二次なりきり掲示板

Re: 『 ブレーメンズ ・ オーケストラ 』【始動】 ( No.121 )
日時: 2016/04/20 19:52
名前: Hama=guri (ID: SqYHSRj5)

【劇場出口付近にて/クリスティーン・ウルリーカ・ハフグレーン】

人波をすり抜けながらも、クリスは走る速度を緩めなかった。
その途中で誰かの足に引っ掛かって転びそうになったり、当のラファエルから怒号が飛んで来たような気もしたが、それもどこ吹く風。ヴィオラケースを揺らす狂犬娘は、いきり立つラファエルの元に駆け寄ると若干悪びれた様子見せながらも無邪気で活発そうな笑顔を咲かせるのであった。

「でもしょうがないじゃないっすかぁ。ラファエルさんいつも一歩引いたような感じですし、隙があるとすぐどっかいっちゃうし。どうせ今も俺が声掛けなかったらフケちまう気だったんじゃねえっすか?」

落ち着かないのか、クリスはラファエルを中心にしてとてとてと円を描くように歩き始める。このリズムはそう、身体に染み込んだ先程のテンポだ。
そのテンポのまま、顔にはバツの悪そうながらも無邪気な笑顔を浮かべたままクリスは続ける。

「なぁんか悲しいんすよぉそういうの。俺らファミリーじゃないっすかぁ」

その笑顔はさながら子供のように純粋無垢な物であったが、通りを行き交う人からはやれ『痴話喧嘩か?』だの『あらあら、若いねぇ。私もあの頃は——』だのと事実とは全く違った解釈で暖かい視線が投げ掛けられていた。けれど、その現況を作った当のクリスはそれをわかっているのかいないのか、ラファエルの周りをとてとてと歩きながら、無邪気な笑顔を浮かべ続けていた。


【いえいえ、やりづらいなど、とんでもございません。むしろあなた様のような描写力の優れた方にお相手して頂ける事、光栄に思います。
逆に、こちらの描写に足りない所に不備や足りなさすぎる所がございましたら、どうかお申し付けくださいませ。拙い文しか書けずとも、善処させて頂きます。】