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>>29
森羅「…っ」
そのしぐさがまるで昨年旅立った真帆にそっくりで思わず息をのむ。
彼女から目が離せなくなってしまい、もう少し一緒にいてもいいだろうかとふとそんなことを思う。


>>30
義照「別？ふぅん、そんなに食べたいか」
にやつきながら試すような口調でそう聞いて。
ひっかかったな、こいつ…。もうずっと一緒にいるからか、こいつの思考など俺には分かり切ってるんだよな、やっぱと自分をほめながら。

>>31
森羅「実は…橋口七緒君、君が好きなんだよね」
真剣な表情でゆっくりとそのことをつたえる。

「もちろん、生徒としてじゃない。恋愛対象として君が好きなんだ」


>>32
森羅「…そう、まぁ、似合ってるんじゃない？」
僕の好みじゃないけどと呟きながら杏から目を離す。
自分に関係ないと分かった以上、話を続けるつもりはないという意思の表れだった。

「用はそれだけ？なら部屋から出ていってよ、目障りだからさ」


>>33
森羅「…海外に住んでたんだ。あ、僕は片岡森羅、こちらこそよろしく」
ふぅんと妙に納得できたので相づちを打ち、握手を返す。
饒舌な人だなと思いながらも、この人と仲良くして居れば自分の事はあまり話さないで済むかななどと考える。

「僕も親の仕事の関係上で転校になってしまってね。いやぁ、まいったよ。…お互い大変な思いをしたね」


>>34
はい、俺ですっ！
覚えていらっしゃってくれているなんて感激っすね( ｀ー´)ノ

義照「…俺が行くほどの事じゃないと思うだけど…」
視察っていうのはさ、そういう担当にやらせればいいじゃんと思いながら、店のドアを開ける。
ああ、なんで俺が…。今日は学校も休日で休みなのにと悪態をつきながらスーツを正して店に入った。