二次なりきり掲示板

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.106 )
日時: 2016/08/08 15:30
名前: 朧月 (ID: 74mf9YND)


>>105

【 龍ノ宮 撫子 / 龍ノ国】

「金魚すくい、か?」

周りを見てどこに行くか決める、その姿を見ながら撫子は目を細める。もしも自分たちが普通の家に生まれていたとしたら、こんな日々がずっと続いていたのだろうか。何も考えず、ただ目の前のことを楽しんで、家族と笑い合う日々が。


「(んや、そんな事はありえへんか。何処に生まれたとしても、あての性格は変わらへんと思うしな。)」


そこまで考えて頭を振れば、その思考を中断させて目の前の事実に目を向ける。生まれを悲観したって何も変わりはしないし、そんか日々を続けれるように頑張るのが自分の役目だ。家族が、国民が、出来るのならば鬼ノ国の人達が、毎日を平和で楽しく過ごせるようにしていきたい。それが例えどれだけ大変で、無謀なことだとしても。

改めて先程の丹の問いの答えを考える。実を言うと「金魚すくい」というものをしたこともないし、言ってしまえば見たのも初めてである。幼い頃来た時に見ているのかもしれないが、残念ながらそんな昔の記憶を思い出せるほど記憶力は宜しくない。とはいえ出来ないから、なんて理由で提案を断るのも忍びないし。丹の回りたいところでいいと言ったのは、他ならぬ自分自身である。ならば答えは決まったも同然、その提案を断る理由が撫子にはない。


「ええよ、金魚すくいしよか。」


金魚すくいの屋台から視線を移し、面越しに笑えば手を差し出す。子供ではないとはいえ、人が多いこんな場所ではぐれないとは限らない。ならばそうならない前に手を打つのが、頭の良いやり方であろう。