二次なりきり掲示板
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.95 )
- 日時: 2016/08/02 08:06
- 名前: 朧月 (ID: aW5Ed34M)
- 参照: http://あぁ、私もそれは見たいです((
【 龍ノ宮 撫子 / 龍ノ国 】
「今年もやる事になるとはなぁ。...ま、あては楽しいからいいんやけど。」
艶のかかった黒髪は青いリボンで一つに結び、いつもよりも着るのが楽そうな黒と青の着物を身に纏い、カツンカツンッと下駄を鳴らしながら歩いていた撫子はその歩みを止めて辺りを見渡した。 人通りがいつもよりも多い気がする街の中には、龍や鬼の角やらお面やらをつけた人ばかりが楽しそうに笑いながら歩いている。それは撫子も例外ではなく、こういう時にだけつけている鬼の面をかぶっていた。
あんな事があった年だから、今年はこの祭りも中止になると思っていた。しかし自分の予想と反して開かれたこの「龍鬼祭」、案外開いてよかったのかもしれない。人々の不安が少しでも和らぐのであれば、多少危険だろうとバカ騒ぎする場所を設けた方が良かったのだろう。あちら側も何の気まぐれか、魔物達の攻撃は今は止まっているし。
「兄者は早々に遊びに行ってしもうたし...あてはお仕事をしますかねぇ。こんな時やないと役に立てんし。」
どれだけ祭りが楽しかろうと、向こうが攻撃を仕掛けてこない今が安全であろうと、この前のような「嵐の前触れ」がいつくるかは分からない。バレないように警戒をし、何かいいキッカケや糸口が無いかを探すのがわざわざ外に出てきた理由である。もちろん、自分も祭りを楽しみたい気持ちは十分にあるし、出来ることなら何も考えずに怠惰に過ごしたい。視界に映るたくさんの屋台が、色とりどりの浴衣や着物が、どこか懐かしく思えるのは多くの事が一気に起こったからであろう。そして自分はこの風景を守るためにも、重い腰を上げなければならないのだ。
「(ホントは誰かと回ろうと思っとったけど。あてが声をかけるのはなんだかなぁ。)」
ため息は周りの賑やかな音にかき消される。自分から声をかければ良かったと思いつつ、撫子は空を見あげ少しの間
心ココにあらずの状態だった。
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【>>ALL
少し短いような気もしますが、撫子の絡み文を投下させていただきました。もしお暇なお方がいらっしゃれば、このような子ではありますがお相手いただけると幸いでございます。】
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