「は、はい…」ねむいー!お腹すいたー!と叫んでいた自分が恥ずかしくなって俯く。それは今でも変わっていない。おばあちゃんが無くなる間際まで、自分はおばあちゃんに頼ってしまった。彼女が亡くなったからといって、急に変われるはずもなく、六花をこうして頼ってしまっている。余計に、目の前に座っている人物が夫なのだということを意識してしまった。味噌汁の温かさを味わいながら、仁奈は今は亡き人を想った。
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