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メリア(？)「…あ…」
リア「…！？」
目をパチクリと瞬きをし、呆然とする。
メリア(？)「あ…えっと…ありがとう。」
無邪気さの残った笑顔で零禍(？)に礼を言う。
リア「…のわっ！？」
と、零禍が倒した筈の魔物がむくりと起き上がりリアの紅い石を掴もうとしそれをギリギリ回避するが爪が石に触れヒビが入ってしまう。
リア「うわやっべ…！？」
慌てて手で隠すが時既に遅く。
眩い光が零禍等を襲い、収まると同時にリアらしき女性(といっても今のメリアと同じ高校生位の背。)がそこに居た。メリア(？)と同じ長さの少し癖っ毛な黒髪。服装は特に変わらないが変わった所といえば黒の手袋にシルバーのミニティアラが頭に乗っかっている事位だ。黒いウサミミは変わらない。

レン「……良く解らないが、何かあったら言え。」
何て言えば良いか解らなかったのか、暫くしてそう言うと霊夢の頭を軽くぽんぽん、とする。彼女の様子に少し心配したらしい。

ルルカ「……。」
？『キャッハハ！！【刻姫】、真覚醒しちゃったみたいだな？なぁなぁ、アタシ等も【覚醒】、する？する？』
ルルカの脳内で、少し幼いルルカらしき声が響く。
ルルカ「…煩い。黙ってくれる？私、機嫌悪いの。」
？『あっは、もしかしてさっきの性悪巫女の事？気にしすぎじゃね？…あ、そっか。それもそうだよなぁ？…[何も知らない癖に]第三者の部外者があんな生意気な事言うんだから。』
アハハ、と馬鹿にする様に笑うダレカ。
ルルカ「…集中出来ないから、黙って。」
【呪符『イーグル・ナイトメア』】
黒く大きな針が魔物等を串刺しにしていく。
？『相変わらずだなぁ。はいはい、お前の言う通り消えてやるよ。必要だったら呼べよ』
ダレカはそう言うと消えていった。
ルルカ「…………………。」
ルルカはただ一心不乱に魔物等を蹴散らしていく。…さっきの声を…そして、過去を…。