「……………」女の声が聞こえる。かなり独特な口調と、気配の大きさからか人間の臭いではないと勘付いた。彼は布越しに顔を少しだけそちらへと向いたが、未だに背中の腰にある刀を抜く様子はしない。警告からか、彼は立ち上がる。「……………人狼……。いや、血の気が多いな……吸血鬼か…………」
スポンサード リンク