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>>218
聞いていなかったのか、それか単なる物忘れなのかアリスはノックをすると勝手に入ってきやがった。

「入って来るなと言っていただろ」
入ってきたと同時にそこらへんの布を投げて顔に被せて見えなくさせた。
「今度入って来るような真似をしたら、この家から追い出す」

>>219
「嗚呼、白兎か…わざわざここに来るということは本当にお急ぎのようだな」
ふっと笑い、そう白兎に言った。一度、招待状を出して茶会に招いた時に大事な時計を壊した以来、白兎は避けるようになっていたが。

「はい、相当急いでますよ」
嫌味ったらしくそうむっとして、帽子屋に言ってみせた。
「追いかける？…アリス様はなにか勘違いしていますね…別に追いかけてこなくても宜しいんですよ、追いかけたとしてもなにもなりません」
優しいえ微笑みをアリスに向けて言った。