二次なりきり掲示板

Re: 【逆指名】 普通に暮らせぬ訳がある 【ギャグ・コメディ】 ( No.286 )
日時: 2015/11/21 21:02
名前: Q (ID: LvcspxEV)

「あっ、ごめん・・・ノックするのを忘れてた」
ゴーストになるとついつい、ドアをすり抜ける癖がついてしまい、ドアをノックするのを忘れてしまうのだ。家族だから安心してノックしなかった、という訳ではない。

「ああ、父さん、分かったから」
大ざっぱな父ならではの発言である。無駄に神経を変なところに回したような自分と、言葉に少し含みを持たせる弟とは違う。よくも悪くも、嫌味がない。言葉が、豪快に響く。そんな自分に無いものを持っている父を、羨ましくも少し胡散臭くも感じた。少し語調が荒くなった父を落ち着かせるために、落ち着いて言う。自分は一生懸命うんちくを人に垂れるくせに、人の話となるとあまり真剣に聞かず軽くいなすのがこの男の悪いところであった。

三つ子のところに行った千尋は、現れたはいいが、チュパカブラについて激昂しているパウロに困り果てていた。自分はただのゴースト少年だ。パウロを宥めて丸く収める術など、持ち合わせていない。とりあえず、声を掛けてみよう…
千尋はいきなりパウロの首筋を両手で撫でる。これにより、寒気がする事間違い無しだ…こうして注意を引くと、一気に心の中の啖呵を切り、話し出す。
「パウロ、チュパカブラもいいけど、お菓子もいいんじゃない?父さんがね、買ってきてくれたんだ…それもいっぱい」
言ってしまって、これで良いのかと不安になる。パウロが余計に怒り出したらどうしよう…