二次なりきり掲示板

Re: 『 ブレーメンズ ・ オーケストラ 』【始動】 ( No.110 )
日時: 2016/04/17 19:10
名前: Dietrich (ID: E616B4Au)

>>103
 うわああありがとうございます! 安定感なんて微塵もありませんよっ……!
 ガルリはからみずらいやつなので、もし他の方の絡み文が投稿された場合はガルリの方の絡み文を削除してもよろしいでしょうか? こちらから絡みに行った方が私はやりやすいので!

>>107

【宿屋に向かう道の途中/ハンス・バルヒェット】

 演奏が終わると、多くの拍手が起こる。賞賛の声が叫ばれ、何人もの人間が立ちあがる。彼らの表情は明るく、希望にあふれ、感動で濡れていた。彼らに向かって指揮者が一礼すれば、再びわれんばかりの拍手喝采。演奏者たちはその音で、今までの自分たちの努力の報いを受ける。

 それが一通り終わると、街は微かな熱を持ったままいつも通りの静けさに戻っていく。祭りの後の静けさ、寂しさを覚えるものもいれば、余韻に浸るものもいる。いつも通りの生活に戻ってしまう者もいるだろう。空はいつも通りに暗くなりつつある。

 演奏を終えるとこの後のことは大体決まっている。周りに人気のある、がやがやとした雰囲気の中から静かな夕方の街並みに取り囲まれたハンスは、その静寂の中で眠気を催し始めていた。

 賑やかな人物が多い楽団であるため、彼らは楽器を持ったまま次の宴会に参加すると言う人もいる。ハンスもぜひそうしたいところだが——彼の場合は面倒というこの一点の理由である——何せ彼の担当する楽器は人のごった返した酒屋に持ち込めるほどの大きさではない。

 デリケートで大きな荷物を持ちながら道のりを歩いていく。打ち合わせに行くまでに一人で眠ってしまう可能性を微かに考えながら、そんな彼に気付いて起こしに来てくれる楽員をぼんやりと考える。彼らの気遣いにその時は頼るしかない。

 ちょうど分かれ道に差し掛かった時、ふと遠くで見慣れた姿を見つける。先ほど考えていた楽員の中の一人である彼女は、どうやら道に迷っているようだった。と言うよりも、何故彼女は一人でいるのだろうか。

「……嬢ちゃん、そんな調子で一人で帰れんのかい?」

 顔に出ない苦笑をしながら、見慣れた後ろ姿に近づいていきながらそう声をかけた。


 僭越ながら絡ませていただきました。気に入らなければ蹴っていただいて構いませんので……!