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二次なりきり掲示板
- Re: 『 ブレーメンズ ・ オーケストラ 』【始動】 ( No.118 )
- 日時: 2016/04/19 18:34
- 名前: Hama=guri (ID: SqYHSRj5)
- 参照: 僭越ながら絡ませて頂きました。駄文で申し訳ありません。やりにくかったら仰って下さいませ。何でしたら蹴って頂いてもかまいませんので。
【劇場出口付近にて/クリスティーン・ウルリーカ・ハフグレーン】
終わった。
観客たちにとってはその一言かもしれない。だが、ヴィオラのケースを方に掛けた少女、クリスにとってはその逆だった。
——そう、これからなのだ。まだ、次があるのだ。しかも、その次にも自分の居場所があるというのは、以前裏切られたクリスにとってこの上なく幸福な事であった。
まだ酒も入っていないと言うのに、幸福感に胸が満たされてふわふわとした感覚に襲われる。ああ、これを感じられる度に、『あそことは……マフィアとは違うんだ』と再確認できた。
浮かれた気分のまま、体に染みついたテンポで歩みを進めてみる。
ああ、幸せだ。今私には、仲間がいるのだ。今だけじゃない、この先も。
そんな浮かれた思考のまま、何となしに劇場の扉に目を向けると、自分よりも幾分も色白な黒髪の男性が目に入った。まあ、こんな他人行儀に表現してみたが、そんな外見の人物など数える程もいない。
何にせよと、クリスはそれまでのテンポとは打って変わって軽快に駆け出した。扉を潜り抜けると、わざとらしい仕草できょろきょろと辺りを見回す。すると間も無く人混みの中から目当ての人物を見付けて笑顔を咲かせ、先程と同じように駆け足でその人物へ近付きながら快活な声を周囲に響かせた。
「ラぁファエっルさーん! お疲れさんでしたー! せっかくだから一緒に行きましょうよぉ!」
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