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>>フレア様

重たい体に鞭を打っては何とか足を動かしゆっくりとだが歩き始める。今更ながら後悔の念が押し寄せてくる。数分前、挑戦してみないと分からないと思ってアジトを出た自分を恨みたいくらいだ。そんな下らないことを思っても後の祭りだと分かっているのだが、どうしてもそうは思わずにいられないのも事実であった。

「あ、そういえば何も言わずに出たような」
カコカコとブーツを鳴らし歩いていると、ふと思い出した様に呟く。ミスったかな、何て一瞬思ったが直ぐにまぁいっかなんて呑気な解答にたどり着いた。

平坦な道を歩くより幾らか屋根を歩いた方が早くアジトに着くのではないかと思い立った暁斗は直ぐに行動にうつした。