二次なりきり掲示板

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.102 )
日時: 2016/08/07 15:30
名前: あまちゃづる (ID: KZRMSYLd)

 >>101 こちらこそ、素敵なお姉さんと絡めて幸せです。止まらないシスコン化……! ではでは、お相手よろしくお願いしますヽ(´▽`)/

【 龍ノ宮 丹 / 龍ノ国 】

 姉が面をずらしたほんの少しの間、微笑んでいる姉の表情に気を取られていると、頭をそっと撫でられた。子供扱いのようで複雑な気持ちではあるけれど、自分もふたりの妹弟の兄だ。下のきょうだいがいつまで経っても子供に対するような、微笑ましい感情の対象である事を知っている。勿論姉がどう感じたのかは分からないけれど、親愛の表現として大人しく受け入れた。周りに妹弟の姿があれば、あるいは兄の姿があれば、反発してしまうだろうそれを心から嫌と感じている訳では無い。
 むしろ嬉しいような気分ではあるのだけれど、何しろ気恥ずかしい。緩みかけた頬を誤魔化そうと姉に習い面を直す。
 姉が了承の返事を口にするのを聞いて、受け入れられたと安堵を滲ませた笑みが浮かぶ。表情まで気を使わなくても良い面は存外楽だ。

「…………ありがとう、姉さん」

 少し考えて、お礼を声にのせる。可愛い弟という言葉に、結構皆きょうだいに甘いところがあるよねえ、なんてお互い様のことを考えて。
 姉が笑ってくれた。頭を撫でられた。一緒にお祭りを回れる。丹が上機嫌になるには充分過ぎるのだけれど、ここでそれを表に出しきるのには次男として少しばかり躊躇いがある。真ん中なりに考えることも色々あるのだ。
 加護の力を持つ鏡の使い手である姉の傍に居られることには、丹の個人的な感情を抜いて見ても良い事がある。姉は国を守る要と言っても良い存在なのだから、癒しの力を持つ自分が傍に居て悪い事はない。護衛……と言うには自信が無いが、居ないよりは良い、という程度にはなる。侵入者の情報もいち早く知れる。祭りの最中とはいえ、気を抜き過ぎるつもりはない。杞憂であろうと、万が一があり得るのならば用心しておいて悪い事はないだろうから。
 ——さて、こんな感じで正当な理由もついた事だし。

「ふふ、嬉しいなあ。こんなの滅多に無いからね。何から見ようか?」

 機嫌良く笑い声をあげて、面ごしに姉を見つめる。