなことを考えながら近くに落ちてた漫画を何冊か拾う。
「へぇ、アイツこういうの好きなんだ・・・」
それは、少女マンガだった。
アイツもやっぱ女だし、当たり前だけどこういうの読むんだな。
・・・・・・これ読んだら、デートのヒントとかに、なるのかな?
俺は気付けば、その漫画を読んでいた。
「ただいま〜帰ったよ〜・・・って、何やってんの?」
時間が経つのも忘れて読んでいた俺は、彼女の帰りにも気づかなかった。
「あ、その漫画読んでたの?面白いでしょ〜。私もだいす・・・・・・」
俺は、彼女に抱きついた。
「会いたかった・・・・・・」
「大輝君・・・・・・」
彼女は呆れたような、微笑ましいものを見たような眼差しで俺を見る。
やっぱり、俺は彼女がいないとダメなやつなんだな。
今日、なんとなく分かった気がする。
- Re: このテーマで恋愛小説書いてくれませんか ( No.11 )
- 日時: 2016/03/24 15:41
- 名前: はずみ (ID: ad5ZdhUW)
もうずっと放置してました
修正してちゃんと8番完成させました。
すいませんでしたぁっ!
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