「……………」すると空悟は向かい出した彼女の方に顔振り向かせると、当たりの風が急に冷たくなる。その冷たさは海の中の様に冷めきる。彼の憎悪が気となり、それを発している。彼は布腰から光る眼光が薊を威嚇させた。まるで食い空いている大鮫の様な目付きをしていた。
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