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二次なりきり掲示板
- Re: 『 ブレーメンズ ・ オーケストラ 』【始動】 ( No.103 )
- 日時: 2016/04/08 14:48
- 名前: 佐鳥 ◆yvdupqwl2Q (ID: zflF3NFd)
- 参照: Wechselstrom
【酒場へ向かう道の途中/アンドリュー=グウィナー】
夜を迎え行くこの街を、アンドリューは初めて美しいと思うことが出来た。それはきっと劇場から出て行く数多の人間の表情が晴れやかで、まさしく幸楽に満ちていると思えたからだろう。この街にやって来た時とはまるで違う、疲れた顔をして路を行き交う大人たちも、退屈そうに時間を潰す子供たちも、見当たらない。小さな町に合わせるようにつくられた小さな劇場だった、もしかしたらほとんどの住人が自分たちの演奏を聞いてくれたかもしれない。そう考えるだけでアンドリューは満ち足りて、わくわくして、ぞくぞくして、気の早いことに次の演奏会が楽しみでしょうがなくなった。もっともっと、大勢の人間を魔法にかけてやりたいんだ。……楽しみにと言えば。
アンドリューはこれから向かう酒場のことを思い出して、今まで兵隊の行進の様に高らかに振っていた腕と足をさらに機嫌よく動かしてスキップし始めた。
——酒酒酒酒ー、酒さっけー! ビールビールビールビール酒さっけー!
「名調子!」なんて誰かがおかしそうに茶茶淹れた。きっと今日の客人の1人だった御仁だろう。しかしそれにしても、三十手前の良い大人にしてはその姿は情けない。それでも二十九歳児は別段人目を気にすることなく、楽しそうに行くだけだった。
「 ふっふふーん、ふふふふーん、酒ー! 」
>>ALL様
———
>>102
(文投下有難うございます! 相変わらずの安定感羨ましゅうございます…! 絡めたらよかったものの申し訳ないです…酒場組の動くきっかけになれたらいいな)
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