二次なりきり掲示板

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.103 )
日時: 2016/08/07 17:44
名前: 朧月 (ID: 74mf9YND)

>>102 こちらこそ、よろしくお願いします!


【 龍ノ宮 撫子 / 龍ノ国 】

「ふふっ、どういたしまして。」

少し楽しそうな声音で返答をすれば、できた弟だと思って苦笑を浮かべた。自分と一つしか変わらないのに、自分よりもしっかりしていて礼儀正しい。弟や妹の面倒もきちんと見るし、あまりワガママを言われた記憶もなかった。彼なりに言っているのかもしれないが、自分はそれをワガママだと捉えていないためそう思うのだ。
そして、本当ならばそんなに弟に一言言ってやりたい。「もう少し強欲になれ」と。


「(いや、こんな姉をもてばワガママも言えんか。なにせ、あての方が妹みたいやからなぁ。)」


自分に失笑を一つ。もう少ししっかりしなければと思う反面、それをしたところで何が変わるのかとも思う。今更変わっても何も意味が無い、周りの印象を覆すというのは想像以上に難しいことなのだ。

面越しに丹を見れば、もう少し関わりを持っても良かったかもしれないと後悔の念にかられた。幼い頃から少し距離を置き、怠惰に不真面目に生きてきた撫子は家族との関わりが少ない。ご飯を食べる時間になっても外にいたり、お稽古やら勉学の時間をすっぽかすことも多かった。今になっては両親に迷惑をかけたと、兄に疲労をかけたとも思うことが出来る。
下の弟妹たちと遊ぶこともほとんどなかった自分が、姉を語れる資格があるのか些か不安なのだ。家族のためにしたことなど、片手で足りるほどだし。

「...そやなぁ、丹の回りたいとこでええよ。あてはそれで楽しいさかい。」

「ごめんな」と、その言葉は飲み込んで。なるべくこれからは関わりを持とうと、そう心に決めながら本心を言ってクスリと笑った。