二次なりきり掲示板

Re: 『 ブレーメンズ ・ オーケストラ 』【始動】 ( No.160 )
日時: 2016/05/01 20:53
名前: 佐鳥 (ID: zflF3NFd)

>>150

【宿屋へ向かう道の途中/キャスリン=ステイプルトン】


 ガルリのシニカルな言葉選びと憎悪感を孕んだ強い口調を前にしても、キャスリン鈍重な神経はあまり揺らぐことは無く、ただ頭の悪い女らしくへらへらと軽そうな笑顔を張り付けていた。今の自分の様に軽い雰囲気の子供の方が気楽なものではあるけれど、たまにこういうハリネズミみたいにとんがってこっちを向いてくれない子と話してみると、随分と面白い。多様な人間がいるからこそ、合う合わないは存在するけれど、ブレーメンズ・オーケストラでの生活が豊かで面白い一因であると思う。何と多様な人間達で溢れかえっている事か。

 何故、彼が未熟であると判断したかと聞かれてキャスリンは首をかしげた。確かに彼が成熟していると思ったことはない。されども彼の内側をくすぐって怒らせてやろうとか、そんなつもりじゃなかった。そもそも未熟であるということが侮辱する様な無様なことだとキャスリンはまるで思わない。未熟であると言う事は可愛いではないか。可愛いものは愛される。少なくともキャスリンは可愛い物を愛せる。されども良く想いだしてみれば出会って来た男達の頭を「可愛い」と撫でてやると皆総じて気を悪くしていたような気がする。褒めてるのにと思っても、キャスリンは男心の分からない女だ。
 まあ、それと今の彼の反応はあまり関係が無いと思われる。嫌味を聞かされたような気が下から口調をきつくしている、つまりは地雷を踏んだと言う事か。それを理解してもキャスリンはまたすこぶる軽く、彼女特有のねっとりとした言葉使い。

「別に未熟だなんて言ってないわよぉ? 君が“ニワトリさん”のところの子だから雛鳥ちゃんって呼んだのよねぇ。他意はないの」

 煩わしそうにそっぽを向いたガルリがこちらを振り返る。何故なのかは解らなかったが何か、焦っているような感じはした。

「そうお? ならアタシってかなりギルティーねぇ。一刻一刻を無駄にしない生き方なんてしたら息が詰まって死んじゃいそう」

 約二十年生きていればそんな自論が出るものだろうか。自分も大して変わらない(と思いたい)けれど、でも時間を無駄にすることこそこのねじ曲がって歪んだ世間での最大の息抜きになるとガルリとは反対のことをキャスリンは思っていた。

「ねえ、君もいっつも厳しい顔してるけれどたまにはガス抜きしてるのぉ? ちなみにこれは楽器の練習とか以外の話ねぇ」

先程の通り、何かを探ろうとするでも無く単なる興味本位でキャスリンはガルリの顔を覗き込もうとした。彼の黒い瞳は闇夜を閉じ込めた様に暗いけれど、こんな暖かな雰囲気のせいか飲みこまれるような不安は感じない。瞳は怖いままだけれども悪くないと、勝手に思う。

「よし、じゃあ決定だねえ。って言ってもそろそろつきそうな気はするけれどぉ」

少し距離はあるけれども視界に宿屋の看板が映り込んでいた。




>>156

【お待たせしてしまってすみません。もうすぐ返信できそうです】

>>157

【いえ、改めていただければ結構ですので。
 言っちゃうと「居場所/名前」を入れていれば誰が喋ったかは明白かと存じますしおすしですし(( 
 ご理解ありがとうございます。プロフ編集了解です。】

>>159

【申し訳ありませんが、一人称ではなく三人称を貫いてもらってもよろしいでしょうか】

>>158

【ご理解ありがとうございます。そうですね、三人称だと書きにくいかもしれませんがよろしくお願い致します<m(__)m>】