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- 雪村悠乃×シュガー{立ち入り厳禁ネタバレあり}
- 日時: 2015/06/11 18:46
- 名前: 雪村悠乃 ◆hVul6icnfY (ID: 7lLc0QEy)
シュガーさんじゃない人がこの文を見た場合…
うん、考えてね。シュガーさんは、コメント欄に進んでください。
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- Re: 雪村悠乃×シュガー{立ち入り厳禁ネタバレあり} ( No.1 )
- 日時: 2015/06/19 20:44
- 名前: 雪村悠乃 ◆hVul6icnfY (ID: 7lLc0QEy)
『ふぉるてぃっしも』
Prologue 〜始まり〜
…………なんで。どうして。どうして。ドうシテ。ナンデ。
『僕はお父様に愛されないんだ。』
☆
「シュガーはピアノがうまいな。さすが天才ピアニストだ」
そうピアノの先生が言うと僕の頭を撫でた。
……ふつうの、頭のくるっていない普通の人は嬉しいはずだ。この褒められる言葉、撫でられてること。
何故か僕は嬉しくなかった、僕は頭がくるっているんだ、イかれてるんだ。
だけどちゃんとした理由はある、それは………………。
「なんで私よりお前のほうがピアノがうまいんだよッ!!」
お父様が僕の頭を殴る。いたい、普通に。なんで殴るんだ。どうして。
言い返せないお母様は見て見ぬふり。でもこっちのほうがよっぽどいい。
両親とも暴力を振っていたら、僕の体や心はボロボロだろうから。
でもお母様は僕の味方だ。僕にいいことを教えてくれる。
ピアノのアドバイス、魔除けのための槍の振りかた、その他もろもろ。
(ここから僕のです)
そうした後、お母様は言った。
「大丈夫。明日のピアノ演奏会も上手く行くはずよ。
あなたががんばればそれでいい。お母さんは、
お父さんとの絶縁も一応考えているし」
そう聞いて、僕の心が少し晴れた。
そうして思った。
———明日は、出来るだけ下手に弾こう。事情も先生に話して。
演奏会当日。控室には、僕と同じくらいの子や
小さい子、大人まで集まっていた。
僕は、シュガー様、と書かれた席に座って待つ。
僕が憂鬱そうに見えたのか、隣の席の女の子が話しかけてきた。
「どうしたの」
「・・・別に何でもないさ。ただ、僕は嫌なんだ」
「そう。まあ嫌な事は吐き出しておいた方がいいわよ。
あ、次は僕だからもう行くわ」
僕…?……あまり気にしないことにした。
アナウンスが流れる。
『次は、雪村悠乃さんによる月光です』
ユノ・・・日本の子なんだ。
観客席からは歓声と拍手が上がる。
僕は、舞台袖からその子の演奏を見ていた。
とても綺麗な音色で、とても心の中に入ってくる。
静かに聞いていると、曲はあっという間に終わった。
黒いドレスに少し付いた埃をはたきながら悠乃さんが
戻ってくる。
「・・・悠乃、さん」
「なによ」
「・・・今の月光でしょ?僕も同じの弾くんだ。
まだまだだけど」
「ふーん。まあせいぜい頑張ればいいわよ。」
またアナウンスが流れる。
『次は、シュガー・スノーブルーさんによる月光です』
僕は少しめまいがしていた。
緊張している中、少し冷たい椅子に座る。
深呼吸をして、呼吸を整えて。
そうして弾き始めた。なぜだろうか。
悠乃さんが弾いたときは早く終わったのに。
月光はこんなに長かっただろうか?
そんなことをいつまでも考えていたら意外と早く終わった。
僕もスーツを整えながら戻ると悠乃さんが言う。
「なにがまだまだよ、貴方の方が断然上手いじゃない」
それを聞いて僕は少し笑ったが、心の中は震えていた。
「シュガースノーブルー…よね?僕の事も悠乃でいいから。」
その後、僕達はしばらく話していた。
その時こんな話題が出る。
(ここからシュガーs)
・
「ねぇシュガー、いい夢を見て寝る方法って知ってるかしら?」
「え?、知らないよ。もしかして教えてくれるの?!」
「もちろん!やり方は…………」
「そうなんだ!僕も今度やってみる!」
ピアノの演奏会が終わった後僕はお父様に呼び出された。
息をのんでお父様のドアノブに手をかける。
「シュガー……………」
お父様がにやりと笑う。………また殴られる、蹴られる。そう感じた。
もう、絶望した。僕の持ってはいけなかった才能、もう慣れた、虐待。
月の光が綺麗な真夜中。今僕は橋の手すりのところに座っていた。
「幸せな夢を見るためにはこうするんだっけ。」
月光の曲を思い出して星の数を数える。
1…2……3……4……………5………6………………
……56…………57……………58………………………59……
バシャンと鈍い音が聞こえた。月光でキラキラ輝く水しぶき。これで僕は川に落ちたことを確信した。
いい……もうこのままでいいんだ……………これで苦しい事を………
忘れられるから………。
(ここから僕の)
「シュガー!!」
…僕は飛び降りたはずだった。
このまま消えたはずだった。
しかし、僕は悠乃に受け止められていた。
(続きは後で)
- Re: 雪村悠乃×シュガー{立ち入り厳禁ネタバレあり} ( No.2 )
- 日時: 2015/06/19 21:04
- 名前: 雪村悠乃 ◆hVul6icnfY (ID: 7lLc0QEy)
- 参照: 東方成分0の『僕の趣味に合った恋愛小説』今なら100円引きです。
いや、悠乃に乗っかったと言った方が正しいだろうか?
僕は起き上がる。怪我はなかった。
「…痛」
悠乃は…立てなくなっていた。
しかしそれを感づかれたからか急に焦る。
「…あーもう、新品のドレスが台無しじゃないのよ!
フランスの一流の仕立屋に特注したのに…
蛙までくっついてるじゃないの!どうしてくれるのよ!…しかも命まで投げ落とす気!?貴方の頭の中はずいぶん大きいお花畑が広がっているのね!」
「…どうして助けてくれたの」
「……そりゃあ、シュガーが心配だったから…」
「ごめんなさい。…おんぶするから、家まで行こう」
「帰りたくないからいいわ」
「なんで?」
「もう虐待を受けるのはごめんよ。
僕は別荘の方に行くから」
僕は驚いた。悠乃も虐待を受けていたからだ。
「…僕も泊まって良いかな」
「良いわよ。場所は教えるわ。やっぱりおんぶお願いね」
・
家について僕は驚いた。僕の家並みの大きさがあった。
別荘なんて普通もっと小さいものだ。
そこに、風呂から上がって寝巻に着替えた悠乃が来た。
「僕はもう寝るから」
「…僕はどこで寝ればいいの?」
「別に恋愛小説系の話は期待してないけど、
ダブルベッドだから隣に寝ていいわよ」
恋愛小説、か。ああ見えて悠乃もロマンチストだったりするのか。
「じゃあ僕も寝るね」
「…恥ずかしいから僕が寝た後に寝てよね」
「分かった分かった…」
・
朝。何か暖かいものが当たっているような気がした。
…いいや。まだ寝てよう。
「…!シュガー!な、何唇重ねてんのよっ!」
暖かいものは悠乃だった…
でも僕は動いていないから悠乃の寝相が悪いだけじゃ…
言ったら殴られそうだからやめておく。
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