二次なりきり掲示板

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.54 )
日時: 2016/02/27 22:55
名前: 莱 (ID: /p7kMAYY)
参照: http://なぐり書き過ぎて申し訳ない...;;


>>All

きちんと手を握り返してくれた兄に胸がときめき慧理は更にこの兄の役に立ちたいという思いを確認し微笑んだ。
たとえこの先どんな辛いことがあったとしても兄のため立ち止まることなく歩いていこう。これ以上兄を苦しませないために。
幾人を殺めてきた慧理の手を包み込んでくれる兄のためならどんな汚れ仕事でもこなしてみせようと誓うくらい慧理は兄を慕っている。

「...!」

考え事をして眉間にシワを寄せていた慧理だったが振り向いた無邪気な笑顔に一呼吸間を置くとぽぉっと微かに頬を染めた。
その後の兄の言葉にハッと視線をずらすとそこには龍の国の皇族たちがいた。
全く気づかなかったあたり相当兄に見惚れていたんだな、と慧理は少し呆れたように小さくため息をつき様子を伺った。
長男を守るためなのか弟妹達が慎重に前後を陣取っている。先頭を歩いていた皇女の独特な構えを怪訝そうに一目見ると視線を落とした。
全く面識が無かったわけでは無かったが、久しぶりなどと言って懐かしむほどの仲の人など居なかったので慧理は大人しく兄と王がやり取りするのを見ていた。
それに兄が親しげに話しかける龍ノ国の第一皇子がどうも気にくわなかったからである。
別に何が、という訳ではないが兄が皇子を見る瞳に自分が映ればいいのにと毎回妬ましく思ってしまう。
しかし口に出せるはずもなく慧理は幼い頃から密かに無駄な敵対心を向けていた。
ふんっとそっぽを向くもの兄がどんな表情をしているのかが気になり横目でそのやり取りを見るが面白くないものは面白く無いわけで、時折髪をいじったりなどしながら第一皇女や第二皇子をしげしげと見つめ

(今日は血が見れるかなぁ)

少しうずうずしてきた慧理は余裕の表情をにじませ小さく笑みを浮かべ皇女と第二皇子を品定めしていた。



【盛大に遅れて申し訳ありませんでした!
最近忙しくて...。これからテストがあるのでまた少し遅れてしまうかもしれませんが、どうぞ把握宜しく御願いします...!
ご迷惑をおかけします】