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>>71
ヴィクトール「期待しているぞ」
そういって玄関までの道を歩いていると、玄関の近くにヴァルトが立っていた。
薄いカーディガンを着て、肩と頭にほんのりと雪を被らせて空を見上げていた。

「…ヴァルト」
そう短く弟の名前を呼んだ。

>>72
ミハエル「…」
時にはヴァンパイアも役立つんだな。呼吸をやめているから、埃が鼻にかからなくていいし、吸い込んでいないから咳き込まなくていい。
サクサクと床をそう思いながら掃いていく。

>>73
ヴァルト「…」
部屋では僕とルーカスが掃除を行っていた。
やっぱり使用人といえども人間だからね…気にするだろうし。
二年も使っていないとこんなにも埃がかぶるんだな…。